
突然、事務局から、「武庫川で先生とお会いしたという方がこれを置いていかれました」と言われ、CD-ROMを手渡されました。
猛ダッシュで上履きのままエレベーターに乗って1階に行き、走り回って、背中を見つけようとしたのですが、まるで消えたようにいらっしゃいません。
去年の秋、生活再建相談ということで、ホームレスの方々のテントを一軒一軒まわった、あの時話し込んだTさんです。
ご自身の一生をしたためた記録が前の就職先の社長のところにあるから、読んでほしいとおっしゃっていたのですが、わざわざ遠いところを歩いてこられたのでしょう。
私の人生、とても360ページも書く事ないなあ。
一期一会だから。
光栄の至りです。
どういう人生だったのか、虚心坦懐に拝見することにします。
森永キャラメルを持って、また、お話を伺いに行ってみよう。
昭和と平成 ふたりの人生 Ver 1.3
目 次
はじめに ・・・・・・・ 2
第 1章 戦時と戦後 ・・・・・・・ 3
終戦 ・・・・・・・ 3
第 2章 就学 ・・・・・・・ 6
親友ができた ・・・・・・・ 6
おさんどん ・・・・・・・ 8
中学校へあがる ・・・・・・・ 10
第 3章 社会人 ・・・・・・・ 14
家出の決行 ・・・・・・・ 16
格好の悪い帰還 ・・・・・・・ 18
親友との再会 ・・・・・・・ 19
自動車免許 ・・・・・・・ 21
女難 ・・・・・・・ 29
やけくそ ・・・・・・・ 30
金沢の女 ・・・・・・・ 31
プロドライバー ・・・・・・・ 36
母の死と失恋 ・・・・・・・ 38
オコゼと原爆 ・・・・・・・ 41
女友達 ・・・・・・・ 42
女の涙 ・・・・・・・ 50
同棲 ・・・・・・・ 52
けじめ ・・・・・・・ 54
後遺症 ・・・・・・・ 57
教育 ・・・・・・・ 63
第 4章 結婚 ・・・・・・・ 80 娘の誕生 ・・・・・・・ 91
出会い ・・・・・・・ 100
二人だけの世界 ・・・・・・・ 108
家庭の崩壊 ・・・・・・・ 114
どん詰まり ・・・・・・・ 115
第 5章 二重生活 ・・・・・・・ 119
第 6章 離別 ・・・・・・・ 134
第 7章 二人だけの生活 ・・・・・・・ 144
転職 ・・・・・・・ 173
第 8章 事業主 ・・・・・・・ 277
入院 ・・・・・・・ 314
妹よ、安らかに ・・・・・・・ 319
第 9章 独りぼっちになった ・・・・・・・ 329
別れ ・・・・・・・ 329
パソコン ・・・・・・・ 335
親父の死 ・・・・・・・ 342
第10章 阪神淡路大震災 ・・・・・・・ 343
第11章 終焉 ・・・・・・・ 361
はじめに
この物語は実話である、話を進めるために一部装飾を加えてあること、
文中に出てくる、名称、等は、実在しないか、または、変名してある
ことを、お断りしておく。
前大戦の末期に、望まれずに、この世に生をうけ、親に疎まれ育った
男が、生まれついて、天涯孤独の孤児で、親も知らず、身寄りもなく
生れ付き子供の出来ない身体を持つ、天涯孤独の女と、知り合って、
助け合い、愛しみ、二人だけの世界を作り、暮らして、別れまでを
描いたものである。