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安倍首相が1月に続いて、また明言しました。

そのうえで、安倍首相は、過去の植民地支配と侵略に対し痛切な反省を表明した、いわゆる村山談話などの文言を引き継ぐのかと質問されたのに対し、

「イスラム国」事件の人質の後藤さんが同じく人質の湯川さんが殺害されたと語る画像がネットに流れ、日本中が騒然となった2015年1月24日の翌日の25日、NHKの番組「日曜討論」が各党党首のインタビューを放映しました。
その中で、安倍首相は、今年2015年に発表する戦後70年の首相談話で、1995年の村山談話、2005年の小泉談話に盛り込まれた過去の「植民地支配」と「侵略」への反省を表明した記述を変更すると言い出しました。
「イスラム国」事件のため、あまり話題になっていませんが、これは日本の運命を左右する大変な発言です。
このインタビューの中で安倍首相は、村山談話など歴代内閣の見解を
「全体として受け継いでいく」
としながらも、
「どのような世界をつくっていこうとするのか、日本の未来に対する意思を書き込みたい」
「今まで重ねてきた文言を使うかどうかではなく、安倍政権としてどう考えているのかとの観点で出したい
「今までのスタイルをそのまま下敷きとして書くことになれば、今まで使った言葉を使わなかった、あるいは新しい言葉が入ったという細々(こまごま)とした議論にならないよう、70年談話は70年談話として新たに出したい」
と言うのです。
過去の談話を引き継がないと言っているも同然です。
そこで当然インタビュアーが
「植民地支配と侵略」「痛切な反省」「心からのお詫び」
などのキーワードを同じように使うか問われると、
「そういうことではない」
と明言しました・・・!
安倍首相が、70年談話について「未来志向」というようなことは言っても、まさか、植民地支配と侵略を反省するとさえ言わないと断言するとは思いもしなかったので、私は驚愕しました。
また、日本の「安全保障」が岐路を迎えたこのタイミングで確信犯的に歴史修正主義者の本性を現して恥じない安倍首相に戦慄しました。
そもそも、これまでの首相談話では、戦後50年の1995年8月15日に、当時の村山富市首相が、朝鮮・台湾の植民地支配と中国侵略などアジア太平洋戦争の歴史について
「植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました」
として、
「痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ち」
を表明しています。
どんな談話になるか非常に危惧された2005年の戦後60年小泉談話でさえ、小泉純一郎首相は
「植民地支配」「侵略」「痛切な反省」「心からのお詫び」
の文言を盛り込んでポイントを押さえ、村山談話を踏襲しました。
散々横紙破りをして、あまつさえ後に違憲判決が出まくる靖国神社公式参拝をしたあの小泉首相でさえ、日本の過去の歴史を直視し、アジア太平洋地域の国々との関係を重視したのです。

ところが、安倍首相は談話発表の半年以上前に、植民地支配とも侵略とも反省するともおわびするとも一切言わないと言い出したわけです。
そしたら、むしろ戦後70年の節目なのに、他に何を言うことがあるのかがむしろ不思議です。
だって、第二次世界大戦が終わって10年ごとだから特別に談話を発表するんでしょう?
先の戦争について言及しなかったら意味ないじゃないですか?!
まさか、戦争のことを振り返るときに、自分のおじいさんの岸信介が商工大臣をやっていた東条内閣が開戦した大東亜戦争は正義の戦争だった!とでも言うわけにもいかないでしょう。
おじいちゃんはA級戦犯容疑者として逮捕されて公職追放になったけど、あとでは立派な総理大臣になって、大事な大事なアメリカと大切な大切な安保条約結んだんだい!
とか。
最近、先の大戦の話になると決まって「未来志向」というキャッチフレーズを使うタカ派政治家がいますが、過去の過ちを見つめないで未来をどうしたらいいかなんてわからないのは、日常生活でも政治でも同じことです。
彼らがいう「未来志向」とは率直に言って、都合の悪い過去は振り返らないということです。
いや、最近の歴史修正主義者達はそんな消極的な話に止まらないで、
「そんな悪いことはやってない」
とか、挙げ句の果てには、
「悪いこととされてきたけど本当は良いことだった」とまで言い出します。
いやはや、これがNHKの極右三羽ガラス
前者の典型が「従軍慰安婦」問題です。
橋下大阪市長のように、
「他の国もやってたもん!僕だけ怒られるのおかしいもん!!」
とガキンチョのように駄々をこねたりします。
他の子のことは関係ないでしょ?自分は自分のことだけ反省すればいいの。廊下に立ってなさい。
後者の典型が朝鮮半島に対する植民地支配で、
「日本が植民地にしたから朝鮮の経済は良くなった。むしろ感謝して欲しい」
などとトンデモないことを言いだす始末です。
そんならお前ら、日本経済が良くなるんだったら中国の植民地に喜んでなるんだな?!
「敵国」に36年も植民地にされても結果オーライってことがあるというんだな?
そんな「愛国者」、おるか!
ま、結局、本音はここだよね
「植民地支配」も「侵略」も言葉さえ使わず、当然、これらに対して「痛切な反省」もしなければ、ましてや「心からのお詫び」なんかするか!という安倍首相のどこが未来志向でしょうか。
以前の内閣総理大臣が使っていたキーワードをことごとく使わなかったら、日本による戦争被害に遭ったアジアの諸国民だけでなく、世界中の人々に、日本は変わってしまったと思われます。
どんなに「積極的平和主義」で世界に貢献しても、それは単なる戦争志向だとバレてしまうでしょう。
誰が見ても悪いことをした過去を反省しないのは、過去の過ちはなかったことにする、良かったことにする、という歴史修正主義の典型です。
そんな歪んだ過去への認識から始まる未来なんて、まさにお先真っ暗。日本に暮らす人々にとっても周辺諸国にとっても危険極まりありません。
しかし、まだ、安倍談話が発表される今年の終戦記念日まで半年以上あります。
真に平和志向の談話を安倍首相に出させる、それをやらないというならむしろ談話なんて出させない。
我々は日本だけでなく、アジアと世界に対して、その責任があるのです。
安倍首相が敗戦から70年目に出すトンデモ談話が、これからの日本にどれだけ禍根を残すことか。
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追伸
この記事の末尾に掲載した村山談話は、最後をこう締めくくって終わります。
「敗戦の日から50周年を迎えた今日、わが国は、深い反省に立ち、独善的なナショナリズムを排し、責任ある国際社会の一員として国際協調を促進し、それを通じて、平和の理念と民主主義とを押し広めていかなければなりません。同時に、わが国は、唯一の被爆国としての体験を踏まえて、核兵器の究極の廃絶を目指し、核不拡散体制の強化など、国際的な軍縮を積極的に推進していくことが肝要であります。これこそ、過去に対するつぐないとなり、犠牲となられた方々の御霊を鎮めるゆえんとなると、私は信じております。
「杖るは信に如くは莫し」と申します。この記念すべき時に当たり、信義を施政の根幹とすることを内外に表明し、私の誓いの言葉といたします。 」
これ以上の未来志向がありますか?
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村山談話などの文言「もう一度書く必要ない」
そのうえで、安倍総理大臣は、過去の植民地支配と侵略に対し痛切な反省を表明した、いわゆる村山談話などの文言を引き継ぐのかと質問されたのに対し、「私の考え方がどのように伝わっていくのかが大切であり、同じことを言うのであれば新しい談話を出す必要はない。『歴史認識において基本的な考え方を継いでいく』と申し上げており、引き継いでいくと言っている以上、これをもう一度書く必要はないだろう」と述べました。
安倍首相発言要旨=戦後70年談話
(村山富市首相の戦後50年談話に明記された侵略、植民地支配、反省、おわびという表現が入るかについて)村山首相は村山首相として語られた。(戦後60年談話を発表した)小泉純一郎首相は小泉首相として。しかし、小泉首相のときは村山談話を下敷きにしているという感じはある。
私の場合はそうではなく、安倍政権として、首相である私としてどう考えているのか(を伝えたい)。先の大戦に対する反省、戦後の平和国家としての歩み、これから地域や世界のためにさらに平和に貢献していく決意。70年、80年、90年、100年に向けて、日本はどういう国になっていくか、どういう世界にしていこうと思っているのかを発信したい。そういう文脈で考える。私の考え方がどのように伝わっていくかが大切だ。
(過去の談話と)同じことなら談話を出す必要がない。今まで談話が出ている。歴史認識においては、この基本的な考え方は継いでいくと申し上げている。そこ(過去の談話)に書かれていることについては、引き継いでいく。引き継いでいくと言っている以上、これをもう一度書く必要はない。(時事通信 2015/04/20-21:50)
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