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安倍首相がまだ改憲を争点隠し「選挙で争点にすることは必ずしも必要でない」


 

 安倍首相は2016年6月19日夜、インターネットの動画配信サイト「ニコニコ動画」の党首討論で

「どの条文を変えていくか、憲法審査会で残念ながら収斂(しゅうれん)されていない」

「この(参院)選挙の結果を受けて、どの条文を変えていくか、あるいは条文の中身をどう考えていくか議論を進めたい」

「(改憲は)自民党結党の精神。選挙で争点とすることは必ずしも必要はない」

として、参院選では改憲を争点にしないことを表明しました。

 つまり、改憲勢力で議席を3分の2にしてから、改憲を持ち出すと。

 さらに改憲の中身は憲法審査会任せと逃げを打っています。

 

 

 しかし、安倍首相は2016年1月には通常国会の施政方針演説で憲法改正について

「正々堂々と議論し、逃げることなく答えを出していく。その責任を果たしていこう」

と国会での論戦を呼びかけていたのです。

 通常国会では参院憲法審査会の実質審議が行わず、安倍首相は最近の参院選に向けた街頭演説でも憲法改正には触れていないのですから、卑怯すぎます。

 これに対し、民進党の岡田克也代表は、

「自民党の憲法改正草案は、憲法の平和主義を大きく変えてしまうものだ。安倍総理大臣が、参議院選挙で『改憲勢力』で3分の2以上の議席を取れば憲法改正の発議を必ずすると確信しているが、選挙が近くなったら、憲法改正は争点ではないと言っているのはおかしい。選挙戦で大いに議論しようではないか」

と批判しました。

 

 共産党の志位和夫委員長も

「憲法違反の『戦争法』は廃止するしかない。日本の政治に立憲主義と、民主主義を取り戻すことが急務だ。自民党の憲法改正草案を許してよいかどうかは参議院選挙の大きな争点で、国民に改憲ストップの審判を下してほしい」

と訴えたのは当然でしょう。

 

 これだけ、安倍首相が改憲について争点隠しをするのは、改憲問題で矢面に立つと不利だというデータがあるからでしょう。

 だったら、安倍首相が改憲しようとしていることをどんどん世間に知らせていくべきだと思います。

 

 

 

安倍政権の経済政策、アベノミクスの是非や安全保障関連法の評価などが争点となる参議院選挙は22日に公示されます。19日夜、ネット事業者が企画した各党の党首による討論会が開かれ、憲法改正の是非などを巡って論戦が交わされました。

22日公示される参議院選挙は、安倍政権の経済政策、アベノミクスの是非や集団的自衛権の行使を可能にすることを盛り込んだ安全保障関連法の評価などが争点となります。
自民・公明両党が改選議席の過半数の61議席を獲得することを目標としている一方、民進党や共産党などは与党と憲法改正を目指す勢力による改正の発議に必要な3分の2の議席の確保を阻止したうえで、議席の上積みを目指しています。

これを前に、19日夜、東京・六本木でネット事業者10社が企画した討論会が開かれ、与野党9党の党首が憲法改正の是非などを巡って論戦を交わしました。

安倍総理大臣は「私たちは谷垣総裁時代に憲法改正草案を示し、憲法改正を目指していくことを選挙公約にきちんと書いており、選挙結果を受けて、どの条文を変えていくか、あるいは条文の中身をどのように考えていくかということの議論を進めていきたい。また、次の国会から憲法審査会を動かしていきたい。改正するかどうかは国民投票で決めるのであり、まさに国民に変えるか変えないか決めて頂きたい。選挙で争点とすることは必ずしも必要ない」と述べました。

民進党の岡田代表は「自民党の憲法改正草案は、憲法の平和主義を大きく変えてしまうものだ。安倍総理大臣が、参議院選挙で『改憲勢力』で3分の2以上の議席を取れば憲法改正の発議を必ずすると確信しているが、選挙が近くなったら、憲法改正は争点ではないと言っているのはおかしい。選挙戦で大いに議論しようではないか」と述べました。

公明党の山口代表は「公明党は今の憲法は基本的にいいものだということを前提に、新たな価値を加える『加憲』という立場だ。憲法改正を国民に問いかけるほど議論は成熟しておらず、国会で議論を深め、国民の理解もそれに伴うようにする努力がもっと必要だ」と述べました。

共産党の志位委員長は「憲法違反の『戦争法』は廃止するしかない。日本の政治に立憲主義と、民主主義を取り戻すことが急務だ。自民党の憲法改正草案を許してよいかどうかは参議院選挙の大きな争点で、国民に改憲ストップの審判を下してほしい」と述べました。

おおさか維新の会の松井代表は「東京一極集中を是正し、多極分散型の日本をつくっていくためには、まずは、国と自治体の統治機構の改革をやらなければならず、それを実現するために、憲法改正を発議して、国民にご判断を頂きたい」と述べました。

社民党の吉田党首は「安倍総理大臣は、『みずからの任期中に憲法改正の国民投票を行いたい』と明言したのだから、参議院選挙の選挙戦でも主張すべきだ。参議院選挙では憲法改正の問題は大きな争点だと考えている」と述べました。

生活の党の小沢代表は「憲法の理念と原則は守らなければならず、安倍総理大臣が考える憲法改正は賛成できない。集団的でも個別的でも自衛権の拡大解釈は許されず、国連中心の平和活動に委ねるべきだ」と述べました。

日本のこころを大切にする党の中山代表は「日本の国柄と、日本人の心を大切にした日本人の手による自主憲法の制定を目指している。独立国家として、憲法を考え、議論することが大切だ」と述べました。

新党改革の荒井代表は「国会内の各党のコンセンサスを得て、国民の合意形成も行いながら、憲法など政策の議論を進めていきたい」と述べました。

 

 

 安倍晋三首相は十九日、インターネット動画中継サイト「ニコニコ動画」の党首討論会で、改憲について「参院選の結果を受け、どの条文を変えていくか、条文の中身をどのように変えていくかについて、議論を進めていきたい。次の国会から憲法審査会を動かしていきたい。自民党の総裁としてぜひ動かしたい」と秋の臨時国会から、衆参両院に設置されている憲法審査会で、具体的な改憲項目の議論を与野党で進めたい考えを示した。 (関口克己、横山大輔)

 首相は在任中の改憲に意欲を示している。首相の自民党総裁としての任期が切れる二〇一八年九月までに改憲の国民投票を終えるためには、来年秋の臨時国会で原案を審議し、発議する必要がある。そのためには、今年後半から国会で議論を始め、来年前半の通常国会までに原案をまとめる必要がある。

 参院選で与党が改憲の争点化を避けていると野党側が批判したのに対し、首相は「(改憲は)自民党結党の精神。選挙で争点とすることは必ずしも必要はない」と反論。「私たちは党草案を示しており、何も隠していない」と強調した。

 一方、公明党の山口那津男代表は「改憲について、国民に問いかけるほど議論が成熟していない。議論を深めて国民の理解を伴うようにしなければならない」と慎重な議論を求めた。

 民進党の岡田克也代表は「立憲主義を理解している首相でないと、非常に危ない。(首相は)最後は力で押し切る。改憲はよほど慎重でなければならない」と首相をけん制した。

 改憲には原案を衆院百人以上、参院五十人以上の賛同で提案。その後、両院の憲法審査会で審査した後、衆参の本会議でともに三分の二以上の賛成で可決し、国民に発議しなければならない。発議後、六十~百八十日以内に国民投票が行われ、承認には過半数の賛成が必要となる。

 討論会には、首相を含む与野党九党の党首が参加した。

(東京新聞)




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