
菅官房長官に、辺野古への基地移設を「粛々と」進めるとは言わないと、翁長沖縄県知事が言わせたことの意味より
四国電力伊方原発3号機について、中村時広愛媛県知事は2015年10月26日、再稼働に同意する意思を四国電力の佐伯勇人社長に伝えました。
中村知事は
「長期停止後の運転再開であることを特に留意し、安全確保に万全を期すこと」
と要請しましたが、直後の記者会見では、
「原子力発電所は絶対安全なものではないと考える。」
とも述べました。
まさしくそうなんですが、それで原発再稼動に同意して本当に良いのでしょうか。
IAEA(国際原子力機関)が「福島原発事故の主因は原子力安全神話だ」と最終報告書で指摘した。

中村知事は、これに続けて
「だが、原子力発電所に代わりうるコスト、出力、安定供給という3条件が満たされた代替エネルギーが見つかるまでは最新の知見に基づく安全対策を施して向き合って行かざるをえない」
と言いましたが、四国電力圏内もずっと原発なしで電力不足に陥ることなくやっていますから、「出力・安定供給」の問題が生じているわけではありません。
コストの問題は四国電力が考えるべきことで、地元の知事は住民の安全だけ考えてほしいのですが、それにしても四国電力も黒字なんですよね。
そして、福島原発事故は津波の前に地震ですでに全電源が喪失し、メルトダウンに至ったとする説もきわめて有力です。
伊方には津波が来ないから福島のような事故は起こらないというのは安易に過ぎ、瀬戸内のみならず、全国に禍根を残す結果になりました。
福島原発事故は明らかに人災とした国会事故調報告書のポイントは「津波でなく地震が原因の可能性あり」
この立地状態で、いったん事故が起こったら瀬戸内は死滅。本当に愛媛県知事の同意だけで地元の同意と言えるのか。
さて、本題ですが、この中村知事の同意を受け、菅官房長官は
「再稼働にあたって、知事の理解を得られたということは極めて重要だ。」
と諸手を上げて歓迎し、
「世界で一番厳しいと言われる基準に合格した原発については再稼働を進めていくという考え方は変わらない」
と述べて、全国の原発再稼働を目指していく考えを示しました。
じゃあ、沖縄県の辺野古基地建設については、どうして翁長雄志沖縄県知事と沖縄県民の猛反対を一顧だにしないのでしょうか。
自分たちの政策に同意してくれると、極めて重要だ、と利用し、同意してくれないと無視して蹂躙するというのでは、ご都合主義に過ぎるのではないでしょうか。
米兵少女暴行事件抗議集会から20年。翁長知事の辺野古基地移設反対を支持する沖縄県民は8割になった。

原発も、米軍基地も、産廃処理場も、「全体の利益」があるとして地方にしわ寄せをする、ありていに言えば押し付けるものですよね。
だからこそ地元の理解が大切なのです。
伊方原発のように地元が同意したからその政策はOK(十分条件)というものではありませんが、いやしくも「地方創生」などというのなら、地元の同意は不可欠です(必要条件)。
菅官房長官ら安倍政権は、こじれてしまった普天間基地移設問題について、もう一度地元重視の原点に返って、ボタンのかけ違いを丁寧に解きほぐしてほしいと思います。

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伊方原発3号機 愛媛県知事が再稼働に同意
中村知事が「国の考えや四国電力の取り組み、地元の理解を基に非常に重い判断をした。今後、四国電力には安全対策に引き続き万全を期すよう求める」と述べたのに対して、佐伯社長は「再稼働に向けて、今後、安全対策などをしっかりと対応していきたい」と答えていました。
このあと、中村知事は記者会見を開き、「出力、コスト、安定供給の3つの要件を満たす代替エネルギーはなく、現状では、安全対策を施したうえで、原発に向き合っていかざるをえない」と述べたうえで、県としての責任について「同意する以上は、訓練や安全対策、それに万が一のときに責任を担うことになる」と述べました。
中村知事は、午後には経済産業省を訪れて、再稼働に同意したことを林大臣に報告することにしています。
地元の伊方町も、午前9時半から山下和彦町長が四国電力の担当者に町として3号機の再稼働に同意することを正式に伝えました。
伊方原発3号機は、ことし7月、原子力規制委員会による審査に合格し、四国電力は愛媛県と、原発がある伊方町に再稼働への同意を求めていました。原発事故後に作られた新しい規制基準の下で、再稼働に、県と立地自治体が同意したのは、川内原発がある鹿児島県に続いて2か所目です。
伊方原発3号機の再稼働の時期は、原子力規制委員会による認可や新しい設備の検査などが残っているため、早くて来年の春以降になる見通しです。
四国電力「1日も早い再稼働を目指す」
佐伯社長は「きょうの了解で大きく一歩前進したと思う。県民のみなさまにより一層安心していただけるよう、さらなる安全性・信頼性の向上を目指して不断の努力を重ねたい。今後の国による工事計画の認可や、使用前検査などについて計画的にしっかりと取り組み、1日も早い再稼働を目指したい」と述べました。
一方で、再稼働の時期については、「工事計画などの審査が続いていて、具体的に申し上げられる状況ではない」と述べ、明言しませんでした。
官房長官「知事の理解極めて重要」
そのうえで、菅官房長官は、「政府として、省エネルギー、再生可能エネルギーの推進に最善を尽くすなかで、原発については、できるだけ最小化しようという基本方針がある。それに基づき、世界で一番厳しいと言われる基準に合格した原発については再稼働を進めていくという考え方は変わらない」と述べました。
県庁前では抗議集会
「伊方原発をとめる会」の和田宰事務局次長は、「中村知事は、再稼働を認めるかどうかを白紙に戻して考えるとこれまで話してきたが、本当にそうだったのか。反対派の意見を十分に取り入れたのか疑問に思う」と話していました。
【普天間移設】
菅官房長官、翁長知事を強く非難 「過去の政府や県の努力無視する発言で非常に残念だ」
菅義偉官房長官は14日午前の記者会見で、沖縄県の翁長雄志知事が米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古移設に伴う前知事による埋め立て承認の取り消しを表明したことに関し、「すでに行政判断が示されており、(埋め立て)承認に法的瑕疵(かし)はない見解だ」と述べ、政府の正当性を改めて主張した。政府は法的対抗措置を取る予定で、全面対決は避けられなくなった。
菅氏は、普天間飛行場の辺野古移設をめぐる県との対立について「知事は終戦後に強制的に土地を収用したことが原点だと繰り返して述べているが、19年前に日米で合意し、その3年後に当時の県知事と地元市長の要望を受けて県内移設は決定した」と指摘。「知事の発言は合意以来、多くの政府や県の危険除去の努力を無視する発言で、非常に残念だ」と翁長氏を強く非難した。
9日までの集中協議で県との妥協点が見いだせなかったことに関しては、菅氏は「私は普天間飛行場を視察したが、小学校の金網1枚越えたところに(飛行場の)滑走路があり、極めて危険だ。現職の知事として、危険性をどうするか建設的な意見交換をしたかったが、(翁長氏は)戦後接収(の主張)から1歩も出なかった」と述べた。
菅氏は今月9日までの政府と県による集中協議期間中、2度にわたり沖縄入りして翁長氏と会談。基地負担軽減に全力をあげる姿勢を示し、政府の方針に理解を求めたが、双方の主張の隔たりは大きく、協議は平行線をたどった。
伊方原発再稼働へ 競争力強化、値下げも 四国電
2015.10.26 11:45 産経デジタル
四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町)の再稼働に中村時広愛媛県知事が同意し、再稼働は秒読みに入った。四国電は来春の電力小売り全面自由化を控え、原発が動くことによる収支改善を見込む。電気料金値下げや、サービス拡充による競争力強化にも期待できそうだ。
四国電は、2013年9月の値上げや経営効率化などが寄与し、15年3月期は純損益が103億円の黒字となり、4年ぶりに黒字転換した。値上げに伴い役員報酬のカット率を6割に高めていたが、7月から4割程度に縮小するなど「事業運営の正常化に向けた軌道修正」(佐伯勇人社長)に動いている。
伊方3号機が再稼働すれば、火力燃料費の削減などで月約40億円の収支改善が見込める。佐伯社長は9月の定例記者会見で、原発再稼働後に料金値下げを検討する可能性を示唆した。
地域に縛られず家庭向けまで電力小売りが自由化される来年4月を見据え、他の大手電力は利便性向上による顧客拡大を目指し、ポイントサービスの導入や通信会社との提携などに向け活発に動いている。
四国電はこうした対策を具体的に示していないが、原発の再稼働により本業の電力供給で価格競争力が高まれば、それだけで優位性はある。同社は再稼働時期を見極めながら、事業戦略を固めていく方針だ。
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