
冒頭の写真は米グアンタナモ収容所
ブッシュ政権が、リビアのカダフィ政権と協力し
1 アメリカにとってのテロ容疑者をリビアに護送し、尋問を委託して拷問させていたこと
2 逆にカダフィ政権にとっての反体制派を捕まえてはリビアに引き渡していたこと
がわかりました。
当時のCIA高官がリビア情報局トップだったムーサ・クーサ長官に「親愛なるムーサ」などと記し、親密な関係をうかがわせる書簡もあったとのことです。
我々にとっては、アメリカとリビアは敵対関係にあるようなイメージでしたが、実際には裏でつながっていて、持ちつ持たれつで人権侵害、非人道的行為をを重ねていたというわけです。
エジプトと言い、民衆が立ち上がって政権が倒れそうになると急に正義の味方ヅラするアメリカ。
CNNによると、CIAの報道官は「CIAがテロなどの脅威から米国を守るために外国政府と手を組むことは驚くに当たらない。それこそまさにわれわれが求められていることだ」と語ったというのですから、驚くことはないと言われても、アメリカという国の悪逆非道さには改めて驚いてしまいます。

ウォールストリートジャーナルによると、国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウオッチ」が、リビア情報局本部で発見した文書によって、ブッシュ政権時代に中央情報局(CIA)がテロ容疑者をリビアに移送し、リビア情報機関に尋問を委託していたことがわかったのです。
当然、拷問したはずです。
以前から、CIAはテロ容疑者をエジプトやヨルダンなどに移送し、拷問に近い尋問を依頼していたことが知られており、かつての宿敵だったリビアにも同様の依頼を出していたということでしょう。
CIAは2004年ごろからリビアへの「恒常的な常駐」に向けた活動を始めたほか、リビア当局がテロ容疑者を尋問する際の89個に及ぶ詳細な質問事項なども書かれていたということです。

米 アブグレイブ収容所
逆に、米紙ニューヨーク・タイムズによると、このようにCIAは少なくとも8回にわたってテロ容疑者をリビアに移送し、リビア側はテロ容疑者の尋問代行を引き受ける代わりに、カダフィ政権打倒を目指す反体制派の指導者の所在を割り出すようCIAに求めた際、CIA当局者は04年3月付の返信で「最大限、努力する」と約束していたと伝えています。
当時リビア国外にいた反カダフィ派の現国民評議会司令官について、CIAは「いつでも拘束できる」とリビア側に報告し、同司令官はCIAに拘束され、「リビアに送還された後、当局に拷問された」と述べたということです。
ヒューマン・ライツ・ウオッチは「アメリカが反体制派をリビア側に引き渡すことで、アメリカ国内では出来ないような拷問を可能にした」として、アメリカの対応を批判しています。
そして、英紙インディペンデントによると、文書には英情報機関が在外のリビア反体制活動家の情報をリビア側に流していたことを示すものもありました。

リビアが国際原子力機関(IAEA)に対し秘密裏に輸入したと申告した核物質について、IAEAが、北朝鮮で製造された可能性が「極めて濃厚」と指摘していますが、いったい裏では何があるのか、北朝鮮とアメリカだって、リビアのように結びついているのではないか、という気がします。

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米英情報機関がカダフィ政権に協力、リビアで文書発見=人権団体
[トリポリ 3日 ロイター] リビアのカダフィ政権と米中央情報局(CIA)や英情報局秘密情報部(MI6)との緊密な協力関係を示す文書が、元リビア対外情報局長のオフィスで見つかった。国際人権団体ヒューマン・ライツ・ウオッチが3日、明らかにした。
同団体のスポークスマンによると、カダフィ政権崩壊後に元リビア対外情報局長で外相も務めたムーサ・クーサ氏(英国に亡命)のオフィスから、同氏とCIAやMI6の職員との緊密なやりとりが記された数百通に及ぶ書簡が見つかった。CIAからの数々の手紙は「親愛なるムーサへ」で始まり、CIA職員の名前のみの署名があったという。
見つかった文書の中には、2004年にCIAによって拘束され、リビアに移送された反カダフィ派の暫定政権で軍事司令官を務めるアブデル・ハキーム・ベルハジ氏に関するファクスも含まれていた。スポークスマンは、「ベルハジ氏がアジアでCIAに拘束され、リビアに引き渡された後、同国の治安当局によって拷問された」と語った。
米英の情報機関とリビアとの協力関係は、2004年にリビアが大量破壊兵器の製造を放棄してから始まったとみられる。ただ専門家らは、発見された文書によって、これまで考えられていた以上に広範囲の協力関係が示されたと指摘している。
今回の発見により、反カダフィ派である暫定政権の反発を買う可能性もある。
また文書では、ジョージ・W・ブッシュ前政権がテロリストとみなした容疑者を第3国へ引き渡し、尋問させていたことが改めて明らかになった。複数の人権団体はこれまでも、第3国に送られた容疑者が拷問に遭うことを承知の上で、米国が引き渡していたと非難していた。
リビア:CIAがカダフィ政権と協力 ブッシュ時代に
【エルサレム花岡洋二】ブッシュ前米政権時代に米中央情報局(CIA)がリビアのカダフィ政権と「対テロ戦争」や反体制派対策などで協力していたことを示すとみられる文書が首都トリポリの旧政府施設から見つかった。国際人権団体「ヒューマン・ライツ・ウォッチ」が発見し、ロイター通信や欧米紙などが報じた。
ヒューマン・ライツ・ウォッチのメンバーらが2日、トリポリにあるカダフィ政権時代のリビア情報機関の本部を訪れ、CIAと交換した大量の通信文書を発見した。情報機関本部はカダフィ派が放棄した後、反カダフィ派で作る国民評議会が掌握している。
04年の文書によると、当時リビア国外にいた現国民評議会司令官についてCIAは「いつでも拘束できる」とリビア側に報告。司令官はCIAに拘束され、「リビアに送還された後、当局に拷問された」と述べたという。ヒューマン・ライツ・ウォッチは「CIAは拷問される可能性を承知でリビアに協力していた」と問題視している。
また、米紙ニューヨーク・タイムズによると、米国側は少なくとも8回、国際テロ組織アルカイダとの関係が疑われたテロ容疑者をリビアに尋問のために移送していたという。英紙インディペンデントによると、英情報機関MI6が英国内の反カダフィ派の動向をリビア側に伝達していた文書も見つかったという。
一方、中東の衛星放送アルジャジーラによると、ブッシュ政権で国務次官補を務めたウェルチ氏は先月2日、カイロでカダフィ政権当局者と面会。記録によると、ウェルチ氏は「アルカイダと(反カダフィ派)の関係を示す情報をイスラエル、エジプトなどの情報機関を通じて米政権に渡すように」「(カダフィ大佐は)退陣しても全権力を手放す必要はない」などと助言したという。
毎日新聞 2011年9月4日 19時51分(最終更新 9月4日 20時17分)

