
この顔を見ると、アメリカでクラスター爆弾が余っていて在庫一掃したいのではないかと疑ってしまう。
第二次大戦後、休みなく他国に戦争を仕掛けて何百万人も殺し続けてきたアメリカ合衆国に、自由と民主主義の旗手を気取る資格はない。
アメリカの産軍複合体はウクライナという新たな「市場」を見つけた。第二次大戦後、世界中で戦争をしまくり、イスラエルによる武力行使を放置するアメリカに、ロシアによるウクライナ侵略を非難する資格はない。
自民党が防衛装備移転三原則見直しで殺傷能力のある兵器の輸出を狙う。バイデン大統領が日本の防衛費増額は「私が説得した」。ウクライナ戦争を口実にした日米産軍複合体の口車に乗せられるな!
これからもぜひ一日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!
今日2023年7月8日でロシアがウクライナを侵略し始めてから500日目。
当ブログでは開戦当初から、アメリカによるベトナム戦争、ソ連によるアフガニスタン侵攻、アメリカによるアフガニスタン戦争などを見てわかるように、小国が大国からの武力行使を跳ね返して終戦を迎えられるとしたら、それには10年20年の歳月がかかると言ってきました。
今の状況を直視すれば、ウクライナ戦争もまだまだ長期化し、ウクライナ市民の苦しみは続きそうです。
実は、当然のことながら大国が小国を押しつぶす場合にはイラク戦争のように短期間で決着がつくことが多いわけですから、軍事力も人口も経済力もロシアに比べてはるかに小さいウクライナは、欧米諸国の援助のおかげで良く善戦しているといえるでしょう。
とにかく、ウクライナに戦争開始1年半で即時停戦・和平交渉しろなどと言うは易いですが、夢のまた夢であることは間違いありません。




軍事侵攻から500日となる7月8日、ウクライナ政府はゼレンスキー大統領が侵攻の初日にロシア軍に占拠された島に上陸して、犠牲者に花束を手向ける映像を公開した。

ウクライナ戦争でダム破壊。グテーレス国連事務総長の「国連は独自の調査を行う手段がない」が「1つだけはっきりしていることはこれもロシアのウクライナ侵攻による壊滅的な結果だ」というコメントは極めて正しい
そして、ウクライナ戦争開戦から500日目の今日、アメリカがウクライナにクラスター爆弾を供与する、それも数千発のクラスター爆弾を含む計8億ドル(約1155億円)相当の新規軍事支援計画を決定したと公式に発表しました。
これまでウクライナ軍によるクラスター弾使用は数回でロシアの100分の1とされてきたのに、これからウクライナ軍がとてつもない数のクラスター弾攻撃をするかもしれません。


クラスター爆弾は一つの爆弾の中に数百個の小型爆弾が入る構造で、時限装置で親爆弾を目標の上空で爆発させれば、中の小爆弾が広がり複数の目標物を同時多発的に攻撃できます。
その威力は一度に最大サッカー場30個分の面積を制圧できるほど殺傷力があると言われています。
しかし、クラスター爆弾禁止条約が結ばれウクライナを支援しているドイツ・フランス・イギリスを含めて110か国以上が加盟しているのはその威力が理由ではなく、この小爆弾の不発率が高く、クラスター爆弾投下後に地雷のような役割を果たして、戦争終結後も民間人を殺傷しかねないからです。
何度も申し上げているように、国際人道法では戦争終結に不必要な苦痛を与える兵器は違法とされます。
アメリカとウクライナはロシアと同じくこの禁止条約に参加していませんが、それでもこれらの国々によるクラスター爆弾の使用が国際法違反であることに変わりはありません。
特に、ウクライナはこれから自国領土で地雷のような小爆弾をバラまいてしまうクラスター爆弾を使うと言うのですから、本当に自国の市民の命を考えているのかということが鋭く問われることになるでしょう。





もちろん、ロシアはウクライナへ侵略しているわけですから、このクラスター弾を好き放題に使っていて、ウクライナに対して凄まじい数のクラスター爆弾による攻撃を、しかも軍事施設よりも民間施設にしているのです。
有名な国際人権団体「アムネスティ」は2022年6月のその報告書で、ロシア軍が9N210型または9N235型のクラスター爆弾と「散布型」兵器を繰り返し使用している証拠をつかんだとしています。
また同じく有名な「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」がクラスター爆弾による被害や各国の政策をまとめた2022年8月の報告書によりますと、ロシア軍や親ロシア派の武装勢力によって2022年2月から7月の半年間に、少なくともウクライナの24州のうちの10州で合わせて数百!!のクラスター爆弾が使われたとみられるということです。
ロシア軍によるクラスター爆弾の使用対象は病院、住宅地など完全に市民に対する無差別殺戮に使われており、ウクライナ国内では、7月の時点で215人が死亡し、474人がけがをしていて、確認ができたウクライナ側の被害者はすべて民間人だったということです。
アメリカからウクライナへのクラスター弾供与の決定について、ワシントンに駐在するロシアのアントノフ大使は声明で
「現在のアメリカの挑発のレベルは常軌を逸していて人類を新たな世界大戦に近づけている」
と言ったということですが、自分たちがこれだけクラスター弾を使ってウクライナ市民を殺しておいて、どの口で言うと呆れるほかはありません。






「孫がハリコフで死んでしまったの。地下室に避難したのに、そこに爆弾が落ちて200人が死にました。恐ろしい。私はこれまで誰かをののしったことはありません。でも神様、プーチンに罰を与えてください。こんなことをやっているのだから」
ロシア軍が使用したクラスター爆弾により孫を失った老女。
(2022年3月26日 報道特集より)
ロシアがウクライナの民間人に数百発のクラスター爆弾を使用。ウクライナ全土のインフラ施設にミサイル攻撃。ザポロジエ原発がロシアのミサイル攻撃で外部電源停止。ウクライナ戦争を泥沼化しているのはロシアだ。


2023年2月23日 ヒューマンライツウォッチ 「ウクライナ ロシアによる鉄道駅攻撃に新たな検証」
そもそも、クラスター弾が違法とされるのは内蔵する小爆弾が不発で地雷のようになるからなのですが、アメリカからウクライナへ供与されるクラスター弾は不発率が3%未満なのに対して、ロシアのクラスター弾は不発率が40%!!
ということですから、ロシアのクラスター弾の「地雷化率」はアメリカのそれの10倍以上で、もはや空中から地雷を散布しているようなものです。
それに、もともとの地雷を禁止する地雷禁止条約はクラスター爆弾条約の1・5倍以上の190か国以上が参加していて、地雷自体がもちろん国際人道法違反の兵器です。
しかし、この条約にも参加していないロシアは占領しているウクライナの領土を地雷で埋め尽くしており、それがウクライナの反攻がうまくいっていない主因になっています。
何度も言いますが、このようにロシア軍による侵略、無差別攻撃、市民の拘束・拷問・強姦・処刑、原発攻撃、子どもたちの強制連れ去り、核兵器による威嚇などなど、ロシア政府の国連憲章違反とロシア軍の国際法違反行為や戦争犯罪は膨大な数に上っています。
そして、ロシアはイギリスがウクライナに劣化ウラン弾を供給することを非難して、ベラルーシに戦術核兵器を配備するというとんでもないNPT条約違反の行為をしたのですが、同じようなトンデモ理論で今回のクラスター爆弾供与についてアメリカとウクライナを批判する資格は全くありません。

国際刑事裁判所が戦争犯罪容疑でプーチン大統領らに逮捕状発令。国連人権理事会が殺害・性的暴行・子どもの連れ去りなどロシア軍の戦争犯罪があったとする調査報告書を公表。橋下徹氏、伊勢崎賢治氏らは沈黙。
しかし、国際社会にウクライナが訴えてきたのは、侵略されているウクライナは侵略国であるロシアよりも法的にはもちろんのこと道義的に優位にあり、国際社会の同情と支援に値するということだったはずです。
そして、アメリカとウクライナが今回のクラスター爆弾供与を正当化する理屈は
1 ウクライナの反攻は自衛権の行使であって合法だが、砲弾の数が足りず、うまくいっていない
2 アメリカのクラスター弾の不発率がロシアのクラスター弾の10分の1以下だから使用しても許される
ということかもしれません。
ですが、ウクライナの戦争は自衛戦争でその自衛に必要だからと言ってどんな兵器でも使っていいわけではありません。
これが、まさにウクライナの自衛権や主権や民族自決権を凌駕する国際法の秩序なのです。
ロシアが自分がどこに攻め入っても自分の主権の範囲だ、民族自決権だとは言えないように、ウクライナも違法な兵器を使う権利までは当然ないのです。


ボグナー国連人権監視団団長「戦争犯罪だ。国際人権法の重大な違反」。ロシア軍は侵略開始してからウクライナで民間人864人を拘束し9割以上を拷問し77人を裁判なしで即決処刑。ロシア軍は即時撤退せよ。
そして、アメリカ製とロシア製のクラスター爆弾の不発率の差みたいな細かいことなど世界の市民社会の知ったことではありません。
これまでウクライナのゼレンスキー大統領は巧みな演説で各国市民の「道義心」を刺激して、欧米諸国を中心に莫大な軍事支援と経済援助を得てきたわけですが、ウクライナへの軍事支援とロシアへの経済制裁で疲弊しつつある諸国の世論がアメリカからのクラスター弾供与をきっかけに変わるかもしれません。
もちろん、今すぐにNATO諸国からウクライナへの軍事支援を止めれば、国力ではるかに勝るロシアが再びウクライナを席巻して、大量の虐殺と人権侵害が起こる危険性が高いです。
そして、違法なクラスター弾をアメリカがウクライナに供与したから、NATO諸国はウクライナへの軍事支援をいきなり全部止めるべきだという「ゼロか100か」しか選択肢がない議論は論理に飛躍があり過ぎます。
ウクライナへの軍事支援は継続しつつも、イギリスは劣化ウラン弾の供与を止めるべきだし、アメリカはクラスター弾の供与を思いとどまるべきだ。
これが良識ある市民がウクライナと英米両国に求めるべきバランス感覚のある要求です。

今後、クラスター弾まで供与しないといけないほどウクライナでは銃弾や砲弾が足りないといくらアメリカに言われても、日本ができる・すべき援助は徹底した人道的・非軍事的支援しかないと言い続けよう。
ウクライナのゼレンスキー大統領が電撃来日しG7広島サミットにも参加。せっかく憲法9条を持ち戦争放棄と武力不保持を誓った日本は、ウクライナに殺傷能力のある兵器を供与することだけはしてはならない。
アメリカ政府は今回のウクライナへのクラスター弾供与発表に際して、ロシアがウクライナで使っているクラスター弾の不発率は3〜4割なのに対し、アメリカが供与するのは不発率が2.35%以下のタイプに限定すると言っています。
また、民間人が住む都市部ではクラスター弾を使用せず、戦闘で使った場所では記録を残して、後で原状回復を進めやすくするとウクライナ政府から確約を得たとか言っています。
それはそれでクラスター弾使用の違法性を低める努力ではありますが、確実な保障はないし、そんな細かいことまで世界の市民は気にしませんよ。
開戦から500日目、ウクライナが目先の爆弾の威力に目がくらみ、国際世論を味方につけるというゼレンスキー流の戦法がほころびを見せ、結局それが敗北につながった、とあとから歴史家に言われることになるかもしれません。
これからもぜひ一日一回、上下ともクリックしてくださると大変うれしいです!!!
ロシアによる軍事侵攻から8日で500日となり、ウクライナのゼレンスキー大統領はさらなる領土奪還への決意を示し反転攻勢を本格化させる考えです。こうした中、アメリカ政府は殺傷能力が高いクラスター爆弾を供与すると発表しましたが、ロシア側は反発しています。
ウクライナへの軍事侵攻が始まって500日となる8日にあわせてゼレンスキー大統領はロシア軍から去年6月、奪還した黒海の拠点の島、ズミイヌイ島を訪れた映像をSNSで公開しました。
そして「兵士を含むウクライナのすべての人に感謝したい。われわれは必ず勝つ」と述べ、さらなる領土奪還を目指し反転攻勢を本格化させる決意を示しました。
ウクライナ国防省のマリャル次官もSNSで500日間の戦果を強調した上で「われわれの兵士が東部と南部の占領された地域を解放している。まもなくF16戦闘機のパイロットの訓練が始まる」として欧米から戦闘機などの支援を受けて作戦を進めていく考えを示しました。
アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は7日「ウクライナ軍はバフムトで戦術的に重要な進展を果たした」として、ロシアが5月に掌握を宣言した東部の拠点バフムトでウクライナ側が前進していると分析しました。
こうした中、アメリカのバイデン政権は7日、ウクライナからの要請に応じて殺傷能力が高いクラスター爆弾を新たに供与すると発表しました。
これに対し、ワシントンに駐在するロシアのアントノフ大使は声明で「現在のアメリカの挑発のレベルは常軌を逸していて人類を新たな世界大戦に近づけている」などと強く反発しました。
クラスター爆弾は使用を禁止する国際条約がある兵器で、アメリカはロシア軍がすでに使用し、ウクライナの反転攻勢に必要な兵器だと強調していますが国際的な人権団体などからは批判の声も上がっています。
ゼレンスキー大統領 ロシアから奪還の島訪問

ズミイヌイ島はウクライナ南部のオデーサ州の沖合にある戦略的な拠点で、軍事侵攻が始まった直後にロシア軍に占拠されましたが、その後、去年6月、ウクライナ軍が奪還しました。
公開された動画ではゼレンスキー大統領が、島の名前が書かれたプレートに花束を手向けて、ペンで「ウクライナに栄光あれ」と記す様子がうつされていました。
また動画でゼレンスキー大統領は「この島はウクライナ軍がこれからも領土を取り戻すことを証明する存在だ。兵士を含むウクライナのすべての人に感謝したい。われわれは必ず勝つ」と述べ、さらなる領土奪還を目指し反転攻勢を本格化させる決意を示しました。
長引く戦闘で双方の犠牲も拡大
アメリカのシンクタンクは、ことし2月、ロシア軍の兵士や戦闘員の死者数は、6万人から7万人で、死傷者数が20万人から25万人だという分析を示しています。
一方、ウクライナの市民への影響も大きく、国連人権高等弁務官事務所は、7日、侵攻開始から先月末までの間に確認できただけでも9177人が砲撃や空爆などによって死亡したと発表しました。
ただ、激しい戦闘が続く地域では正確に状況を把握できておらず実際の総数はこれを大きく上回るという見方を示しています。
市民生活を支えるインフラへの被害も相次いでいます。
去年10月上旬にクリミアとロシア南部をつなぐ「クリミア大橋」で爆発が起きると、ロシア軍は報復としてウクライナ各地の電力施設など重要インフラを狙ったミサイル攻撃を繰り返し、厳しい冬のあいだウクライナでは電力が不足し暖房が使えない状況に見舞われました。
先月にはウクライナ南部ヘルソン州のカホウカ水力発電所のダムが決壊して貯水池の水が流出し、川の下流では大規模な洪水で犠牲者が出た一方、国連は、上流では21万人が深刻な水不足に陥っていると推計しています。
専門家 “ウクライナ 反転攻勢はこれから本格化する見方”

そのうえで「今後のカギとなるのは航空機と射程300キロに達するミサイルだ」と述べ、ウクライナにとっては、欧米諸国から戦車だけでなく、戦闘機やATACMSと呼ばれる地対地ミサイルなどの軍事支援を得られることが重要だと指摘しました。
一方、フョードロフ氏は、ウクライナ南部のザポリージャ原子力発電所に対し、ロシア側が破壊工作を行う可能性について「技術的にロシアは可能だ。また政治的には、この戦争がいかに危険なものになっているかとヨーロッパ側に思わせてウクライナに抵抗をやめさせ、ロシア側の条件に同意させるため、プーチン政権が決定を下す可能性は排除しない」と述べ予断を持たずに状況を注視する必要があるとしています。
そして、プーチン政権に近い著名な安全保障の専門家などからロシアは核兵器を使用すべきだという強硬論が上がっていると指摘し「米ソの時代は、最初に核攻撃をしないという原則に基づいて行動していた。敵側が先に核兵器を使用する疑いがあるという状況は非常に危険であり、不安定だ」と懸念を示しました。
そのうえで、ロシアの戦術核兵器がベラルーシに配備されることについて「ロシアは飛び地のカリーニングラードに戦術核兵器を配備しているのでベラルーシに配備してもその対象地域に大きな違いはなく、軍事的な観点からはあまり意味がない」と指摘しました。
一方、ロシアで暴動が起きるなど仮に不安定化した場合、ベラルーシのルカシェンコ大統領が核兵器を管理する権限をロシアから奪う可能性も捨てきれないとしたうえで「ヨーロッパの安全保障に悪影響を及ぼすことになる」と述べ、核兵器をめぐるベラルーシ側の言動に警戒を続けるべきだとしています。
反攻加速へ米クラスター弾歓迎 ゼレンスキー氏、同盟内に温度差

【キーウ共同】ウクライナのゼレンスキー大統領は7日、米国が表明したクラスター(集束)弾の供与を含む新たな軍事支援を歓迎した。反転攻勢を加速させる狙いだが、民間人の無差別殺傷の危険があるクラスター弾は条約で禁じられている。北大西洋条約機構(NATO)主要国のドイツは自国が供与する可能性を否定するなど、同盟内には温度差もある。
ゼレンスキー氏は7日、ツイッターに「タイムリーで広範囲に及ぶ待望の支援だ」と投稿。ロイター通信は、ウクライナのポドリャク大統領府長官顧問がクラスター弾について「既に士気が低下したロシア軍に心理的な影響を与えることができる」と述べたと伝えた。
© 一般社団法人共同通信社
アメリカ政府はウクライナ軍の反転攻勢を支援するため、殺傷力の高いクラスター弾を供与すると発表しました。
アメリカ国防総省が7日発表したウクライナへの新たな軍事支援の中に、クラスター弾の供与が初めて盛り込まれました。
バイデン政権は不発弾によって民間人に被害をもたらす恐れのあるクラスター弾の供与にこれまで慎重な姿勢をとってきましたが、苦戦が続くウクライナ軍の反転攻勢を支えるため、ロシア軍の塹壕への攻撃に有効だと判断し、供与に踏み切りました。
「ロシアは侵攻開始以来、ウクライナの攻撃にクラスター弾を無差別に使ってきた。一方、ウクライナは自国の主権と領土を守るために、クラスター弾を求めている」(国防総省・カール次官)
国防総省はロシアがウクライナで使ったクラスター弾の不発率は3〜4割なのに対し、アメリカが供与するのは不発率が2.35%以下のタイプに限定するとしています。
また、民間人が住む都市部ではクラスター弾を使用せず、戦闘で使った場所では記録を残して、後で原状回復を進めやすくすることについて、ウクライナ政府から確約を得たとしています。(ANNニュース)
BBC 2023年7月8日
フランク・ガードナー、BBC安全保障担当編集委員
画像提供,JOEL GUNTER/BBC
ウクライナ北東部ハルキウの児童遊園の近くで、砲撃を浴びた乗用車にクラスター弾に特徴的な弾痕が残っていた(BBCジョエル・グンター撮影)
アメリカ政府は7日、ロシアの侵攻と戦うウクライナを支援するため、クラスター弾を供与すると発表した。
クラスター弾の使用について批判は多く、100カ国以上がその使用などを禁止している。今後さまざまな人権団体から激しい批判が予想される。
クラスター弾とは
クラスター弾は、1つのロケット砲やミサイルや砲弾が飛行中、多数の小型爆弾が広範囲に飛び散る仕組みの兵器。
飛び散った小型爆弾は着弾と共に爆発する設計だが、相当数は不発で終わる。特に、濡れた地面や柔らかい地面に着弾した場合、不発となることがある。
不発として残った小型爆弾は後日、誰かに拾われたり踏まれたりした際、その人を死傷させる危険がある。
軍事的には、地中に穴を掘った塹壕(ざんごう)や要塞(ようさい)化した位置を拠点としている兵に対して、恐ろしいほど攻撃の効果が高い。クラスター弾がいったん落下すると、その一帯から不発弾を徹底的に撤去しない限り、その範囲内での移動は危険すぎるという結果をもたらす。


なぜ禁止されているのか
クラスター弾は殺傷力が高く、不発として残った一部が無差別に民間人に危害を及ぼす危険がある。2008年に採択された「クラスター弾に関する条約」は、クラスター弾の使用、開発、生産、取得、貯蔵、保有及び移譲並びにこれらの活動を行うことについて援助、奨励及び勧誘を行わないことを約束するもの。これまでに日本やイギリス、フランス、ドイツなど100カ国以上が署名している。
着弾して住宅地や農地に不発のまま放置された小型爆弾は、小さいおもちゃにも見えるため、好奇心からそれに触れたり拾ったりする子供が、被害を受ける危険がとりわけ高い。
複数の人権団体はクラスター弾を「おぞましい」兵器と非難し、その使用は戦争犯罪にさえ相当するとしている。
誰が今も使っているのか
2022年2月にロシアのウクライナ侵攻が本格的に始まって以来、ロシアもウクライナも、お互いにクラスター弾を使用してきた。
どちらの国もクラスター弾条約に参加していない。アメリカも同条約に参加していないが、ロシアが頻繁に使用することをアメリカは過去には批判してきた。
ロシア製クラスター弾の不発率は40%だとされている。つまり、多くの小型爆弾が危険な状態で地面に放置される。それに対して平均的な不発率は20%近くだという。
米国防総省は、アメリカ製のクラスター弾の不発率は3%未満だと推計している。
なぜウクライナはクラスター弾を要求しているのか
ウクライナの砲弾不足が深刻化している。ロシア軍と同様、ウクライナ軍も非常に速いペースで砲弾を消費しており、西側の同盟諸国による補充が間に合わないからだ。
ウクライナ南部や東部の戦場では、両軍ともほとんど前進することなく膠着(こうちゃく)状態が続いている。そこでは、砲弾が最も重要な武器なのだ。
ロシア軍は全長1000キロに及ぶ前線のいたるところに塹壕や拠点を掘り、徹底的に守りを固めている。ウクライナ軍は現在、そこからロシア勢を追い出さなくてはならないという、大変な作業に取り組んでいる。
それにもかかわらず砲弾が足りていないという状況で、ウクライナはアメリカに、クラスター弾の補充を要求した。 前線の随所に掘られた塹壕で守備にあたるロシアの歩兵を狙い撃ちにするためだ。![]()
アメリカ政府にとって、これは決して簡単な決定ではなかった。与党・民主党内からも、多くの人権活動家からも、厳しく非難されている。クラスター弾の供与をめぐる議論は少なくとも半年前から続いていたものだ。
アメリカの決定の影響は
ウクライナでの戦争についてアメリカ政府はこれまで、道義的な正当性は自分たちにあるという姿勢を堅持してきた。今回の決定の直接的な影響として、アメリカのその姿勢が大きく揺らぐことになる。
ロシアが数々の戦争犯罪を重ねてきたとされる内容は、数多く記録されている。しかし今回の動きは、アメリカの偽善を表すものだと批判されるだろう。
クラスター弾はおぞましく残酷な無差別兵器だ。世界の大半で禁止されているのは、それなりの理由があってのことだ。
今回の決定でアメリカの歩調は、他の西側諸国と多少ずれてしまうはずだ。そして、西側の同盟関係に多少なりともひびが入ったという、そういう見た目こそ、まさにロシアのウラジーミル・プーチン大統領が求め、必要としていることだ。


社会・経済ニュースランキング
