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トランプ米大統領候補の言うように「ロシアのやりたいように」させたら(フォーブス誌)。「ロシアの軍人による強制性交の被害に遭ったウクライナ人には、妊娠中だった16歳の少女や、83歳の老婆も含まれる。」


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 共和党のトランプ前大統領は2024年2月10日にサウスカロライナ州で開いた11月の大統領選挙に向けた選挙集会の演説で、2016年から4年続いた在任中の出来事について語りました。

 トランプ氏は在任中、NATOの加盟国の多くがアメリカに防衛を依存していると不満を示していましたが、大統領だった当時にNATOの加盟国の首脳から

「十分な軍事費を負担していない加盟国がロシアからの攻撃を受けたとしてもアメリカは防衛しないのか」

という趣旨の質問をされた際に、防衛するどころかむしろ

「好きに振る舞うようロシアをけしかけてやる」

と言ってやったんだと自慢しました。

ドナルド・トランプ大統領候補がロシアがNATO加盟国に攻撃してきても米国は支援せず、むしろ「好きに振る舞うようロシアをけしかけてやる」。プーチン大統領に戦争へのゴーサインを出すトランプ氏は最悪だ。

 

 

 この無責任かつ親露派丸出しのトランプ候補の発言によほど腹が立ったのでしょう。

 アメリカの有名な経済紙フォーブス誌の記者が

「ロシアのやりたいように」させたら、ウクライナで何が起きてきたか見てみよう

という記事を書いています。

 彼は2022年2月24日に始まったロシア軍によるウクライナ侵略を振り返り、本当にトランプ氏が言うようにロシア政府に好きにさせたらどんなことが起こってきたのか、これから起きるのか、書き連ねています。

 これはトランプ候補に対する批判であると同時に、侵略戦争を続けているロシア軍には撤退を求めず、なぜか侵略されているウクライナ市民の主権を無視してウクライナ政府の方に即時停戦を求めている、日本の無責任な論者に対する痛烈な批判にもなっています。

 なぜなら、現状でウクライナ政府がロシア政府と停戦協議ができるとしたら、それはプーチン大統領の要求を丸呑みした事実上の降伏しかありえず、つまりそれはトランプ氏の言うように「ロシアのやりたいように」やらせることに他ならないからです。

世界で最も有名な即時停戦派・軍事支援否定派、それがドナルド・トランプだ。

トランプ米大統領候補がロシアによるウクライナ侵略戦争を終戦に導く構想として、ロシアが侵略し違法に占領しているクリミア半島とドンパス地方をウクライナがロシアに割譲する案(ワシントンポスト紙報道)。

 

 

 以下、虐殺、レイプ、核による威嚇などなど、ロシア軍がこれまで2年間やり続けてきた蛮行の概観です。

 即時停戦派はこれでもロシアのやりたいように、今のロシア軍によるウクライナ占領を固定化すべきだと言い張るのでしょうか。

共同通信『ブチャ虐殺、ロシア占領の1カ月 検証・ウクライナの戦場』より

 

「ロシアのやりたいように」させたら、ウクライナで何が起きてきたか見てみよう

ウクライナの首都キーウ近郊ブチャの損壊した家屋やロシア軍の車両の残骸。2022年4月4日撮影(Dmytro Larin / Shutterstock.com)

 
「いや、わたしはあなたの国を守らない」。
米国の前大統領で、事実上のレイプを行ったと裁判で認定され、2020年の大統領選の結果を覆そうとして国家を欺いた罪などで起訴されている刑事被告人、ドナルド・トランプは、2月10日、サウスカロライナ州コンウェーで開かれた選挙集会で、自身が言ったという言葉を自慢げに紹介した
 

2017〜21年の大統領在任中、北大西洋条約機構(NATO)のある加盟国の首脳から、その国が十分な軍事費を負担していない場合、米国はどう対応するかと問われて、そう答えたそうだ。
トランプはその首脳にさらにこう伝えたという。
「むしろ、彼らにやりたいことは何でもするよう勧める」

「彼ら」というのは、ロシアのことだ。

2022年3月上旬、ウクライナ北中部ブチャのヤブルンシカ通りで、ロシア兵らは多数の民間人を虐殺した。
これが彼らの「やりたい」ことのひとつだ。

住民のジャンナ・カメネバは、友人のタミラ・ミシュチェンコとその14歳の娘アンヌ、隣人のお年寄りマリヤ・イリチュクを自分のミニバンに乗せ、急いで避難させようとした。
 
車がヤブルンシカ通りに入ったとき、ロシア兵が発砲した。少女1人を含む女性4人は、全員亡くなった。
「バンはやがて炎に包まれた」。
ヤブルンシカ通りでの犠牲者のうち36人の身元を特定したニューヨーク・タイムズ紙はそう報じている。

「彼らにやりたいことは何でもするよう勧める」とトランプは言った。

ロシアは2022年3月16日、ウクライナ南部マリウポリの劇場を爆撃した。
これが彼らの「やりたいこと」のひとつだ。

その日、この劇場には、ロシア軍の砲撃や爆撃から逃れるため、高齢者や女性、子ども、赤ちゃんら1000人ほどが集まり、身を寄せ合っていた。
「避難してきた方たちは、ここなら安全だと思っていたんです」。
劇場の元舞台監督オレナ・ビラはAP通信に語っている。

安全ではなかった。
ロシア軍の爆弾が劇場に投下され、吹き飛ばされたり、焼かれたり、押しつぶされたりして、少なくとも600人が亡くなった。
高齢者や女性、子ども、赤ちゃんらが亡くなった。

歴史ある港町のマリウポリは、その後、ロシアの手に落ちている。
 
「彼らにやりたいことは何でもするよう勧める」とトランプは言った。

ウクライナの南部と東部の一部を含め、侵攻して占領した国々の人々をレイプすること、これが彼らの「やりたいこと」のひとつだ。

ロシアがウクライナに対する全面戦争を始めて最初の1年間に、ロシアの軍人によるレイプの被害に遭ったウクライナ人には、妊娠中だった16歳の少女や、83歳の老婆も含まれる。
米国のマイケル・カーペンター欧州安保協力機構(OSCE)常駐代表(大使)は報告書のなかで、被害者のほんの一握りの例としてふたりに言及している。

「男性もレイプされたり、性器を切断すると脅されたりしている」とカーペンターは記している。
「銃口を突きつけられてレイプされた、殺すと脅されてレイプされた、という被害者の報告もある。
ロシア軍に人質に取られた家族を守るためレイプに耐えた、というケースも複数ある」
 
「彼らにやりたいことは何でもするよう勧める」とトランプは言った。

幼児を殺すこと、これが彼らの「やりたいこと」のひとつだ。

2022年7月14日、ロシアのミサイルがウクライナ中部ビンヌィツャを襲った。この攻撃で、ウクライナの民間人少なくとも23人が亡くなった。ひとりは、ダウン症の4歳の女児エリザベータ・ドミトリーエバだった。エリザベータの母親のイリナは、片足を失った。
 
 
「わたしは天使のお母さんよ」。イリナはエリザベータの1歳の誕生日に、SNSにそうつづっていた。ロシアのミサイル攻撃で、ベビーカーに乗っていた女児の小さな体から、はらわたが飛び出す3年前のことである。

ウクライナ人の捕虜を飢えさえ、殴る蹴るの暴行を加え、電気ショックを与えること、これがロシアの「やりたいこと」のひとつだ。

投降したウクライナ兵を射殺すること、これがロシアの「やりたいこと」のひとつだ。
 
 
ウクライナの子ども1万9500人以上を拉致し、人身取引すること、これがロシアの「やりたい」ことのひとつだ。

ウクライナでの戦争がロシアの望むどおりに進まなければ核兵器の使用も辞さないと世界を脅す、これがロシアの「やりたいこと」のひとつだ。

「いや、わたしはあなたの国を守らない」。大統領2期目に向けて共和党から出馬しているトランプは、そう言った。
 
「彼ら」、つまりロシアに、「やりたいことは何でもするよう勧める」と前大統領は言った。

forbes.com 原文
 
 
 
ロシア軍に占領されているウクライナ人に対して「ウクライナの一部地域にいる人はロシア領になっても気にしない」と言い放ったトランプ前大統領。
ボグナー国連人権監視団団長「戦争犯罪だ。国際人権法の重大な違反」。ロシア軍は侵略開始してからウクライナで民間人864人を拘束し9割以上を拷問し77人を裁判なしで即決処刑。ロシア軍は即時撤退せよ。
 
 
拷問とレイプはロシア軍の占領地では日常茶飯事だ。
「 ロシア占領下のウクライナ南部拘置施設に拘束されていた多数のウクライナ人が拷問や性的暴行を受けていた」とする調査結果を国際的専門家チームが公表。ロシア軍占領の現状を固定化する停戦は今はできない。
 
 
ウクライナの子どもたちが大量にロシアやベラルーシに連れ去られているジェノサイド条約違反の行為も、国際法を軽視するトランプ候補と即時停戦派が目を背けている真実だ。
国際刑事裁判所(ICC)から子どもの連れ去り容疑で逮捕状が出ているロシアの「子どもの権利」担当のリボワベロワ大統領全権代表が「ウクライナから子ども70万人以上を受け入れた」と言い出した(恐)。
 
 
ロシア国内でも人権を弾圧しているロシア政府が占領地のウクライナ人に何をするか、想像もできないのか。
ロシア政府の言論弾圧が続いている。プーチン政権批判したバンドのライブ会場に治安部隊突入。LGBT運動を「過激派」に認定。ウクライナの子ども2442人を連れ去りベラルーシ国内でロシア愛国心再教育。
 
 
 
主権者であるウクライナ人だけがウクライナが停戦するか戦争を継続するか決める権利があることを無視するトランプ大統領候補と即時停戦派。
ウクライナ戦争開始から2年。ウクライナ市民の最新世論調査で「領土の割譲もやむなし」という和平派は19%、徹底抗戦派は74%で4倍。停戦か抗戦かを決めることができるのは主権者であるウクライナ人だけだ。
 
 
これでもウクライナ人に停戦を強制する残酷さと非道。
ノーベル平和賞団体のマトビチュク代表「占領は戦争の一形態であり、そこでは暴力が続いています。強制移送、拷問、性的暴力、アイデンティティーの否定、強制的な養子縁組が起きるのが占領されるということです」
 
 
ロシアの占領下では表現の自由も政治活動の自由はおろか、投票の自由さえない。
ロシア大統領選挙で投票率を上げるために占領しているウクライナ4州では武装兵士が投票箱を持って戸別訪問。反戦運動が高まらないように発展途上国から兵士を人身売買で確保。これがプーチン政権の「民主主義」だ。
 
 
 
 
 

即時停戦派がロシア軍によるレイプやロシア政府による子どもたちの強制連行について直視したうえで、それでも即時停戦を主張している文章を2年間一度も見たことがありません。

そもそもロシア軍がウクライナ占領中に何をしているか、その事実を前提にしないのに、どうして停戦したほうがウクライナ人が安全だと言えるのか全く理解できないです。

もちろん、そもそも即時停戦なんて2022年9月にプーチン大統領がウクライナ4州を強制併合してからは法的にも事実上も不可能なんですが、それでもなぜウクライナが即時停戦ができると言えるのかも、誰一人説明してくれません。

プーチン大統領はロシア軍が侵略したウクライナ4州の確保と、ウクライナの非ナチ化=ゼレンスキー政権打倒、非軍事化=ウクライナ軍の武装解除、中立化=NATO非加盟が前提でなければ絶対停戦しない。

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