
トランプ大統領がベネズエラに地上攻撃し、マドゥロ大統領を妻とともに拘束して国外に移送したと堂々と違法行為を公表。武力で他国の政権を交代させる権利は誰にもない。
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トランプ大統領が正月早々、国連憲章に反して他国を攻撃し、あまつさえ大統領を拉致して、今年2026年もまた法の支配が大国によって蹂躙される年になることを宣言してしまいました。
2026年1月3日、アメリカ合衆国はベネズエラ本土に空爆を開始し少なくとも40人が死亡。
その混乱に乗じて、米特殊部隊であるデルタ・フォースがマドゥロ大統領夫妻らを拉致。
米軍は拉致した大統領を強襲揚陸艦を使ってグアンタナモ基地にある航空機まで運び、ニューヨークの空軍基地まで連行して、今、ニューヨークの拘置所に拘束しました。
ニューヨークで元旦に市長に収入したばかりの初のイスラム教徒市長であるマムダニ市長はマドゥロ氏をニューヨーク市内に収容する計画について説明を受けたとXで明らかにしたうえで、
「主権国家に対する一方的な攻撃は戦争行為であり、連邦法および国際法違反にあたる」
とトランプ政権を批判しました。
もちろんマムダニ氏が正しいのです。


トランプ大統領が反米的だというベネズエラのマドゥロ政権打倒のため、ベネズエラの船を沈め、タンカーを次々と拿捕しているのは、国連憲章に反する国際法違反の戦争行為だ。
ベネズエラの憲法裁判所(最高裁)は1月3日、米軍の作戦でマドゥロ大統領が拘束されたことを受け、「行政の継続性と国家の包括的防衛の保証」を目的にロドリゲス副大統領に大統領代行を務めるよう命じました
トランプ米大統領は、マドゥロ氏拘束後、ロドリゲス副大統領が大統領として「宣誓」し、
「ベネズエラを再び偉大な国にするために必要なことを行う用意がある」
と述べています。
それどころか、トランプ大統領は米フロリダ州の自宅「マール・ア・ラーゴ」で行われた記者会見で
「安全で適切かつ賢明な政権移行が実現するまで、我々は当該の国を運営していくつもりだ」
と述べました。
もちろん、ベネズエラの主権者を差し置いてトランプ・アメリカが他国を運営するなど許されるわけがありません。


トランプ大統領がトゥルースソーシャルに投稿した、連行される途中のマドゥロ大統領。
ところで、うちのブログがトランプ大統領によるマドゥロ大統領夫妻拉致宣言を受けて昨日書いた
トランプ大統領がベネズエラに地上攻撃し、マドゥロ大統領を妻とともに拘束して国外に移送したと堂々と違法行為を公表。武力で他国の政権を交代させる権利は誰にもない。
にある人が
「宮武さんは法律家として観点から、国際法違反だと非難されている事と存じますが、しかし今回のアメリカの行動が正しかったか否かを決められる権利があるのは、それは私たちでは無く、主権者であるベネズエラ国民たちでは無いでしょうか?」
と書いてきたのですがもちろん間違っています。
ある行為が適法か違法かどうかは客観的に決まっており、それを後日・最終的に判断する機関が裁判所であるに過ぎません。
たとえば、交通事故や犯罪があったとして、それが違法かどうかを判断するのが被害者ではないのと同じです。
そんなことを言い出したら、イラクの独裁者フセイン大統領が打倒されて喜んでいるイラク国民が多数だったから、アメリカによるイラク戦争は合法だ、という話になってしまいます。
そんな基本的なこともこの国には常識として定着していないのかと、このコメントを見て本当にガッカリしました。


さて、2025年にノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者マリア・コリナ・マチャド氏は、アメリカ・トランプ政権による軍事攻撃で、マドゥロ大統領夫妻が拘束されたことを受けて初めて声明を発表し、
「ベネズエラは自由になる!」
と喜びをあらわにしました。
マドゥロ大統領の政治に反対してきた国内外のベネズエラ国民がトランプ大統領の軍事行動を支持しているという報道はこれからもわんさか流れるでしょう。
まして、マチャド氏のような親トランプ派の政治家が政権を握ればなおさらです。
しかし、それはアメリカの情報操作であって、トランプ大統領が他国を武力攻撃して大統領を拉致して政権転覆をはかったという一連の行為がすべて国際法違反で許されないことは今の時点ですでに明らかです。
ウクライナに対するロシアの侵略をあれだけ批判してきたヨーロッパ諸国と日本の政府がここで声を上げないのであれば、彼らが言ってきた法の支配の貫徹だのなんだのはすべてお題目に過ぎなくなります。

参考記事
kojitakenの日記さんより
編集後記

ウォールストリートジャーナル特報『「戦争ではなく金儲けを」 トランプ氏の真の和平案』。 ロシアのプーチン大統領はウクライナ戦争「和平」で儲けることをアメリカに提案し、トランプ大統領は賛同した。
また詳しく書きますが、しかもベネズエラはアメリカにフェンタニルという合成麻薬を輸出してきた国ではありません。
ベネズエラのカルテルが関与しているのはコカインです。
フェンタニルを「大量破壊兵器」だと指定してベネズエラの麻薬運搬船撃沈やタンカー拿捕を正当化してきたトランプ大統領の口実はすべてデマです。
トランプ大統領が記者会見で
「我々は世界最大規模の米国の巨大石油会社を派遣し、数十億ドルを投じて、ひどく壊れたインフラ、石油インフラを修復するつもりだ。それによって国のための利益を獲得していく」
と堂々と言い切ったように、トランプ政権によるベネズエラの政権転覆の目的はふたたびアメリカの多国籍企業がベネズエラの原油を支配することにほかなりません。
まさに貪欲資本主義に基づく帝国主義戦争、それがトランプ大統領が今ベネズエラにやっていることです。
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マドゥロ氏乗せた航空機がNYに到着 マムダニ市長「国際法違反」
毎日新聞
2026/1/4 07:45(最終更新 1/4 12:21)
615文字

拘束し移送中のベネズエラのマドゥロ大統領だとする写真を添付したトランプ米大統領の投稿=トランプ氏のソーシャルメディアより・AP
米CNNテレビは3日夕(日本時間4日午前)、米国の軍事作戦で拘束されたベネズエラのマドゥロ大統領を乗せた航空機が東部ニューヨーク州の空軍基地に到着したと伝えた。米司法省はマドゥロ氏を麻薬密輸の共謀などの罪で起訴しており、トランプ大統領は、米国内の法廷でマドゥロ氏を裁く意向を表明している。
トランプ氏は3日の記者会見で、「安全で適切、賢明な政権移行が実現するまで、私たちが国を運営していく」と述べ、当面の間は米国がベネズエラを統治する考えを示した。マドゥロ氏を拘束した軍事作戦について「第二次世界大戦以来、人々が見たことのない見事な攻撃だった」と自賛した。

米ニューヨーク市のマムダニ市長=ニューヨーク市で2026年1月2日、AP
トランプ氏はその後、移送中のマドゥロ氏だとする写真を自身のソーシャルメディアで公開した。マドゥロ氏とみられる写真の男性は手錠をかけられ、頭部には目隠しと耳を覆う防音装備のような機器をつけられている。
一方、ニューヨーク市のマムダニ市長は3日、マドゥロ氏をニューヨーク市内に収容する計画について説明を受けたとX(ツイッター)で明らかにした。急進左派のマムダニ氏は「主権国家に対する一方的な攻撃は戦争行為であり、連邦法および国際法違反にあたる」とトランプ政権を批判した。
マムダニ氏は投稿で、トランプ政権の軍事作戦を「露骨な政権転覆の企て」と指摘した上で、「この街を故郷と呼ぶ多くのベネズエラ人を含むニューヨーク市民に直接的な影響を及ぼす」と述べた。【ニューヨーク八田浩輔】
米国がベネズエラを「運営する」とトランプ氏 マドゥロ氏の拘束後に発表
2026.01.04 Sun posted at 08:57 JST

3日、フロリダ州の自宅「マール・ア・ラーゴ」で記者会見するトランプ大統領(左)/Jonathan Ernst/Reuters
(CNN) 米国のトランプ大統領は3日、ベネズエラのマドゥロ大統領の拘束を受け、米国はベネズエラを無期限に「運営する」と述べた。
「安全で適切かつ賢明な政権移行が実現するまで、我々は当該の国を運営していくつもりだ」と、米フロリダ州の自宅「マール・ア・ラーゴ」で行われた記者会見でトランプ氏は述べた。
さらに、米国がベネズエラの運営を担うべきだと決意したのは、次期指導者が「ベネズエラ国民の利益」を念頭に置くことを確実にするためだと付け加えた。ただ政権移行にどれくらいの時間がかかると見込まれるかについては、具体的に明らかにはしなかった。
適切な政権移行が実現するまで米国による運営は継続すると、トランプ氏は示唆した。
トランプ氏はまた、ベネズエラのエネルギーインフラを米国の石油会社に引き継ぐことを承認する計画があると述べ、石油会社はこのプロジェクトに「数十億ドル」を費やすだろうと主張した。
「我々は世界最大規模の米国の巨大石油会社を派遣し、数十億ドルを投じて、ひどく壊れたインフラ、石油インフラを修復するつもりだ。それによって国のための利益を獲得していく」とトランプ氏は語った。
ノーベル平和賞受賞のマリア・コリナ・マチャド氏がベネズエラ大統領拘束を受け初コメント「自由の時がやってきた!」
フジテレビ
国際取材部
2026年1月4日 日曜 午前1:03
2025年、ノーベル平和賞を受賞したベネズエラの野党指導者、マリア・コリナ・マチャド氏は、アメリカ・トランプ政権による軍事攻撃で、マドゥロ大統領夫妻が拘束されたことを受けて初めて声明を発表し、「ベネズエラは自由になる!」と喜びをあらわにしました。
ベネズエラの野党指導者、マチャド氏は3日付の声明で「マドゥロはベネズエラ国民に対して行ってきた残虐な行為について、国際社会による裁きを受けることになる」と書き出し、「我々は何年もの間、すべてを捧げて戦ってきたが、その甲斐があった」として、「最後まで戦い続けよう!」とベネズエラ国内外にいる賛同者に対して呼びかけました。
マリア・コリナ・マチャド氏は、マドゥロ政権下で弾圧を受けながら国内にとどまり活動を続けていましたが、2025年12月10日のノーベル平和賞の授賞式出席に向けてベネズエラを脱出。
授賞式には間に合いませんでしたが、11日にノルウェー・オスロで元気な姿を見せていました。
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