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2020年の11月に書いた
まだ東京オリンピック開催にこだわって、菅総理と小池東京都知事が市民の命と健康を犠牲にすることを選択し、Gotoからの東京除外をためらっているのであればもう許すことはできない。
重症者の数え方を全国基準と変えて、重症者を5分の1に見せている小池東京都知事。コロナ重症者用病床と言いながら別の病気用のを含めて、重症者用ベッド残数を4倍に見せている吉村大阪府知事。それでも人間か!
という記事で触れたように、東京都は全国と違う基準で重症者をカウントしていて少なく見せています。

東京都では2020年4月27日から、
「人工呼吸管理または ECMO を使用している患者」
を重症者としています。
これに対して、厚労省は
『「重症者」とは、「集中治療室(ICU)等での管理又は人工呼吸器管理が必要な
患者」のことである。』
と通達を出していて、あのイソジン吉村府知事の大阪府でさえこれに従って発表をしているのです。

つまり、東京都では呼吸管理を機械でしていない限り、たとえ集中治療室に入っていても中等症以下とみなされるのです。
不肖わたくし、食道がんの全摘手術後に2泊3日でICUの見学に行ってきましたが(笑)、あんな地獄みたいなところに入っていてww、重症じゃないとかありえないですよ。
機械で呼吸したり肺や心臓を動かしていないと生きていられないなら、もう重症を超えて危篤に近いわけで、東京都で重症者が2桁なのにすぐに医療がひっ迫するのは、実は軽中等症扱いのコロナ患者さんのなかにかなりの重い症状の方もおられるからなんです。
現に東京都の基準でコロナ重症者が95人だった2021年7月31日現在、全国基準では803人に重症者は膨れ上がっています。
こんな風な見せかけの重症者の少なさにかこつけて、橋下徹氏や高橋洋一氏など政権擁護の「知識人」たちは重症者が少ないからまだ大丈夫ばかり言うのですが、とんでもないミスリードです。
小池都知事とバカコメンテーターのせいで、東京オリンピックは強行され、東京から首都圏、そして全国が今ピンチです。

8割おじさんこと西浦教授の試算。こんなに実効再生産数が減るわけないので、赤い折れ線グラフでも楽観的なのかもしれない。

今や陽性率が2~30%。市中感染者は莫大だと思われるが、五輪の余波でとにかく検査数が少なすぎて全く実態がわからない。
東京都は全国基準による重症者を1週間に1度しか公表せず、マスコミはそれを報道しません。
しかし、東京都の基準でも8月1日はさらに6人増えて101人と3桁に乗りました。
ということは全国基準だと50人は増えていて、もう1000人目前のはず。
こんな風に想像するしかない状態ではなく、正確な数字を東京都は刻々と公開し、マスコミはそれを報道すべきです。
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小池百合子知事は28日、報道陣に対し、「ワクチンがなかったこれまでと違い、感染者数だけの問題ではない」と述べ、総合的に状況を判断すべきとした。感染者数そのものは年末年始の感染第3波を上回るものの、都の基準では28日時点の重症者は80人で、重症病床の使用率は20%。第3波ピーク時の64%を大きく下回っている。
だが、厚生労働省の数字は深刻だ。厚労省は直近の重症者数を発表していないが、都によると、同省の基準に基づく重症者数は26日時点で703人。重症病床使用率は58%と逼迫しつつある。同省は集中治療室(ICU)に入る患者すべてを重症者とカウントするのに対し、都は人工呼吸器や人工心肺装置を使う患者のみを数え、ICU管理の患者を一律に重症者とは扱わないためだ。
病床の空き具合などで一時的にICUに入るケースも多く、都の担当者は「厚労省の重症者はいわば机上の数字」とする。とはいえ、中等症を含めた入院患者数は2864人(27日時点)で、病床使用率は48%。厚労省の専門家組織は28日、都内ですでに一般医療への影響が生じており「このままの状況が続けば、通常であれば助かる命も助からない状況になることが強く懸念される」との分析結果をまとめ、危機感を強めた。都は状況次第で病床の上積みも検討するとしている。
ワクチン接種が進む高齢者の感染は確実に減っており、第3波のピークだった1月7日には60代以上の感染者は全体の14%だったのに対し、7月28日は5%まで下がった。
都は8月上旬までに大規模接種センターを16カ所稼働させ、若年層への接種を加速させる方針だ。
東京都の新型コロナ新規患者「実数」から見えてきた本当の危機
東京オリンピックが敢行される中、全国的に新型コロナの新規患者が激増している。高齢者の割合が少なく重症者や死者が少ないことから楽観視する意見も出始めているが、この状態を放置し続けて大丈夫なのだろうか。
すでに70代、80代も第4波なみ
この7月31日、新型コロナの新規患者は、首都圏の1都3県の全てで過去最多となった。一方、東京オリンピックは後半に入り、観客を入れている首都圏以外の会場には選手や関係者、ボランティアを含め、多くの人が集まっている。
今は明らかに新型コロナの「第5波」となっていて、外出自粛や飲食業の制限などの感染対策と東京オリンピック開催というダブル・スタンダードが招いた、ある意味で危惧されてきた状況になっている。
ワクチン接種が医療従事者や65歳以上の高齢者で進み、そのため、感染者の割合は20代から50代までのまだワクチン接種が進んでいない世代で増えているのも事実だ。また、重症者や死者はこれまでの感染拡大時に比べて少なくなっていて、無症状を含めた軽症者や中等症の患者が増えている。
だが、中等症の感染者が増えれば、そうした患者のためのベッドが足りなくなり、中等症から重症化するケースの割合が増えれば、さらに医療資源を圧迫するのは当然のことだろう。若年層は重症化しにくいから、重症者が少ないから、といっても、このまま新規患者が増えていけば状況はさらに危機的になってくる。
そもそも本当に高齢者の感染者は少なくなっているのだろうか。東京都が発表した年代別の新規患者の実数をみると、確かに10代から50代のワクチン未接種の世代の新規患者が急増している。では、かなりの割合でワクチンを接種済みの60代以上の新規患者はどうだろうか。
60代から90代の新規患者の実数をみると、若い世代と同じように増減していることがわかる。そして、若年層より一桁少ない数だが、ワクチンを接種した人の多い世代でも7月に入って60代で急増し、70代、80代でも第4波と同じくらいに新規患者が増えているのだ。
ワクチンの効果を凌駕し、高齢者でも新規患者が急増しているのがこの第5波といえる。若年層の割合が多いことが指摘されているが、まだ重症者や死者が少ないからといって感染拡大を放置していいはずはない。
さらに、新型コロナでは、たとえ軽症や中等症でも若い世代を含め、深刻な後遺症が起きる危険性がある。
スイスの研究グループが発表した31の研究を比較検討した論文(※1)によれば、50歳未満の成人が新型コロナにかかった後の後遺症について分析している。これによると後遺症は長い場合、3ヶ月も続き、倦怠感、息切れ、生活の質(QOL)の低下、呼吸器の障害、心臓などの炎症、神経性疾患、嗅覚障害などの症状が続いたという。
また、英国の研究グループが後遺症に関する27の研究を比較検討した論文(※2)によれば、同じコロナウイルスによるSARS(重症急性呼吸器症候群)やMERS(中東呼吸器症候群)の場合、3.5年も後遺症に悩まされるケースがあるとし、新型コロナでは15%も再入院が必要になるとした研究もあったという。
もちろん「いたずらに危機を煽る」つもりは毛頭ない。だが、新規感染者の増大を若年層が中心だからといって放置し続ければ、働き盛りの世代を含む若年層で、こうした長く続く後遺症の患者が増えていくことになる。高齢者の新規感染者が急増していることと同時に、後遺症患者の増大は将来の社会の大きな負担となる危険性があるのではないだろうか。
※1:Sandra Willi, et al., "COVID-19 sequelae in adults aged less than 50 yeas: A systematic review" Travel Medicine and Infectious Disease, Vol.40, 22, February, 2021
※2:Olalekan Lee Aiyegbusi, et al., "Symptoms, complications and management of long COVID: a review" Journal of the Royal Society of Medicine, doi.org/10.1177/01410768211032850, 15, July, 2021
いしだまさひこ:医科学修士(MMSc)。近代映画社で出版の基礎を学び、独立後はネットメディア編集長、紙媒体の商業誌編集長などを経験。ライターとして自然科学から社会科学まで多様な著述活動を行う。横浜市立大学大学院医学研究科博士課程在学中。元喫煙者。サイエンス系の著書に『恐竜大接近』(集英社、監修:小畠郁生)、『遺伝子・ゲノム最前線』(扶桑社、監修:和田昭允)、『ロボット・テクノロジーよ、日本を救え』(ポプラ社)など、人文系著書に『季節の実用語』(アカシック)、『おんな城主 井伊直虎』(アスペクト)など、出版プロデュースに『新型タバコの本当のリスク』(著者:田淵貴大)などがある。
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