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絶対ハズレなし 超お勧め映画! 火垂るの墓 「4歳と14歳で生きようと思った・・・」


「火垂る(ほたる)の墓」



本日亡くなられた野坂昭如さんの追悼として、彼が原作を描いたこの映画の記事を再アップします。

舞台となった兵庫県西宮市夙川は、今はそれはそれは見事な桜並木で有名で、私も毎年のように花見に行きます。

そこで大島渚監督と思う存分、飲んだり殴り合ったりしてくださいな。



実は、私はこの映画を二回しか観たことがない。

一度は1988年の公開当時。次にテレビで観るのには10年以上の時の流れが必要だった。

私にとってこれほど観るのが辛い映画はないからだ。

この映画について書こうとして、この映画の場面場面の写真を集めている最中に思わず涙ぐんでしまう。

今、このアニメのたった4分の予告編を観てしまったら、もう涙が止まらない。

 

 

 

映画を観ている最中や見終った後に涙が止まらない映画はいくつもあるのだが、どの静止画像を観ても涙が落ちそうになる映画はめったにない。

ましてや、心がその映画を思い出すのを無意識のうちに避けているため、普段は全く思い出さないような映画はこれ1本だけだ。

だから、今のようにこの映画の映像に触れてしまうと、不意打ちを受けたように感情が高ぶってしまうのだ。

 

 

 

スタジオジブリには誰もが知っている宮崎駿がいて、彼の最高傑作である「ルパン三世 カリオストロの城」「風の谷のナウシカ」は必ずこのシリーズで取り上げるつもりだ。

(「天空の城ラピュタ」でも「もののけ姫」でも「千と千尋の神隠し」でもなく、ルパンとナウシカなのだ)。

もちろん、宮崎駿のこの2作品は、ディズニーのどの名作よりも、ピクサーのどの傑作と比べても、世界のアニメ史上最高の作品だ。

 

 

 

そして、宮崎駿の盟友高畑勲の作品、「火垂るの墓」。

「火垂るの墓」はアニメの範疇を越えて、世界の映画史の中でも指折り数えて何本かに入る名作だと思っている。

いわば、映画の世界遺産なのだ。

 

 

映画は日本がアジア太平洋戦争に負けて一か月後の昭和20年9月の神戸に始まる。

少年清太が三宮駅の床に横たわり、駅員に声をかけられている。

そして、映画はその1年前、敗戦間近の日本に舞台を移す。

清太と幼い妹の節子は米軍の空襲で焼け出され、住む家と母を失う。父は戦争に召集されている。

だから、二人は西宮市の父方の親戚を頼ってその家で暮らすようになるのだ。

 

 

しかし、二人はやがて兄妹二人きりで暮らそうと決心することになる。

「4歳と14歳で、生きようと思った」

そういうことだった。

 

 

清太「何食べたい?」

節子「天ぷらにな、お造りにな、ところてん・・・アイスクリーム。それから・・・・またドロップ舐めたい。

 

 

 

これ以上、この映画の筋については語るまい。

この奇跡の映画から目をそらさずに観てほしいのだ。

 

 

 

「火垂るの墓」を語る高畑勲監督自身の言葉をご紹介しよう(末尾の神奈川新聞のインタビューより)。

 

「火垂るの墓は反戦映画と評されますが、反戦映画が戦争を起こさないため、止めるためのものであるなら、あの作品はそうした役には立たないのではないか。そう言うと大抵は驚かれますが。」

「こうした作品が反戦につながり得るかというと、私は懐疑的です。攻め込まれてひどい目に遭った経験をいくら伝えても、これからの戦争を止める力にはなりにくいのではないか。

 

「なぜか。

為政者が次なる戦争を始める時は『そういう目に遭わないために戦争をするのだ』と言うに決まっているからです。自衛のための戦争だ、と。惨禍を繰り返したくないという切実な思いを利用し、感情に訴えかけてくる。

 『戦争をしたとしても、あのような失敗はしない。われわれはもっと賢くやる。70年前とは時代が違う』とも言うでしょう。本当でしょうか。」

「再び戦争をしないためには、あの戦争がどのように進んでいったかを学ばなければならないと思うのです。
私が戦争中のことをどれだけ知っているかと聞かれれば、大したことはない。でも、安倍晋三首相よりは知っています。」

 

 

この映画のメッセージは普遍的なものだ。

だから、世界のどこでどう生きている人であっても、「火垂るの墓」はその人を感動させ落涙させる。

この記事の末尾に引用したように、アメリカの雑誌で「映画史上、最も泣ける映画10本」に選ばれているほどだ。

 

 

 

だから、最後に。

「火垂るの墓」という映画を感じていただくために、この映画を観た海外の人たちがどう感じたかをご紹介したいと思う。

 

 

・ 心臓が切り裂かれるような思いだった。
  私は映画じゃめったに泣かないのに、このトレーラーを観てるだけで泣きたくなる。
  それから、当時のアメリカと日本に関して馬鹿げたコメントをしてる人に言いたい。
  どうしてどっちのほうがマシだったとか、そういう比較しかできないの?
  映画の子供たちのように、大人の振る舞いしようよ。
  私だって14歳の女の子だけど……(アメリカ)

・ 戦争映画の傑作だから、ママにも観せようとしたんだ。
 でも私が泣き出しそうになった時、ママは部屋から出て行っちゃったの。
 「これ以上はもう観れない」って言いながら(アメリカ)。

・ 火垂るの墓、みてきたよ。俺は周りからは冷たい人間だと思われてる。

 小さい頃、母親にさえお前の心は石炭の塊のようだと言われたものだよ。

 でもね、この映画を見たとき俺は泣いたよ。これは今まで見た中で最も心を動かされる映画だ(アメリカ)。

 

 

・ 戦争なんて頭おかしいよ。もし支持するやつがいるなら、そいつも頭おかしい(メキシコ)。

・ 戦争なんてクソったれだ!!(ベトナム)。

・ 映画を観て泣いたことは初めてじゃなかったけど、
  全編を通して、涙が溢れ出るような体験は初めてだった。
  涙のせいで、何回も一時停止しちゃったくらいだからね。
  戦争はこの世界で最も憎むべきことだ。
  俺は軍人だけど、そのことはちゃんと理解してる(トルコ)。

 

 

・ この映画は誰のことも責めていない。
  ただ、戦争なんてやるべきじゃないってことを思い出させてくれるんだ。
  戦争は、罪のない一般人を苦しめるものだから……。
  すべての国が、間違いを起こすものなんだ……。
  すべての人が、間違いを起こすものなんだよ……。
  自分は日本人じゃないけど、日本に対して嫌悪感なんてないよ(インドネシア)。

・ 私が9才の時にこの映画を観せてくれた、大好きなお兄ちゃんに感謝してる……。
  いまだにこの物語から受けた"痛み"を克服できてないよ……。
  だけど、この作品は本物の傑作(マレーシア)。

 

 

・ 自分が映画で泣くとは思ってもなかった。ましてやカートゥーンで……。
  昨日の夜に観たばかりなんだけど、本当に悲しかった……。(イギリス)

・ この映画を観終わった後にお父さんが
  私を抱きしめてくれたの(スイス)。

・ 火垂るの墓……。この映画は何て言っていいのかよく分からない……。

とりあえず観てほしい。ただ観るんじゃなく、敬意を持って観て欲しい(デンマーク)。

 

 

この映画を観たら誰もが同じ感覚を共有できる。

この映画を観た世界の人たちを想う時、なぜか私に「風の谷のナウシカ」のラストの大婆さまの言葉がよみがえる。

なんといういたわりと友愛じゃ。」

 

 この映画の原作者である野坂昭如氏は、昭和42年に発表した「火垂るの墓」を含む二作品で翌43年直木賞を受賞。

野坂昭如 著
新潮社

 

野坂昭如 高畑勲
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社

 

さよなら、ソ・ソ・ソクラテスかプラトンか、の先生。

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過ち繰り返さぬために 「火垂るの墓」高畑監督に聞く

カナロコ by 神奈川新聞 1月1日 12時5分配信

過ち繰り返さぬために 「火垂るの墓」高畑監督に聞く
高畑勲さん
 いたいけなきょうだいの死から戦争の悲惨さを描いた不朽のアニメ映画「火垂るの墓」。監督を務めた高畑勲さん(79)は語る。「あれは反戦映画ではない」。戦後70年を迎え、いつか来た道へ向かう足音がその耳に届く。言葉が熱を帯びる。惨禍を嘆き悲しむのではなく、いまこそ自らの愚かしさに目を向けよ、と。

■愚かしさ省み歯止めを

 火垂るの墓は反戦映画と評されますが、反戦映画が戦争を起こさないため、止めるためのものであるなら、あの作品はそうした役には立たないのではないか。そう言うと大抵は驚かれますが。

 1988年公開。太平洋戦争末期、空襲で母と家を失った14歳の兄清太と4歳の妹節子の物語。食糧事情悪化につれ、身を寄せた親戚からうとましがられ、2人は防空壕(ごう)で暮らすようになる。周囲の大人も手を差し伸べることはなく食料が尽き、やがて命も尽きる。原作は野坂昭如さん。高畑さんは「人は悲惨な目に遭うと人情というものが働かなくなるということを伝える話だ」と語る。

 -原爆をテーマにした「はだしのゲン」もそうですが、日本では平和教育にアニメが用いられた。もちろん大きな意義があったが、こうした作品が反戦につながり得るかというと、私は懐疑的です。攻め込まれてひどい目に遭った経験をいくら伝えても、これからの戦争を止める力にはなりにくいのではないか。
 なぜか。為政者が次なる戦争を始める時は「そういう目に遭わないために戦争をするのだ」と言うに決まっているからです。自衛のための戦争だ、と。惨禍を繰り返したくないという切実な思いを利用し、感情に訴えかけてくる。
 -「戦争をしたとしても、あのような失敗はしない。われわれはもっと賢くやる。70年前とは時代が違う」とも言うでしょう。本当でしょうか。私たちは戦争中の人と比べて進歩したでしょうか。3・11で安全神話が崩れた後の原発をめぐる為政者の対応をみても、そうは思えません。成り行きでずるずるいくだけで、人々が仕方がないと諦めるところへいつの間にかもっていく。あの戦争の負け方と同じです。
 再び戦争をしないためには、あの戦争がどのように進んでいったかを学ばなければならないと思うのです。
 私が戦争中のことをどれだけ知っているかと聞かれれば、大したことはない。でも、安倍晋三首相よりは知っています。

 35年生まれ。岡山市で空襲に遭い、焼夷(しょうい)弾の雨の中、家族とはぐれながら辛くも逃げのびる。敗戦当時9歳。東大仏文科を出て東映動画入社。テレビシリーズ「アルプスの少女ハイジ」「母をたずねて三千里」などを演出し、宮崎駿さんとスタジオジブリ設立後は映画「おもひでぽろぽろ」「ホーホケキョとなりの山田くん」「かぐや姫の物語」などで監督を務めた。

 集団的自衛権の行使を認めるということは、海外では戦争ができない国だった日本が、どこでも戦争できるようになるということです。政府は「歯止めをかける」と言うが、あの戦争を知っている者にとっては信じられません。ひとたび戦争が始まれば歯止めなどかかるものではありません。
 そもそも日本人は戦前から米国が好きだった。ジャズや野球、映画といった文化に親しんでいた。その国と戦争をするとは誰も思わなかった。やっても勝てないと思っていた。
 ところが、真珠湾の奇襲作戦が成功して戦争になってしまったら、あとは日本が勝ってくれることだけを皆が願い始めた。それはそうでしょう。負けたら悲惨なことになるに決まっているんですから。
 息子の兵役を逃れさせたり、戦争に反対して逮捕されたりした人もいたが、ごく少数。始まってから反対の声を上げるのは難しい。いやいや戦争に協力させられたのだと思っている人も多いけれど、大多数が戦勝を祝うちょうちん行列に進んで参加した。非国民という言葉は、一般人が自分たちに同調しない一般人に向けて使った言葉です。
 「空気を読む」と若者が言うでしょう。私はこの言葉を聞いて絶望的な気持ちになります。私たち日本人は昔と全然変わっていないんじゃないか、と。周りと協調することは良いことですが、この言葉は協調ではなくて同調を求めるものです。歩調を合わせることが絶対の価値になっている。
 日本人は昔から意見の対立を好まない。皆を仲間内にして、和気あいあいとして争いを避ける。寄り合いも全員一致主義で、どうしても駄目なら村八分にする。個を確立し、意見が異なっている人との違いを認め、その上でうまくやっていくという努力を好まない。議論を戦わせない。古くからあるこの体質によって日本は泥沼の戦争に踏み込んでいったのです。私はこれを「ズルズル体質」と呼んでいますが、「空気を読む」なんて聞くと、これからもそうなる危うさを感じずにはいられません。
 だからこそ憲法9条の存在が大事だと思うのです。これこそが「ズルズル体質」を食い止める最後の歯止めです。
 戦後の平和をつくってきたものは何かといえば、9条です。基地の負担を押し付けられている沖縄の犠牲を忘れてはなりませんが、米国が戦争を繰り返す中、9条のおかげで日本人は戦争で命を落とすことも人の命を奪うこともなかった。政権の手足を縛ってきたのです。
 これを完全にひっくり返すのが安倍政権です。それも憲法改正を国民に問うことなく、憲法解釈の変更という手法で、です。

 消費増税を先送りし、アベノミクスの是非を争点に据えた昨年暮れの総選挙で圧勝した自民党。安倍首相は集団的自衛権の行使容認に踏み切った昨夏の閣議決定を踏まえ、安全保障法制の整備にも「国民の信が得られた」と意欲をみせる。自衛隊法の改正などの審議が国会で始まる。

 隣国との対立が深まり、不穏になっているからといって不戦の理想の方を変えるのはどうかしています。9条を大事にしているということは、武力で解決するつもりはない、というメッセージになる。東アジアに戦争の記憶が残る中、戦争をしないというスタンスはイニシアチブになるはずです。「普通の国」なんかになる必要はない。ユニークな国であり続けるべきです。
 戦争ができる国になったら、必ず戦争をする国になってしまう。閣議決定で集団的自衛権の行使を認めることによって9条は突如、突破された。私たちはかつてない驚くべき危機に直面しているのではないでしょうか。
 あの戦争を知っている人なら分かる。戦争が始まる前、つまり、いまが大事です。始めてしまえば、私たちは流されてしまう。だから小さな歯止めではなく、絶対的な歯止めが必要なのです。それが9条だった。「最小限の武力行使」「戦争をやるとしてもうまくコントロールしてやる」なんて、そんな能力を私たち日本人が持っていると思わない方がいい。安倍首相だけが特別無自覚というわけではないと思います。私たちはこの70年で基本的な体質が変わることはなかったのです。

最終更新: 1月1日 12時8分
カナロコ by 神奈川新聞

 

 

海外メディアが選ぶ“泣ける“映画トップ10”発表 『火垂るの墓』がランクイン

海外メディアが選ぶ“泣ける“映画トップ10”発表 『火垂るの墓』がランクイン

2014年10月12日 12:00 クランクイン!!

 
「秋に観たい泣ける映画」第6位『火垂るの墓』

「秋に観たい泣ける映画」第6位『火垂るの墓』(C)AFLO


 

 海外のエンタメサイトListCountyが、「泣ける映画トップ10」を紹介。『グリーンマイル』『マイ・ガール』など号泣映画の強豪達の中に、高畑勲監督のアニメ映画『火垂るの墓』がランクインした。

 夏が過ぎうら寂しさすら感じる秋。こんな季節に観たくなるのは涙を誘う映画だ。

 このランキングで1位に選ばれたのは、一組のカップルの始まりと終わりをリアルに描いた『ブルーバレンタイン』。幼い恋の幕切れがあまりに切ないマコーレ・カルキン出演映画『マイ・ガール』や、ロビン・ウィリアムズが“ユーモアによる治療”を行った実在の医師に扮する感動ドラマ『パッチ・アダムス』など、納得の作品もランクインしている。

 そして注目すべきは、野坂昭如の小説を高畑勲監督がアニメ映画化した『火垂るの墓』が6位に選出。戦火を必死に生き抜こうとする兄妹を待ち受ける悲しい結末は、涙せずして観られない。
 
1位『ブルーバレンタイン』(10)
2位『カールじいさんの空飛ぶ家』(09)
3位『グリーンマイル』(99)
4位『縞模様のパジャマの少年』(08)
5位『ブロークバック・マウンテン』(05)
6位『火垂るの墓』(88)
7位『マイ・ガール』(91)
8位『シンドラーのリスト』(94)
9位『パッチ・アダムス』(99)
10位『P.S.アイラヴユー』(07)

 

 

 

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