
滋賀県琵琶湖環境科学研究センター(大津市)が、関西電力大飯原発(福井県おおい町)で東京電力福島第1原発事故と同レベルの事故が起きたとの想定で大気シミュレーションモデルで作成した予測があります。この予測は、放射性ヨウ素放出が6時間続き、影響が大きい「北風が長時間続く」気象条件で24時間の甲状腺被ばく線量を計算しました。
その計算によると、福井県ばかりか、おおい町に隣接する京都府南丹市の一部が、コンクリート造りの建物への退避などが必要な「500ミリシーベルト以上」に達し、30キロ以上離れた京都市など広範囲でも、安定ヨウ素剤の投与が必要とされる「50ミリシーベルト以上」に達するということです。
京都市の人口は147万人です。うち、14歳までの子供の数、17万人。

(京都府はほぼ全域50ミリシーベルト以上)
そして、今度は東京湾のセシウムについて。
滋賀県大津市で開かれている「先進陸水海洋学会」日本大会で2012年7月12日、京都大防災研究所の山敷庸亮准教授が、福島第1原発から200キロ以上離れた東京湾で、海底の土砂に含まれる放射性物質が、事故後3年間にわたって高濃度で増え続ける地点(ホットスポット)が生じるとの予測結果を発表しました。
放射能濃度が比較的高い千葉県北部などを流れる江戸川や荒川の河口付近で、半減期30年のセシウム137を中心に、土砂1キロ当たり平均300~500ベクレルの汚染が予測されるということです。
そして、セシウムの濃度は2014年の3月に最も高くなり、特に荒川の河口付近では原発30キロ圏内の海底土の汚染と同レベルかそれ以上の2千~4千ベクレル以上となるホットスポットもみられたということです。
1キロ4000ベクレルというと、下水のセシウム汚染汚泥に匹敵します。そんな汚泥のような海底でプランクトンが育ち、それを小魚が食べ、さらに中型→大型の魚が食べて、それを生態系の頂点に君臨する人間が食べるのかと思うとぞっとします。
東日本大震災 福島原発 内部被曝の恐怖10 食物連鎖による放射性物質 生物濃縮の問題
(東京湾で予測されるセシウムのホットスポット。荒川と江戸川河口付近)
山敷准教授は、高濃度の汚染が事故後3年間みられる理由について、
「川底の泥は東京湾に向かってゆっくりと年5キロの速さで移動する」
と説明しています。そして、閉鎖性水域の東京湾の奥部は外洋との水の出入りが少なく、10年以上の汚染の長期化が懸念されるというのです。
つまり、今も東京湾には関東平野からセシウムが流れ込み続けており、その結果、原発事故直後の去年、今年ではなく、再来年2014年3月に東京湾のセシウムが局所的には1キロ4000ベクレルにもなる最大の放射能汚染状態になるということですね。
そして、琵琶湖。
さらに、山敷准教授は、琵琶湖について、野田内閣が再稼働を強行した大飯原発など若狭湾の原発から最短で30キロの距離にあり、滋賀県の1級河川のほぼ全てが注いでいることから
「東京湾と同じ閉鎖性水域であり、原発事故の際は、より深刻な汚染が続く恐れがある」
と話しています。
東京湾が放射能汚染され続け2年後には1キロ4000ベクレルになる!まるで収束していない福島原発事故

(琵琶湖のほぼ半分が大飯原発から50キロ圏内に含まれる)
東京湾は福島原発から数百キロ離れた関東平野を流れる川が流れ込んでいます。それでも1キロ数千ベクレルのホットスポットが生まれるというのに、それが原発から数十キロなら、いったいどれだけのセシウムが流れ込むのでしょうか。
まして、海じゃなくて湖ですからね。いくら淀川などの川が流れ出しているとはいっても、それはセシウムは溜まり続けることでしょう。
そんな琵琶湖に集まった放射性物質はいずれ流れ出し、京都・大阪・兵庫の飲み水が放射能で汚染されるのです。
さらにいえば、若狭湾は日本最大の原発密集地。大飯原発だけが危険なのではありません。
そして、放射性セシウム137の半減期は30年です。何年も続く原発事故後の日々は、汚染された地域に住む我々関西人には永劫の地獄のように感じられることでしょう。
究極の環境破壊で世界中にヒバクシャを作る福島原発事故 そしてセシウム137は30年後に戻ってくる

(福井の原発が事故を起こしたら、関西と同じくらい被害を受けるのは)
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福島第1原発から200キロ以上離れた東京湾で、海底の土砂に含まれる放射性物質が、事故後3年間にわたって高濃度で増え続ける地点 (ホットスポット)が生じるとの予測結果を京都大の研究グループがまとめた。東京湾は湾口が狭い閉鎖性水域のため、汚染が10年以上続く可能性があるとい う。福井県の原発で事故が起こった場合、同じ閉鎖性水域で近畿1400万人の水源の琵琶湖も、深刻な影響を受けると指摘している。
大津市で開かれている「先進陸水海洋学会」日本大会で12日、京都大防災研究所の山敷庸亮准教授が発表した。
福島第1原発事故で大気に放出され、首都圏の陸地に降り積もった放射性物質が、川を経由して東京湾にどう流入するかをシミュレーションした。国が測定している陸地の放射能濃度や、年間の気象データ、地形情報を元に計算した。
放射能濃度が比較的高い千葉県北部などを流れる江戸川や荒川の河口付近で、半減期30年のセシウム137を中心に、土砂1キロ当たり平均300~500ベ クレルの汚染が予測された。原発30キロ圏内の海底土の汚染と同レベルかそれ以上の2千~4千ベクレル以上となるホットスポットもみられた。
高濃度の汚染が事故後3年間みられる理由について、山敷准教授は「川底の泥は東京湾に向かってゆっくりと年5キロの速さで移動する」と説明。閉鎖性水域の東京湾の奥部は外洋との水の出入りが少なく、汚染の長期化が懸念されるという。
山敷准教授は、若狭湾の原発から最短で30キロの距離にあり、滋賀県の1級河川のほぼ全てが注ぐ琵琶湖についても「東京湾と同じ閉鎖性水域。原発事故の際は、より深刻な汚染が続く恐れがある」と話す。
【 京都新聞 2012年07月12日 23時10分 】
東京湾 再来年4000ベクレルに
東京電力福島第一原子力発電所の事故で、東京湾に流れ込んで海底にたまる放射性セシウムの濃度は再来年の3月に最も高くなり、局地的に泥1キログラム当たり4000ベクレルに達するとするシミュレーション結果を京都大学の研究グループがまとめました。
京都大学防災研究所のグループは、福島第一原発の事故で関東に降った放射性物質などの調査データを使い、東京湾に流れ込んで海底にたまる放射性セシウムを、事故の10年後まで予測するシミュレーションを行いました。
その結果、放射性セシウムの濃度は再来年の3月に最も高くなり、荒川の河口付近では、局地的に泥1キログラム当たり4000ベクレルに達すると推定されるということです。これは、ことし1月に福島第一原発から南に16キロの海底で検出された値とほぼ同じです。
比較的濃度が高くなるとみられる東京湾の北部では、平均すると海底の泥1キログラム当たり300ベクレルから500ベクレル程度と計算されたということです。
再来年の4月以降は、周囲の河川から流れ込む放射性物質が減る一方で、拡散が進むため、濃度は徐々に下がるとしています。
シミュレーションを行った山敷庸亮准教授は「雨の量などによっては放射性物質が東京湾に流れ込む速度が早まる可能性がある。海底への蓄積量を継続的に調べるとともに、魚介類に影響が出ないか監視すべきだ」と話しています。
毎日新聞 2012年05月26日 大阪朝刊
関西電力大飯原発(福井県おおい町)で原発事故が起きたとの想定で滋賀県が作成した放射性物質拡散予測 で、京都市の大部分を含む京都府内の広範囲に放射性ヨウ素の影響が出ることが25日分かった。府は、同県から提供された予測結果データを公表していなかっ たが、同府京田辺市の女性による情報公開請求に応じて公開した。
予測は東京電力福島第1原発事故と同レベルの事故が起きたとの想定で、滋賀県琵琶湖環境科学研究セン ター(大津市)が大気シミュレーションモデルで作成した。放射性ヨウ素放出が6時間続き、影響が大きい「北風が長時間続く」気象条件で24時間の甲状腺被 ばく線量を計算した。
その結果、おおい町に隣接する同府南丹市の一部が、コンクリート造りの建物への退避などが必要な「500ミリシーベルト以上」に達した。30キロ以上離れた京都市など広範囲でも、安定ヨウ素剤の投与が必要とされる「50ミリシーベルト以上」だった。
同県からデータ提供を受けた大阪府は今年3月、府域分を公表している。【古屋敷尚子】



