
上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。
アメリカ上下院が超党派でイスラエルのネタニヤフ首相を招いて議会で演説させる。
もしさせたら外国首脳としてチャーチル英首相を抜いて歴史上最多の演説回数になる、と報じられてから、当ブログでは何度もこのアメリカ合衆国の妄動を批判してきたのですが、2024年7月24日、アメリカ議会は本当にネタニヤフ氏に演説させてしまいました。
ガザでのジェノサイドが国際司法裁判所(ICJ)に提訴され、国際刑事裁判所(ICC)には検察部から逮捕状が出ているネタニヤフ首相。
こんな人物をガザ侵攻が続いているこの時期に選りによって自国に招いて演説させるとは、どれだけアメリカとイスラエルの癒着が根深いかということを端的に表しています。


そして、ネタニヤフ首相はアメリカ議会で自分たちの大量虐殺を誇らしげに
「文明の力が勝利するには、米国とイスラエルが共に立ち上がらなくてはならない」
「われわれが共に立ち上がって起こることは非常に単純だ。つまりわれわれが勝ち、彼らは負ける」
と語り、アメリカ議会の国会議員たちは何度も起立して拍手したというのですから、これはナチスドイツのヒトラーに議会で演説させてスタンディングオベーションをしているようなもので、この光景がすでに現実とは思えないくらいにもう狂っています。





ワシントンの連邦議会議事堂周辺に抗議のために集まったアメリカ市民の姿は素晴らしい。
参考記事 村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより「ネタニヤフ演説にスタンディングオベーションをおくる米議会が悲しすぎる。」
唯一の救いは、会場の下院本会議場で演説を聴いた民主党議員は263人中の下院の約100人と上院の28人だったそうで、約半数が欠席したことです。
民主党の大統領候補であるカマラ・ハリス副大統領も選挙運動を口実に欠席しました。
しかし、民主党も共和党とともに超党派でこの演説を実現させた責任は非常に重いと言わざるを得ません。


議会演説に出席し「戦争犯罪人」というプラカードを掲げているラシダ・タリーブ議員もいる。
【祝】国際刑事裁判所(ICC)のカーン検察官がイスラエル政権のネタニヤフ首相とガラント国防相に逮捕状請求。ガザ地区を意図的に封鎖して食料や人道物資の搬入を途絶えさせた戦争犯罪容疑。ハマス幹部3人にも。
とにかく、この民主党の冷たい態度に頭にきたのか、ネタニヤフ首相の演説の中での共和党の大統領候補であるドナルド・トランプ氏押しはすさまじく、トランプ前大統領に対して
「イスラエルのためにしたこと全てに感謝したい」
と述べ、トランプ政権の仲介でアラブ首長国連邦(UAE)などアラブ4カ国がイスラエルと国交正常化で合意したことに触れ
「トランプ氏の歴史的なリーダーシップ」
のおかげだと称え、トランプ氏が暗殺未遂事件を切り抜け
「米国人と同様にイスラエル人も安堵した」
とも話しました。
さすが、大統領時代に国連総会決議に反してエルサレムをイスラエルの首都認定したときに、ネタニヤフ首相から
「イスラエルが望みうる最良の友人」
と天まで持ち上げられたトランプ氏とネタニヤフ氏の関係だけのことはあり、この後今日7月26日、ネタニヤフ首相はトランプ氏のフロリダの私邸に招かれて会食する予定です。

中東「和平」案を発表し、握手するイスラエルのネタニヤフ首相(左)とトランプ米大統領(アメリカ・ワシントン)=2020年1月28日
米大統領選討論会でトランプ氏が2つの戦争について「イスラエルに仕事(虐殺)を最後までやらせるべきだ」「プーチン大統領が一目置いている大統領(自分)がいたらプーチンはウクライナを侵略することはなかった」
ネタニヤフ首相に「イスラエルの最良の友」と絶賛されたトランプ元大統領が、イスラエル軍がラファに侵攻するなら軍事援助を停止すると警告したバイデン大統領に対して、「バイデンはハマスの味方」と罵倒。



親露派・トランプ信者に転じた、8兆円も役員報酬を得た強欲資本主義の権化イーロン・マスク氏も、ネタニヤフ首相の特別な招待で議員でもないのにアメリカ議会演説に参列した。
トランプ米大統領候補がロシアによるウクライナ侵略戦争を終戦に導く構想として、ロシアが侵略し違法に占領しているクリミア半島とドンパス地方をウクライナがロシアに割譲する案(ワシントンポスト紙報道)。
これに対して、ネタニヤフ氏の議会演説は欠席して、7月25日に別に会談の席を持ったカマラ・ハリス副大統領は、ガザの人道状況についてネタニヤフ首相に対して
「深刻な懸念」
を伝え、停戦合意を迫りました。
そしてハリス氏は会談後
「この戦争を終わらせる時が来ている」
「私たちは苦しみに無感覚になってはならない。私は沈黙しないつもりだ」
と語りました。
バイデン政権の一員としてイスラエルへの軍事援助に加担してきたハリス副大統領ですが、トランプ氏とはもちろんのこと、バイデン大統領のこれまでの方針とも一線引いたと言えるでしょう。
これまでの歴代米大統領のイスラエルべったりとは違う、ハリス氏のさらなる人道主義に期待したいと思います。


バイデン米大統領がイスラエル軍によるガザ侵攻をジェノサイドと認めず、イスラエルに10億ドル以上の武器を売却する方針を議会に通知。バイデン氏とトランプ氏から選ぶ大統領選ではババしかないババ抜きだ。
【祝】バイデン大統領が次期米大統領選挙から撤退を表明。いろいろ問題はあれど、バイデン氏から推薦されたカマラ・ハリス副大統領の方がドナルド・トランプ氏に比べたら2万%マシだ。
イスラエルvs.ユダヤ人――中東版「アパルトヘイト」とハイテク軍事産業
ネタニヤフ首相はこの議会演説の中で、ガザ侵攻における民間人の保護については徹底しているとし、ラファでの民間人の死者は
「実質的にはいない」
とまで主張しました。
まさに、フェイクニュースの王、トランプ氏の親友だけのことはあります。
なにしろ、イスラエル軍がガザで殺したパレスチナ市民4万人のうち、3分の1は子どもたちなんですから、よくもまあ死者はみんなハマスだとか言えたもんですよ。
とにかく、こんな人物を議会で4度も演説させたことはアメリカの歴史に残る汚点、いやむしろ実にアメリカ合衆国らしい出来事というべきでしょう。
第二次大戦後、休みなく他国に戦争を仕掛けて何百万人も殺し続けてきたアメリカ合衆国に、自由と民主主義の旗手を気取る資格はない。
アメリカの産軍複合体はウクライナという新たな「市場」を見つけた。第二次大戦後、世界中で戦争をしまくり、イスラエルによる武力行使を放置するアメリカに、ロシアによるウクライナ侵略を非難する資格はない。
上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。
ネタニヤフ首相が米議会で演説 ハマス壊滅まで戦闘継続を強調 民間人の死者は「実質的にいない」
テレビ東京
アメリカを訪問しているイスラエルのネタニヤフ首相は24日、アメリカ議会で演説し、イスラム組織ハマスを壊滅させるまで戦闘を継続する考えを改めて強調しました。
ネタニヤフ首相はハマスを壊滅させ、拘束されている人質が解放されるまで戦いを続けると述べました。民間人の保護については徹底しているとし、パレスチナ自治区ガザ南部ラファでの民間人の死者は「実質的にはいない」と主張しました。
そのうえで、アメリカの迅速な軍事支援が戦闘終結を早めると訴えました。
一方、議員の中には「戦争犯罪者」と書かれたプラカードを掲げる人や欠席する人もいました。
議会周辺では数千人規模の抗議デモも開かれました。
こうした中、ガザ当局は24日、イスラエル軍による南部ハンユニスへの攻撃での死者が3日間で129人に上ったと発表しました。被害地域には軍が「人道地区」に指定した場所も含まれます。
イスラエル首相、緊張高まる米議会で演説-両国「結束」の必要性訴え
Ethan Bronner、Billy House、Daniel Flatley
イスラエル首相
Photographer: Samuel Corum/Bloombergイスラエルのネタニヤフ首相は24日、米議会の上下両院合同会議で演説し、イスラム組織ハマスに対する戦争ではイスラエルと米国が結束を維持する必要があると訴えた。民主党議員の多くが演説をボイコットし、議事堂の外では警官隊が催涙スプレーを用いてデモ隊のコントロールにあたった。
「文明の力が勝利するには、米国とイスラエルが共に立ち上がらなくてはならない」とネタニヤフ首相。「われわれが共に立ち上がって起こることは非常に単純だ。つまりわれわれが勝ち、彼らは負ける」と述べた。
議員らは演説中に何度も起立して拍手喝采した。戦争への非難が強まる中でも、超党派の支持が続いていることが浮き彫りになった。ハマスが運営するガザ地区の保健省によれば、これまでに約3万9000人のパレスチナ人が殺害されている。20数人の米議員は大量の民間人殺害とネタニヤフ首相のガザ対応に抗議し、演説をボイコットすると表明した。
ネタニヤフ首相が訪れた米国では、過去に例があまりないほど政治的緊張が高まっている。バイデン米大統領はつい3日前に再選を断念すると表明、ハリス副大統領を大統領候補として支持した。その1週間前にはペンシルベニア州で開かれた選挙集会で、トランプ前大統領の暗殺未遂が起きた。
上下両院合同会議は通常、副大統領のハリス氏が議長を務めるが、この日はインディアナポリスでの集会で不在。集会はネタニヤフ首相の演説予定が決まる前に設定されていた。ハリス氏はバイデン大統領と同様、25日にネタニヤフ首相と会談する。
資産家のイーロン・マスク氏もネタニヤフ首相に招待され、議場で演説を聞いた。同氏はトランプ氏および副大統領候補に指名されたバンス上院議員への支持を表明している。ネタニヤフ首相は演説で、バイデン氏を「誇り高きシオニスト」と称賛して謝意を表明しながらも、26日にはフロリダ州のマールアラーゴでトランプ氏に会う。
原題:Netanyahu Tells Congress US and Israel Must ‘Stand Together’(抜粋)
ネタニヤフ首相、トランプ氏称賛 米議会で演説「全てに感謝」
配信共同通信
</picture>24日、米議会で演説するイスラエルのネタニヤフ首相=ワシントン(AP=共同)
【ワシントン共同】イスラエルのネタニヤフ首相は24日、米議会での演説で、トランプ前大統領に関し「イスラエルのためにしたこと全てに感謝したい」と述べて称賛した。11月の大統領選で共和党候補のトランプ氏が返り咲く可能性をにらんだ対応。26日には米南部フロリダ州でトランプ氏と会談する。 【写真】腕に残る拷問の傷痕 イスラエル軍拷問の実態をガザ市民が証言
ネタニヤフ氏は、トランプ政権の仲介でアラブ首長国連邦(UAE)などアラブ4カ国がイスラエルと国交正常化で合意したことに触れ「トランプ氏の歴史的なリーダーシップ」のおかげだとたたえた。 トランプ氏が暗殺未遂事件を切り抜け「米国人と同様にイスラエル人も安堵した」とも話した。
ネタニヤフ氏、米議会でトランプ氏称賛「してくれたこと全てに感謝」
2024年7月25日 12:15 発信地:ワシントンD.C./米国 [ 米国 北米 ]
【7月25日 AFP】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ(Benjamin Netanyahu)首相は24日、米連邦議会で演説を行い、イスラエルを支援したドナルド・トランプ(Donald Trump)前大統領を称賛した。同時に、イスラム組織ハマス(Hamas)による拉致被害者救出への支援についてジョー・バイデン(Joe Biden)大統領にも謝意を表した。
ネタニヤフ氏は、トランプ氏が任期中に行った施策に言及し、「ゴラン高原(Golan Heights)におけるイスラエルの主権承認からイランの攻撃への対抗、そしてエルサレム(Jerusalem)をイスラエルの首都と承認し、そこに米大使館を移したことまで、トランプ前大統領がイスラエルのためにしてくれたこと全てに感謝したい」と述べた。
また、昨年10月のハマスの奇襲攻撃の際に拉致された被害者に言及し、「人質たちに代わって、バイデン大統領の不断の協力に感謝したい」と述べた。(c)AFP
【解説】イスラエル・ネタニヤフ首相が米議会で演説 受け止めは
ガザ地区への攻撃を続けるイスラエルのネタニヤフ首相はアメリカ議会で演説し、イスラム組織ハマスの壊減と人質全員の解放を実現するまで戦闘を続ける考えを改めて強調しました。ネタニヤフ首相は、大きな拍手で迎え入れられましたが、民主党の一部の議員は拍手を送ることはなく、冷ややかな対応を受ける一面もありました。別府正一郎キャスターの解説です。
(「キャッチ!世界のトップニュース」で2024年7月25日に放送した内容です)
・超党派の支持を取り付けることができたか
議会演説の映像を見ていると、多くの場面で議員たちから拍手喝采を受けていました。また、バイデン大統領、トランプ前大統領の名前を出して謝意を伝えるなど、民主党、共和党、それぞれに配慮した内容でした。しかし、超党派の支持を完全にとりつけることができたかというと、そんなことはなかったと言えます。

まず、民主党の多くの議員が欠席する動きがありました。アメリカのニュースサイト、アクシオスのまとめでは、「民主党の下院と上院のおよそ半数の議員が欠席した」としてボイコットの動きがあったと伝えています。この中には民主党の重鎮、ペロシ元下院議長も含まれます。こうした中でハリス副大統領は、ボイコットではなく以前から決まっていた行事への参加のためだとして欠席しました。

また、出席していた民主党議員の間でも、共和党議員に比べて拍手喝采が少なかった場面もあったほか、ネタニヤフ首相がアメリカ国内での抗議デモを批判した時には、ブーイングする議員もいたということです。さらに、議会の外の動きではありますが、大規模な抗議デモが行われていました。
・演説の中身は

ひと言で言うと、「何を言えば、アメリカの議員に好意的に受け入れられるかをよく計算した内容」だったと思います。たとえば、イスラエル軍の兵士の勇敢さをたたえる内容や、イスラエルとアメリカの伝統的な友好関係を強調する内容などです。一方で、事実関係については、イスラエルから見て都合のよい内容を強調したようなものもありました。イギリスBBCの記者は「事実関係を選択した上で並べていた」と指摘していました。

たとえば、ガザ地区での民間人の犠牲や、食料などの人道支援物資の搬入について、イスラエルは「最大限の配慮をしている」と主張しましたが、これは、国連や現場の人道支援団体の表明している懸念や批判とは大きく異なる主張です。
また、演説でネタニヤフ首相は、日本を持ち出して日本に言及する場面もありました。

「非軍事化と脱過激化という考えは、第2次世界大戦後、日本とドイツに適用された。その結果、平和と繁栄と安全が続くことになった。イスラエルの勝利を受けて、ガザ地区の非軍事化と脱過激化をすれば、同じように安全と繁栄と平和をもたらすだろう」
戦前の日本と現在のハマスを一方的に重ねるような主張ですが、歴史的にも地理的にも、また、置かれていた状況も大きく異なる中、私はかなり唐突な内容だという印象を受けました。
・イスラエル国内での受け止めは

ネタニヤフ首相を支持する人からみれば、イスラエルの主張をしっかりとワシントンで展開したと好意的に受け止められると思います。
しかし、イスラエルでネタニヤフ首相を支持する人は、ますます少なくなっています。国民の7割あまりが首相の辞任を求めているという世論調査の結果もあります。そうした人の間では、「議会での演説も、ネタニヤフ首相が自分の政治家のイメージをアピールするために利用しているに過ぎない」という冷ややかな受け止め方も出ているようです。
上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。





