
元祖トンデモ。本家トンデモ。トンデモのレジェンド。
新エブリワンブログはこちら。
引っ越しを完了しておりますので、ぜひブックマークをお願いいたします。
上下ともクリックしていただけると大変うれしいです。
参政党みたいな極右トンデモ政党が2025年参院選で14議席も獲得したということで、良識ある市民は多かれ少なかれショックを受けておられます。
その中で、ヘイトスピーチ根絶弁護士の第一人者として知られる神原元さんが、炎上覚悟とおっしゃったうえで、こんなことを書かれたのに、逆に私はショックを受けました。
『私がもっと深刻だと考えているのは、「核武装は安上がり」と述べた候補者が東京選挙区でトップ当選をしたことです。有権者が正気なら、こんな候補者を擁する政党が伸長するはずがありません。それにも関わらず、参政党は躍進し、当該候補者は日本の中心地でトップ当選を果たしたのです。
そのうえで、神原先生は
『今リベラルがなすべきことは仲間割れでも妥協でも転向でもありません。今、リベラルがなすべきこと。それは、「正気を保つこと」だ、と私は考えます。どんなに孤立し少数派に転落しても、正気を保つこと。狂気と悪に支配され堕落した日本社会に「染められないこと」。』
かなり暗いというか、極端に深刻じゃないですか?
なにしろ在特会から日本第一党と渡り合ってきた方だけに、参政党がそれらの差別政党とは一味違う、という実感があるのでしょう。

参政党の東京選挙区候補者さや氏が「あの北朝鮮ですらも核兵器を保有するとトランプ大統領と話ができる」「核武装が最も安上がりで、最も安全を強化する策の一つ」。神谷宗幣代表も「核武装は検討すべきだ」(呆)
この投稿に対して、これまた弁護士会でピカ一の評価を受けている、立憲民主党から今回の参院選でも無事当選してくれた打越さく良弁護士がコメント。
『私は再選を果たしました。たくさんの献身的なお支えあってのことです。
私は正気を保ち、平和と反差別反貧困などを掲げ続け、かつ、多数派となり、政権をとりにいきたい。そうでなければ、平和も反差別も反貧困もかなわないのだから。

よくぞ競り勝った!
【#立憲民主党代表選2024】吉田晴美・枝野幸男・泉健太・野田佳彦各候補(良い候補順w)の推薦人名簿を比較して各陣営の思惑を測る【#吉田はるみを立憲民主党代表に】

東海地方の極右・陰謀論学者として有名な武田邦彦氏も神谷氏らと袂を分かち参政党から去ったが、党員と支部は残った。
新「日本一の悪党」の座を争う参政党の強みは元自民党の神谷宗幣代表が自民党を真似て全国支部300・党員8万人の政党に育てた組織力。国民民主党の強さは玉木雄一郎代表がバカになれる大衆性だ。決して侮れない。

これが勝利の女神だという政党っていったい。
参院選で大躍進した参政党が懲罰委員会の委員長を出すことに。まさか梅村みずほ議員が委員長?日本維新の会時代にウィシュマさんへのデマ発言で法務委員会の委員から更迭された梅村議員が一番危ないのに(笑)。
参政党が地域に根を張っているからだと思いますね。」
というのですが、創立5年であんなに党首が何回も変わっているのに、下部組織は自民党張りにしっかり根付かせているわけです。
末尾の共同通信の記事にあるように、参政党には元共産党員のオルガナイザーがいるとのことなんですが、今や党員と支持者の若さを生かして参政党の組織力は共産党や公明党を凌駕しつつあります。

梅村氏みたいなのが党内民主主義を語るのがおかしいのだが(笑)。
参政党の梅村みずほ議員が共産党の山添拓議員らに外国人デマを指摘されてやり込められ、苦し紛れに「民意を得たのはどちらか?」と反論し『「お前の母ちゃん出べそ」並にレベル低すぎんねん』とネットで笑われる
その参政党の若さの秘訣が強みの二つ目から直結しているのですが、これも何度も書きましたが、それが参政党の間口の広さです。
もちろん、日本保守党も真っ青な外国人排斥や核武装論、天皇崇拝、などの極右ぶり、しかも靖国神社に議員集団で参拝するその実行力が魅力だと考えている参政党員や支持者も多いでしょう。
しかし、参政党には極右政党としての顔だけではなく、Qアノン譲りの反ワクチン陰謀論などの入り口もあるんです。
これは健康志向の人が案外引っかかってます。
健康志向ということで言うと、オーガニック給食など食の安全も参政党ならではの入り口。
それがメロンパン食ったら死ぬ!みたいなところまで行っている非科学性も参政党の特徴ですが、民主党のカマラ・ハリス候補が常識的な公約しか掲げられなかったのに対して、共和党のトランプ候補が24時間でウクライナ戦争を停戦させるなどなど、非現実的な公約を多数掲げたことが彼の勝利の理由の一つにもなっています。
ともかく、参政党の極端な食と健康論が、スピリチュアル系自然派有権者でも唯一の受け皿になっているのは事実です。



給食の安全を前面に持ってきたところが絶妙にうまかった参政党。
参政党の化けの皮をどう剥がすか。支持者を「頭が悪い」と批判しても逆効果。化石燃料をどんどん使いながら原発も推進する、という矛盾した環境政策を切り口に、食と健康問題から支持者になった人たちを説得しよう。
さて、彼らの強みは弱みと裏腹。
まず、参政党の弱みの第一は目新しく見えるけど、中身が実は古いってことです。
組織力が凄いというけれど、それって結局自民党の猿真似で、すでに全国の自治体の議会で12も自民と参政党の共同会派があるのが弱みにもなるんです。
だって、参政党は自分たちは自公政権とは違う、反自民の受け皿になると言っているけれど、神谷宗平代表や梅村議員を筆頭に元自民党など既成政党の議員や候補者がずらっと揃っているわけですから。
入り口は目新しいけど入ってみたら建物の中は自民党。
それが参政党ですから、自民党との癒着を暴いていく作業は非常に大事です。
できれば、統一教会との関係をもっと決定づける何かの証拠が欲しい。

これが統一教会だとなお強力。
参政党の神谷宗幣代表が長崎原爆の日に「18人の国会議員総出で靖国神社を参拝したいと思っています!」と言い出し、「我々の先輩たちは77年戦ってくださったんじゃないんですか?」と、日本の全戦争を全面肯定。
あとですね、やはりトンデモはトンデモなんですよ。
いま、参政党は当選した議員教育をしているようですが、参院選挙中から東京選挙区のさやこと塩入清香(しおいり さやか)議員は
「核武装は安上がり」
と言っちゃうし。
神奈川選挙区の初鹿野議員は差別反対を訴える市民に対して「反日」どころか
「非国民」
と言っちゃったし。
初鹿野議員は神谷代表が注意しても暴走が止まらないタイプらしいので、これは今後の活躍が楽しみです(笑)。


ま、トンデモと言えば、代表だけに神谷氏がトンデモ筆頭(笑)。
【#参政党に騙されるな】カルト参政党はオカルト政党。神谷宗幣代表が「天皇霊っていうのが私はあると思っているので」「霊統をちゃんと継いでいかないといけない」「天皇陛下に側室をやっぱり持っていただいて。」
そして、議員数が急増した政党ではどこでもあることなんですが、参政党議員の経験不足はいかんともしがたいものがあります。
たぶん、参政党の議員の中で国会議員経験があるのは、議員4年目の神谷代表と、安藤裕幹事長兼政調会長と、梅村参院国対委員長と、昔当選したことがある松崎学議員(いきなり参院懲罰委員会委員長)の3人くらいでしょう。
このうち、曲がりなりにも政権に入ったことがあるのは、衆院議員を自民党で3期務め復興大臣政務官をやったことがある安藤氏だけ。この人、愛人疑惑の女性とⅯ1グランプリ予選に出た人ですよね?(笑)
そんな人が党の要の幹事長と政調会長兼任ですよ?!
これでは国民民主党も日本維新の会も使い捨てにするしたたかな自民党の森山幹事長らとやり合えるわけがありません。
神谷代表は麻生太郎元総理のところに党運営についてアドバイスを受けに相談に行ったくらいですし、参政党は国会が始まったらそれこそボロボロとボロが出るのは必定です。
参政党は旧くて未熟。
それがどんどん明らかになって、失望が絶望を呼ぶ展開にしていきたいものです。

アホやから極秘対談が本当にできると思っていて、麻生氏側から思いっきりリークされて自民の補完勢力とばれた神谷代表。
この辺りが坊やなんだよw
参政党の神谷宗幣代表がネオナチの先輩である自民党の麻生太郎最高顧問に党運営のあり方などを相談してアドバイスを受ける。参政党は反自民党の受け皿ではない。最も危険な自民の補完勢力の1つだ。
参考記事
kojitakenの日記さんより
『参政党の資本主義攻撃が日本共産党より激しいというのはレバ子さんのブログ記事に書かれた言葉ですが、私も参政党の政策が人々に与えるイメージはそのようなものだと考えています。』
『参政党の場合は、山本新選組がほぼ党の政策としている日本版MMTに近い政治家が、イメージ的には元自民党安倍派っぽいけれども実は麻生派にいたらしい安藤裕参院議員(今回の参院選比例区で当選)をはじめとして結構いるあたりが、「共産党よりも資本主義批判が激しい」イメージを有権者に与えています。
また、今春以降の参政党支持率上昇局面において、参政党が山本新選組からかなり右派支持層を奪い取ったとみられることも見過ごせません。彼らを新選組系のさとうしゅういちさんが「青年将校」と評したことは昨日も書きました。もっとも、戦前の北一輝に対応するようなカリスマ的な右派反資本主義的なカリスマは現在は不在ですけど。』
共同通信
「参政党のモデルは共産党と公明党です」 元共産党員の創立メンバーが明かした組織体制・資金獲得の秘密とは
編集後記
神原さんとは澤藤先生対DHCの右翼吉田会長との裁判の後の集会でお会いしたことがあるんですが、私がTwitterよりもブログの方がネトウヨに狙われやすいみたいなことを言ったら、神原先生から
「いや絶対Twitterの方が大変です」
と言われました。
あとで彼のTwitterを見に行ったら、米山隆一議員なみにヘイターとバトルしていて、恐れ入りましたと参った記憶がありますw
最前線で真剣に右翼と闘っているからこその冒頭の投稿なんですよね。
新エブリワンブログはこちら。
引っ越しを完了しておりますので、ぜひブックマークをお願いいたします。
上下ともクリックしていただけると大変うれしいです。
“参政党の女神”梅村みずほ氏も驚いた「私、今から落とされる可能性もあるんですか⁉」、党独自の党員民主主義とは
著者フォロー
梅村 みずほ参政党参議院議員
著者フォロー
どこへゆく「SNSと政治」政治
7月の参院選で躍進を遂げた参政党。その“勝利の女神”といわれたのが、日本維新の会から移籍して当選した梅村みずほ参議院議員です。
今回のYouTube番組「西田亮介の週刊時評@ライブ」では、梅村氏がゲストに登場! MC・西田亮介さん(日本大学危機管理学部教授)と、「カルト」「極右」と言われることもある参政党の正体や、今後の展望などについて、たっぷりと意見を交わしました。
※収録日は2025年8月22日。詳しい内容は、JBpressの公式YouTube番組「西田亮介の週刊時評@ライブ」でご覧ください。
「勝利の女神」パズルの1ピースに過ぎない
西田亮介氏(以下、西田氏):最近参政党に移られて、どうですか、居心地は。
梅村みずほ氏(以下、梅村氏):居心地はめっちゃいいです。
私はもともと政治無関心層だったんです。右って何? 左って何? ぐらいだったんですけど。政治家になってから、どうやら自分の持っている思想というのがわりと保守的なんだなということに気づくわけです。
神谷代表は、「参政党は保守ではない、真ん中だ」っていうふうにおっしゃるんですけど、どちらかというと一般の方にも保守的な政党だよねって見られていると思うんですね。
そういった思想や政策の面で、私が今まで思っていたことを、古巣である日本維新の会にいるとき以上に発信しやすい環境だなというふうにも思っています。
西田氏:もうご自身で、日本維新の会よりも参政党の方が居心地いいと。やっぱり、最後のあり方ってのは、ちょっと居心地悪いですよね。
梅村氏:居心地は、最終は良かったか悪かったかと言われれば、悪かったと言わざるを得ないですけど。居心地の良し悪しっていうのは、やっぱり自分の責任もあるだろうなとも思います。
ありがたいことに、私が参政党に入ったことで政党要件を満たしたということで、参院選でも各メディアでの討論会にも出られるようになりました。それで非常に感謝してくださる仲間が多く、非常によい環境で伸び伸びと活動させていただいているという状況です。
梅村氏:(年齢が)46の女神です…。「勝利の女神」って言っていただくたびにムズムズとした感じなんですけど。

参政党っていうのはご存知の通り、私が入党する前から都議選で3議席を獲得したり、その前の地方議員選挙でも非常にいい成績を収めたりしているんですよね。
だから、ありがたがってもらっているんですけど、私はパズルのピースの一つだったということに過ぎないんです。よくあるじゃないですか。最後の1ピースが出てこないみたいな。どこいったんだ、みたいな。
ありがたがってもらえるけど、なんのこっちゃない、他のピースと同じです。欠けているピースだったので、見つかったときに喜んでいただけただけなんじゃないかなというふうに思っています。
「今から審査で落とされる可能性もあるんですか⁉」
西田氏:参政党はこの参院選、それから都議選なんかで急に躍進したっていうイメージがすごく強いと思います。僕もそういう認識でいて、付け焼き刃で勉強したっていうところがあるんですけど。
参政党は結党から5年で、今全国に180人ぐらい議員の方いらっしゃる。それくらい根が生えている。
だから、「ポピュリズムだ」「大衆に迎合しているだけだ」というふうに言われるけれども、いきなり我々が認知したときにはすごい根を張っていたっていうところがあるんだと思います。
そんな参政党に入ってみて、他党との違いなどお感じになる部分はありますか?
梅村氏:これは特筆すべきだと思いますけど、党員民主主義が非常に行き渡っている政党だなと思っています。
参政党は、例えば各種選挙での公認候補の公認権を議員が持たないんですよ。
梅村氏:幹事長様に嫌われたらもう生きていけない、みたいな。
西田氏:そんな厳しいんですか、維新は?
梅村氏:いや、これは例えば最大手の自民党さん。歴代の幹事長様の権力を見ても、そんなもんだって思っているじゃないですか。
でも参政党は全国に9万ほどいる党員の党員投票を経ないと、市議会議員選挙も公認得られないんです。
西田氏:えっ! 市議会議員選挙とかも党員の合意がないと出られないんですか? すごいな。
梅村氏:そうです。私は、神谷代表に声をかけていただいたという経緯があって入党しているんですけど、代表がスカウトしてきた人材ですから、そのまま公認出ると思うじゃないですか?
西田氏:思いますね。
梅村氏:こう、トップの執行部だけで決めてしまうって。
私は6月27日に党員になっているんですけど、「党員投票にかけないといけないんで、3分間の動画撮ってください」って言われて、「なんですか、それ?」ってなって。
私、今から審査で落とされる可能性もあるんですか!? みたいなね。
西田氏:維新の後だから、イヤな気持になりますよね。
梅村氏:ちょっとドキッとしちゃうんですけど。
でも逆にですね、それはすごいフェアなんですよね。密室だけで決められないっていうことで。
私も党員になってから、全国の市議選の候補者の3分間の決意をすべて見ているんですね。
西田氏:ということは、地元の党員の方だけじゃなくて、全国の党員の人が、自分とは縁もゆかりもない地域の地方議員の方を選出する時にも、予備選挙的なもので投票して決めていくと。
梅村氏:そうです。
西田氏:ほか、そんな政党ありますかね?
梅村氏:ないです。
ほかにも、全国に衆院の小選挙区289ある中で、参政党は287の支部があります。コンプリートできるところまできています。その支部の中にはたくさんの党員がいます。勉強会やタウンミーティングを開くと、地方に行っても必ず党員の方がたくさん集まって助けてくれます。聴衆の方もたくさんいるんです。
参政党が地域に根を張っているからだと思いますね。
西田氏:やっぱり、参政党は「根なし草」みたいな認識って、やっぱり改めないといけないなって感じますね。
2025年7月の参議院選挙で一躍、台風の目となった参政党。「極右政党が躍進」と国際的にも大きく報道された。そんな参政党がこれまでの新興政党と最も異なる点は、潤沢な資金構造と、全国津々浦々に張り巡らされた地方支部の存在だ。そのように強固な党組織を、なぜ短期間で確立することができたのだろうか?鍵を握ったのは、日本共産党の元専従職員であり、参政党創立に関わったジャーナリスト、篠原常一郎氏。「実は参政党のモデルにしたのは、共産党と公明党です」――。インタビューに応じた篠原氏は、参政党躍進の秘密を明かした。(共同通信=武田惇志)
▽日本の自主独立路線で一致し、結束
篠原氏は1979年、18歳で共産党に入党。25歳で専従職員となった。以後、2004年11月に党を除籍されるまで、選挙や政治の世界に関わってきた。旧民主党でも国会議員の政策秘書を務めた後、ジャーナリストとして主に政治・軍事分野についてユーチューブで発信してきた。
そんな篠原氏は2020年、参政党創設時の事実上の役員会であるボードメンバーに名を連ねていた。篠原氏は経緯をこう説明する。
「(参政党の)神谷宗幣代表と共通の知人がいまして、『政党を作りたい』と言っていました。でも彼らは、政党をどう構成するかが分からなかった。『篠原さんは共産党、民主党にいたし、職員として支えてきた知見を生かしてアドバイスをしてほしい』と頼まれたのがきっかけです」
当初のボードメンバーにはユーチューバーのKAZUYA氏らもいた。篠原氏によると、彼らと合宿などで議論を重ねる中で、党の理念・綱領を作り上げたという。彼らが一致点を見いだしたのは、日本の自立というテーマだった。
「一番の共通点は日本の自立、自主独立でした。それは、僕自身が共産党にいる時代からのテーマだったんです」
篠原氏の念頭にあったのは、戦後すぐに共産党が前面に打ち出していた憲法9条への反対論だ。日本国憲法制定前の1946年6月、共産党の野坂参三(後に議長、名誉議長など歴任後、除名)は「侵略戦争は認められないが、自衛戦争は認められるべきだ」と主張。「自衛権も認められない」とする当時の吉田茂首相と論争になった。
憲法の採決日には、野坂参三は党を代表して以下のような反対意見を述べている。
「我が国の自衛権を放棄して民族の独立を危うくする危険がある。それゆえに我が党は民族独立のためにこの憲法に反対しなければならない」
このような歴史を念頭に、篠原氏らボードメンバーによる議論の末、参政党の綱領には「天皇を中心に一つにまとまる平和な国をつくる」「日本国の自立と繁栄を追求」などが書き込まれた。
ただ、篠原氏はこうした理念を具体化する作業にはほとんど関わらなかったという。
「それは党員の中で志願した人たちがやったんです。そこで憲法のグループも作って、2年間勉強して憲法草案を作ったわけだけど、お粗末そのものでしたね。『幼稚園のお絵かきレベル』と言ったら、みんな怒っていたけど。だって、あの草案には現行憲法から改憲する手続きのための条文が一切ないんですよ。今の憲法は明治憲法から、手続きに基づいて改憲されたわけですけど。改憲手続きがないってことは、革命でもやって憲法変えるのかって話なんだよね」
▽サブスク政党
他方、篠原氏が主導したのは、党の収入の仕組みだった。党費を軸にして、政党交付金に頼らない資金構造を作り上げたのだ。
「組織というのは、すなわち金です。それは、僕が共産党の末端の職員として、党費や機関紙『赤旗』の集金を20年ほど担当してきて感じたことです。
金を集めるというのは結局、心を集める活動なんです。支える気がない人は、金を払わないんですよ。『赤旗』の読者だろうと、党員だろうとね。
自民党みたいに年額の党費を年に1度払って、党員の資格を更新するんじゃなくてね。党費を毎月払うことで、党員であるというアイデンティティーを主張するとともに、党全体を自分のものとして支えるんだという思想を始めから据えたんです。参院選で1万人ほど増えたので、現在の党員数は約8万5千人。基本的に党費は月額千円なので、月に8千万円は入る。これが強さの背景になってますね」
篠原氏の話は、参政党の政治資金収支報告書でも裏付けられる。2024年公表の報告書によると、前年の収入は約12億円。そのうち、党員が払う党費が約4億4千万円、個人献金が約1億3千万円と、両方の収入で計45%超を占める。さらに、全国で開かれるタウンミーティング、他党に比べ漫才や音楽など娯楽色の強いイベントの収入が計約4億2千万円あり、収入を補っている。
一方、参政党と同じく今回の参院選で躍進した国民民主党を見てみると、全く異なる構造を示す。同じ時期、党本部の約14億円の収入額中、党費は約3千万円、個人献金は約600万円と計3%未満に過ぎない。地方支部で党費収入はあるものの、多くの収入を政党交付金に依存する実態がある。
また、共産党には党のメディアとして「赤旗」があるが、その点も批判的に参考にしたという。
▽“俺たちの候補者”を作るシステム
篠原氏によると、当初のボードメンバーが党組織のモデルとして位置づけていたのが、共産党と公明党だった。
「末端でお金を払って、党を使って政治を変えたいと思っている人たちこそ、主人公であるべきだ。そのためにはどうしたらいいのか?という点で、その2党が浮かんだわけです。公明党と共産党ってよく似てるんですよ。党員に、強いアイデンティティーがある。ただ、共産党時代の僕の経験も踏まえて、共産党のように上意下達の組織にならないシステムを構築しました」
そこで導入したのが、「運営党員」の仕組みだ。現在は月2500円の費用を支払うことで、議員の公認などに関わることができる。篠原氏によると、参政党公認で出馬を希望する人は、短い演説動画を作り、党内で配信しなければならない。運営党員が3分の2以上承認しないと、公認は出ないという。
「これが結構、落とされてるんです。スキャンダルなどがあれば『次は公認しないぞ』ということができるシステムとして、当初から入れたんです。党員にとって、“俺たちの候補者”になるんです。」
「ユーチューブの世界では、不確かな知識に基づいて政治や歴史について発信している配信者が多いじゃないですか。神話世界を真実だと思っている人もいる。そういう層が参政党にこぞって来ているわけです。それ故に、すごく素朴な保守主義や、右翼的な主張が反映しちゃう面があります。そうして党は、当初の理念から段々、離れていく。でもそれは、僕はしょうがないと思っています。党員こそ主人公なので。成熟するには、各地の議会でそれぞれの課題とぶつかっていくしかないでしょう」
参政党の急台頭を物理的に支えたのは、強固な組織力だ。実動部隊は全国に約150人いる地方議員とボランティアが担った。地方支部は全国に約290もある。
篠原氏によると、各地で講演会を開催し、現地のメンバーを中心にした勉強会のサークルを作っていき、それを土台に支部を結成させてきたという。
「長野県松本市に初めて行った時は、居酒屋に5人しか集まらなかった。入党希望者に連絡を取って、飲み会しながら相談会をやりましょうって言って。そこから始まった。そういうふうに、地方で(講演会や勉強会などの)タウンミーティングを先行させてやって、核になる人を励ましながら組織の結成に至らせるんです。そういう中から地方議員が出てくる」
選挙のノウハウも、パッケージ化して支部のメンバーに徹底させた。
「選挙闘争をどうやるべきか、もっとノウハウを知りたいと頼まれて、初期は僕が講師を担当しました。これまでの経験に基づいたものを理論化して、オンラインの受講も可能な有料講座にしました。あらゆる機会に党に金が入るようにしたんです。その講座で育った人たちが今回、参議院選挙での中心スタッフや議員候補者になりました」
▽選挙はオーソドックスに
重視したのは、ネット選挙ではなく、従来のオーソドックスな選挙運動だった。
「参政党は、ソーシャルメディアを通じて党勢拡大するという目途はあったんだけど、そんなに発信力がないんですよ。だからアナクロな手段を結びつけたんです」
とりわけ党内で必要性を主張したのが、駅頭宣伝を定時ですることと、ポスター張りだったという。
「昔から選挙の仕事やってて思ってるんですけど、知名度を上げるにはポスターが一番効果があるんですよ。音を出す宣伝って、その時に居合わせた人しか聞いてないんです。一つ一つ許可を取って張るのは大変な労力ですけどね。支部のスタッフたちはみんなすごく真面目な人たちで、教えたらセオリー通りやってくれましたよ」
▽排外主義的な党員も
「私は女性天皇を容認すべきという立場ですが、参政党は『男系男子による皇統維持が大切』と言い出しました。その点で決定的に相いれない立場となった。とはいえ、党を作った身でもあるから、いろんな相談は応じています。だけど、党を積極的に支持したり、勧めたりするということはしません。そういう立場なんです。男系男子継承も党員たちが決めたことなんで、私があれこれ言うことじゃないです」
今回の参院選では大きく躍進した参政党。「日本人ファースト」の主張が「排外主義」と批判され、演説会場では「差別政党」とプラカードを掲げて抗議する人たちも現れた。実際、神谷代表も三重県での演説で、朝鮮人差別の言葉を口にした。「今のカット」などと撤回したが、党内にそうした発言を許容しやすい空気があることを感じさせる。
「党の中の不安定さを反映しているんだと思っています。確かに党の中には、排外主義的傾向を持っている人はいます。スピリチュアル系とか、偽科学系の人とかもいる。
初期には、反ワクチンの女性グループがいました。彼女たちは反ワクチンの主張が過激で、参政党もそれを取り込んだ。でも党が国会で活動するようになって、以前ほど過激な主張をしなくなると、この人たちは離れていったんですよね。
その時その時に政策として打ち出すものによって、共鳴するグループが入ってくるわけです。グループとして入るから、それが党の組織になっちゃう時もあります」
篠原氏は今後について「ぼろが出るのは間違いない」とも指摘する。想定されるのは、急成長に伴う人材不足だ。
「議員が増えて急に公設秘書を増やさなければならないけど、そう簡単に優秀な人材は見つからないでしょう。
それと神谷代表が『今は数を増やさなきゃ』と、他の党の人も引っ張ってきちゃったりする。日本維新の会出身の梅村みずほ氏も、国民民主党出身の鈴木敦氏もそう。参政党の生え抜き議員ではないことに、危うさを感じますね。
地方議員からスタートして、地方議会の中でもまれて、有権者と直接関わって。その上で、国会議員になる人たちをどれだけ輩出できるか。地方議員の成長が鍵だなと思っています。今は過渡期ですから」
篠原常一郎氏 1960年東京都生まれ。立教大学文学部卒業。1979年、18歳で日本共産党に入党。専従職員となり、国会議員の公設秘書を務める。2004年に党を除籍され、民主党議員の政策秘書に。現在はジャーナリストとして軍事、政治分野などでの言論活動を行っている。
× × ×
読者からの情報提供などを募集しております。こちらにお寄せください。
shuzai.information@kyodonews.jp
© 一般社団法人共同通信社
新エブリワンブログはこちら。
引っ越しを完了しておりますので、ぜひブックマークをお願いいたします。
上下ともクリックしてくださると大変うれしいです。
