
まとまりがつかない話になります。
試験観察中の少女と一ヶ月に一回面会して面倒を見る約束をしていたのですが、事情で2回延期してしまった間に、少女の生活に急変が起こり、とうとう少女がパトカーで連行されるところに立ち会うことになりました。
自分が担当している少年が警察に捕まえられていくのを見送るのは2回目ですが、今回は、自分が弁護士としてなにもやらなかったに等しいので、後悔の心ばかりがずっと胸の底から離れません。
今日、鑑別所に、行って会って来ました。
顔が見えへんよ、といっても顔を上げてくれません。
本当に何もできなくてごめん。と私はいいました。すぐに許してくれましたが、「なにか償いをさせてくれ」と頼んで、でも、彼女がしてほしいといったことはごくごく簡単なことでした。
自分が少年院に行っている間に、末期がんのおじいちゃんが死んでしまうだろう・・・だから、彼女はおじいちゃん家にいって2時間ほど話していて、警察に連行されたのです。せめて、祖父祖母宅に警察が行く事態をを止めようと、タクシーを飛ばしたのですが、私がついたときは、すでに少女はパトカーの後部座席の真ん中にいて泣いていました。
あの泣き顔は一生忘れないだろうな。
鑑別所で2時間半くらい、いました。気づいたら顔を上げて、わらったりもしてくれていました。関学ローの教授会の時間が迫っていたので、腕時計を見ると、「なにか用事あるのん?」
「いや、ぜんぜんないよ。もっといて欲しい?」
「うん」
うれしかったなあ。
教授会遅刻決定!
火曜日の関学ロー少年法の授業で、このお話をしたときは、心の中で「もう、少年弁護士は辞めよう」と半ば決めていました。
でも、少女の優しさに救われ、もうしばらく、少年弁護士、続ける気持ちになりました。