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渡邊美樹ワタミ会長の「どの口で言う」いじめ対策が「教師には成果主義、学校には競争原理」 お前が言うな


(渡邊美樹会長が理事長を務める郁文館夢学園のエントランスに飾ってあるという肖像画。生きているうちに自分の肖像画を掲げさせるという、かの全体主義国家的なそのセンスがきしょい)

 

 

 とうとう、大津の教育長が襲われるという事件が起きました。頭がい骨骨折までしたそうです。犯人とされる少年が針金を持っていたため、殺意があったのではないかとさえ言われています(推定無罪)。

 この大津の教育長は、いじめ自殺事件でのアンケート隠蔽が暴かれた後も、大津市が遺族と裁判で和解するべきではないと主張し、

「本人や家庭のことも明らかにされていくべき」

「家庭などさまざまな要因が考えられ、いじめだけが原因かどうかは判断できない」

などと発言する、教育者とは思えないとんでもない人です。

大津の中学生いじめ自殺事件で驚いた教育長の一言 そして教育者と司法は今まで何をやってきたのか

 

 しかし、だからと言って、暴力で私的な制裁を加えることが許されるはずもありません。

 ところが、この傷害事件が起きた後、教育委員会への電話が10倍に増え、ほとんどが犯人の行動を支持するものだったというから、逆に世も末という感じです。

 加害者とされる少年や家族の情報が真偽ないまぜになって、ネット上に流れ、脅迫状や嫌がらせの電話などが殺到しているようです。片山さつき議員などが尻馬に乗ってこれに加担し、あおり、加害者とされた一部の少年の転校先まで突き止められるという事態になっています。

 「悪い奴なんだから懲らしめていい」というリンチの肯定は報復と憎しみの連鎖しか生みません。教育現場からいじめをなくすどころか、かえって増長させてしまうでしょう。

いじめでなく、リンチでもなく 子ども未来法律事務所通信20

我が子をいじめで失わないために 子ども未来法律事務所通信23

児童虐待相談・通報件数過去最高 いじめ・虐待対策は地域ぐるみで子どもを育てること 子ども未来通信24 


 

 さて、今日はさらに不快な記事を見つけました。あの渡邊美樹ワタミ会長が、いじめ対策を提案したというのです。

ワタミ会長 いじめ発覚なら担任教師の給料下げるべきと提案

(前略)

 この問題を解決するには、教師には成果主義、学校には競争原理を持ち込むしかない。

 極端に言えば、例えばいじめが起きたクラスの担任教師は給与を下げる。いじめにいたるまでには芽の段階があるのだから、事前に芽を摘み取っておくべきで、それができなかったのは教師の能力が足りなかったか、やる気が足りなかったかだ。

(後略)

 

 この人は、大津の事件をまるで理解していません。

 本事件の学校と教育委員会は、いじめによる自殺だと発覚すると困るから、アンケート結果を隠ぺいしたのです。もし、いじめが発覚すれば給料が下がるなんて言うペナルティがあったら、なおさら隠すに決まっているじゃないですか。

 いじめ対策に必要なのは人間教育。行政ができるのは、そのための条件つくりや、いじめ事件が起こってしまった場合の第三者委員会の構成方法やアンケートなどの調査方法と公開方法を整備・規定し、隠蔽を許さない体制を取ることなのです。

文科省がいじめ問題でできることはいじめ調査の基準つくり 政治家と官僚のパフォーマンスは要らない!

 

 そもそも、商品を売るのではなく、教育のような人間を育てる仕事に新自由主義由来の成果主義を持ち込んでもうまくいくはずがありません。テストや数字で測れない成果があるんですよ、人の子を教育するという営みには。

 現に、この人が理事長を務める郁文館夢学園では、英語教諭3人が複数回、同校を会場に行われた英検の問題を試験実施前に開封したうえ、対策講座の名目で生徒に模範解答を指南していたことが、2009年に発覚しています。

 この時の校長の言い訳が

「生徒たちに達成感を得させたかった」って、

先生にカンニングさせてもらって得られる達成感ってどんなんやねん!?

 

 人格形成の理想もなく、子どもの成績が上がれば給与が上がるなんて言う単純な競争システムを教育に導入するから、こういうことになるのです。

 だいたい、この渡邊美樹という人が創業した大手居酒屋チェーン「和民」で働いていた26歳の女性社員が、2008年に、下のような哀しすぎる遺書を遺して、入社から2か月後に自殺するという痛ましい事件がありました。そして、この自殺について2012年2月に、神奈川労働局が、残業が月に140時間を超えるなど過労が原因だったとして、女性の死亡を労災と認定しました。  

 ところが、ワタミはこの過労自殺を自分たちの責任ではないと争い、労働局が過労自殺と認定したのに、いまだに謝罪していないのです。

(体が痛いです 体が辛いです 気持ちが沈みます 早く動けません どうか助けて下さい 誰か助けて下さい。。。何回見ても涙が出る)



 かえって、渡邊美樹会長が下の画像のような、偽善丸出しのツイートをして社会から大批判を受けました。

「労災認定の件、大変残念です。四年前のこと 昨日のことのように覚えています。彼女の精神的、肉体的負担を仲間皆で減らそうとしていました。労務管理できていなかったとの認識は、ありません。ただ、 彼女の死に対しては、限りなく残念に思っています。会社の存在目的の第一は、社員の幸せだからです」
(Twitterより引用)

究極の偽善者 ワタミの渡邊美樹社長 女性新入社員過労自殺の労災認定にも全く反省せず暴言ツイート

 

 社員の幸せが第1と言いながら、入社したばかりの社員に月140時間以上も時間外勤務させて、たった二か月で死なせてしまったのに、「労務管理できていなかったという認識はありません」って、よくも言えたものです。

 渡邊会長が「昨日のことのように」はっきり覚えているのなら、亡くなった方が自殺に追い込まれるほどの状況をわかってて過労自殺させてしまっているということじゃないですか。ほとんど、いじめやん。「限りなく残念」だと言うあんたという人間が残念や。

 この一件もあって、ワタミはブラック企業大賞2012の市民賞を獲得しました(大賞は当然、東京電力)。

 このように飲食業でさえ、自由淘汰の競争原理だけでは成り立たないのです。激しい競争の先に待っていたのが過労自殺なのです。

 まさに、この人だけには、いじめ自殺を語ってほしくない。記事の表題も過激になりましたが、怒り心頭に発していますのでお許しください。

(猛批判を受けたあとのツイートがこれ。全く反省の色なし。我田引水というか、牽強付会というか、なんで過労自殺に追い込まれた女性社員があんたのバングラディッシュの学校に期待しなきゃいけないんだよ。いい加減にしろ)

 


 ところで、安倍晋三首相は、教育基本法を改悪するために作った教育再生会議の委員にこの渡邊美樹という人を選び、渡邊氏も推すバウチャー制度など大阪の教育に過激な競争原理を持ち込もうとしている橋下大阪維新の会は、こともあろうにこの人に教育担当の特別顧問就任を要請しました。

 渡邊氏と言い、橋下氏と言い、自分たちが競争に勝ってのし上がったからと言って、学校にも先生にも生徒にも競争を強制すれば何もかも解決するという単純さが御しがたいのですが、いや、むしろ、子どもの本当の幸せや、真の教育がなにかまるで考えようともしない人たちですから、お似合いのマッチングなのでしょう。

 自分の名前を上げることしか考えていない片山さつき議員や、大津の事件をも利用して自分たちの教育「改革」をごり押ししようとする橋下徹大阪市長と維新の会。それと手を結んで首相に返り咲こうという安倍元首相と、またも偽善者ぶり全開で自己顕示欲を満たす渡邊会長。さらには、5人もの生徒をリンチで死なせた戸塚ヨットスクールの戸塚宏校長を税金で呼んで体罰礼賛で意気投合する石原慎太郎東京都知事。

 この人たちだけには、教育問題を語ってほしくないです。

橋下・安倍・石原「三国同盟」結成か。日本の民主主義が「第3の敗戦」を迎えませんように。希望はある!

(橋下市長「教育とは2万%、強制です」という貧困な教育観。そもそも自主性を養わないで、あなたのいう「自助」なんてできやしないじゃないか)


 

大津の事件だけでも悲惨なのに、次から次へと、しょうもない奴らが。

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ワタミ会長 いじめ発覚なら担任教師の給料下げるべきと提案

2012.08.16 07:00※ SAPIO2012年8月22・29日号

 大津いじめ自殺事件で見えた教育システムの荒廃は、学校だけでなく、この国全体を蝕むものだ。今こそ硬直化した戦後60年の教育システムを変えなくてはならない、と指摘するのは神奈川県の教育委員を9年務め、郁文館夢学園の理事長でもあるワタミ会長の渡邉美樹氏である。

 * * *
 この問題を解決するには、教師には成果主義、学校には競争原理を持ち込むしかない。

 極端に言えば、例えばいじめが起きたクラスの担任教師は給与を下げる。いじめにいたるまでには芽の段階があるのだから、事前に芽を摘み取っておくべきで、それができなかったのは教師の能力が足りなかったか、やる気が足りなかったかだ。

 だから教師の評価をきっちり行なう。私が理事長を務める郁文館夢学園では教師の「360度評価」というものを実践している。生徒や親からの詳細なアンケートの結果、さらには校務分掌・教科・学年毎に上司、部下からの申告という具合に、総合的に評価する。評価がよければ、当然給与は増える。

 子供に教師を評価させるというと、「教師が子供に迎合するようになる」と必ず言われるが、そんなことはない。

 郁文館中学・高校では校長、教頭が毎日、教室を巡回して教師の授業をチェックするが、教師の上司である彼らの評価は、生徒たちのアンケート結果とほぼ一致する。子供は意外とよく見ているものなのだ。

 教師を評価し、給与に反映させるなら、相応のトレーニングが必要だ。

 今の仕組みでは大学を出たばかりの22歳の若者がいきなり「先生」と呼ばれる立場になり、教室の中では“王様”として振る舞うことができる。批判する人がいないから、成長しなくなる。それを改善するには、インターン期間を設けたり、研修を行なったりすることで、教師としての資質を見極めながら、同時にスキルアップもできる仕組みが必要だ。

 学校も同じである。教育方針、私立であれば経営実態のディスクロージャー(公表)を進め、公立と私立の間で自由競争を起こすためのバウチャー制度を導入するなどし、生徒や親が学校を本当に自由に選べるようになれば、良い学校は生徒が集まり、そうでないところは淘汰される。それが学校に対する評価である。

 なぜ学校を競わせたほうがいいかというと、裏には親の愛があるからだ。親は本当に子供のためを思うなら、「この子の能力を引き出してくれる学校はどこか」を考え、必死で探すはずだ。特に中学校を選ぶのは親なので、学校は親に選ばれるように競えばいい。

 親が良い学校かどうかを判断するために、学校は教師の評価を公表する。もちろん親の側にも偏差値重視の価値観を正してもらう必要はあるが、親も子供が本当にかわいいなら、優しくてゆるいだけの学校より、厳しく育ててくれる学校に入れるはずだ。

 

 

大津市教育長、頭の骨折も 「襲撃支持」の電話相次ぐ

朝日新聞 2012年8月16日20時30分

 大津市の沢村憲次教育長(65)が男子大学生(19)=殺人未遂容疑で現行犯逮捕=にハンマーで頭を殴られた事件で、教育長は右目の上を切るだけでな く、頭の骨を折るけがをしていたことが同市への取材でわかった。右の眼球打撲もあり、2~3週間のけが。入院して治療を受けている。

 大学生は15日朝、出勤した沢村教育長を追うように教育長室に入り、ハンマーで右側頭部を一発殴った。教育長は病院に搬送され、精密検査で目の奥の頭蓋底(ずがいてい)骨折が判明。ハンマーの衝撃で折れた可能性が高く、顔は腫れているという。

 沢村教育長は中学2年の男子生徒(当時13)が自殺した問題の対応に当たっており、大学生は「真実を隠していると思い、殺そうと思った」と供述。殴打後、針金で首を絞めようとした疑いもあり、強い殺意があったとみている。大津署は16日、大学生を送検した。

 一方、「自殺の練習」などの生徒のアンケート結果が判明した7月4日以降、市教委に電話とメールが殺到。今月は1日平均約30件だったが、事件当日の 15日は273件に急増した。16日も夕方までに150件を超えた。襲撃を支持する内容が大半で、市教委職員は「ネットの誤情報をうのみにした批判が多 い」と話す。 



英検解答を事前に教える、郁文館校長「生徒に達成感を」

2009年2月27日 読売新聞

東京都文京区の私立郁文館中学・高校の英語教諭3人が2002年まで複数回、同校を 
会場に行われた「実用英語技能検定」(英検)の問題を試験実施前に開封したうえ、対策 
講座の名目で中学生に模範解答を指南していたことがわかった。 

 堀切一徳前校長(48)=26日付で辞任=も当時、英語教諭として不正に関与しており、 
27日午前の全校集会で生徒に謝罪した。 

 英検を運営する「日本英語検定協会」(東京都新宿区)によると、英検2~5級の試験は 
10人以上が受験する場合は学校や塾単位で試験会場の指定が受けられるが、これまで 
に学校からの漏えいは確認されていないという。 

 同協会では「信用を裏切られて残念。会場指定取り消しなどの処分を検討したい」として 
いる。合格の取り消しなどの対応は今後検討するという。私立学校を監督する都私学部も 
「早急に学校関係者を呼んで事情を聞き、事実を確認する」としている。 

 英検の問題は、同協会から会場あてに2日前までに送付され、試験開始まで会場側で 
管理するルールになっている。同校によると、堀切前校長らは送付された問題を事前に 
開封。解答となる単語などを書かせる学習プリントを作成して、受験する生徒を指導して 
いた。堀切前校長は「生徒たちに達成感を得させたかった」と話しているという。 

 同校を経営する学校法人「郁文館夢学園」は、居酒屋チェーン「ワタミ」社長で教育再生 
会議委員なども務めた渡辺美樹氏(49)が03年3月から理事長に就任している。渡辺氏 
は26日に報道機関の指摘で不正を知り、同日の理事会で堀切校長の辞任と自らの校長 
就任を決めた。 

 同校では28日午後、緊急の保護者会を開いて、渡辺氏が事情を説明する予定。 

 

石原知事・戸塚宏氏ら 体罰の是非で持論展開

 石原都知事と都民が話し合う「東京ビッグトーク」が11日、都庁で開かれ、教育分野の専門家4人が「子供の耐性をいかに培うか」をテーマに議論した。
 「戸塚ヨットスクール」の戸塚宏校長(71)が「しかることは必要」などと体罰の必要性を強調したのに対し、他の専門家からは「体罰は暴走する危険性がある」「体罰に頼る親は教育の工夫をなくす」などの反論が上がった。
 石原知事は、九九を反復して記憶するような「すり込み」には強制が必要だとして「強制は一つの体罰。自我が発達しない中学生頃までは体罰が必要」と持論を展開した。
(2012年5月12日  読売新聞)



ワタミ会長、ダブル顧問就任へ 大阪府・市の「助言役」

朝日新聞 2011年12月28日14時31分

写真:大阪府特別顧問に就任する渡辺美樹氏大阪府特別顧問に就任する渡辺美樹氏

 

 大阪府の松井一郎知事は28日、飲食店チェーンを展開するワタミの渡辺美樹会長が、府特別顧問に就任することを明らかにした。教育に関するアドバイザー役として、大阪市特別顧問にも就く予定という。

 渡辺氏は神奈川県教育委員や政府の教育再生会議委員を歴任。松井氏と橋下徹大阪市長は20日、渡辺氏にアドバイザー就任を要請していた。府市統合本部での教育基本条例案の議論にも参加する予定で、松井氏は「すごい議論になりそうで楽しみ」などと述べた。

 松井氏はまた、府市の事業を整理して予算の5%分、約4千億円の歳出削減をめざすとした方針について、来年9月ごろにめどをつけ、2013年度予算に反映させる考えを示した。




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