
2025年7月の参議院選で敗れたのは政権与党の自公両党と立憲民主党と日本共産党と日本維新の会。
伸びたのが国民民主党と参政党と日本保守党。
となると、既成政党が敗れ、新興勢力が伸びたということになろうかと思います。
大阪維新の会ができたのが2010年、日本維新の会は2012年ですから、改革を標榜する維新も手アカのついた既成政党に見えるようになったのでしょう。
逆に旧国民民主党が結党されたのは2018年、今の形になったのは2020年、そして2024年まではパッとしなかったので(笑)、まだ新興勢力のフレッシュさがあるのでしょう。
こうなると、とにかく自公政治への不信感が既成政党不信につながったわけで、立憲民主党や共産党はいいトバッチリという面もあります。


【#参院選挙2025】比例区で参政党が立憲民主党を上回る742万票を得て3位。日本保守党が日本共産党を上回る298万票を得て8位。右傾化が本格化した中、リベラル政党に必要なのはナラティブの構築だ。
ただし、古寺多見さんが再三おっしゃっているように、立憲民主党は野田佳彦代表になってからとみにどんな社会を目指す政党なのかというイメージが全く見えません。
『ビジョンあるいは構想力が問われる時代になった。参政党は最悪のビジョンを、あの恥ずかしい憲法草案で示した。あれが少なくない人たちに支持されるとは世も末だと思うが、悪名は無名に勝るというか、この「焼け野原」と化しつつある日本の国政において何もビジョンを示さないよりはまだ醜悪極まりないビジョンであってもそれを指し示した参政党が支持されたということだ。
あるいは「手取りを増やします」と言いつつ、その実態は「万人の万人に対する闘争状態」というホッブズの「自然状態」を目指すことを宣言したも同然としか私には思えないが、少なくとも玉木雄一郎も参政党に負けず劣らず惨憺たるものではあるけれどもそれなりのビジョンを示した。
立民にはそれがないのである。あるいはビジョンを持った人間がリーダーをやっていない。だから、自公が崩れつつあることが明らかになった参院選の比例区の得票率が自民、民民、参政の後塵を拝する4位に終わった。
早急かつ厳しい総括が求められる所以(ゆえん)である。』
古寺さんがいうところの、立民が作っていこうとする社会の「ビジョン」が曖昧模糊としていまして、野田代表は自民党よりちょっとマシな保守政治、というくらいのことしか考えていないのではないでしょうか。
うちでは「ナラティブ」(物語)といいましたが、2009年に民主党政権が自公政権を打倒したときの「コンクリートより人」みたいなわかりやすくワクワクするような政権構想が今の立憲民主党には感じられません。
野田佳彦氏が代表では立民はジリ貧です。
党勢停滞の責任を取って辞任し、代表選を実施し、吉田はるみさんが代表になるようなイメージ一新が求められるところです。
そしたら国民民主党や参政党に集まった票を奪還することも可能でしょう。

エダノンも刷新感はゼロだし、あまりにもアンチが多いので、今はちょっと無理。
吉田はるみさんは消費税減税派なので古寺さんは見放したろうけれども、フレッシュさとインパクトは絶大。
参考記事 kojitakenの日記さんより「三角形の政治家」は不要。「矢印の政治家」が求められる
関連記事 【#吉田立つ】立憲民主党の衆院東京8区の吉田晴美議員が1回生にもかかわらず勇気をもって代表選へ名乗りを上げる。どうせ勝ち目のない泉健太代表は推薦人を吉田議員に譲れ(笑)【#立憲民主党は維新と組むな】
国民民主党や参政党には石破自民党に飽き足らない自民党の岩盤右派支持層が流れたのが躍進の一番の理由だと思いますが、右翼思想の持主ではなくても、今の日本の沈滞化したムードを一掃してくれる新しい何かを求めた人も多かったと思います。
国民民主党はそれが「手取りを増やす」という実利を求めた層。
参政党の強みは食や健康を普段から熱心に考えている層が初めて政治に興味を持ったらそれが参政党の動画だった、みたいなカモのひなが初めて目が明いて動いたものを見たらそれをお母さんだと思うみたいな刷り込み効果があったのだと思います。
ちなみに、トランプ大統領を支持するアメリカのQアノンが陰謀論だ、トンデモだとテレビや新聞などの既成のメディアに叩かれれば叩かれるほど、あいつらはディープステートなんだ、自分たちはDSに都合の悪い世界の真相を語っているから攻撃されるんだと思い込みます。
同じように、参政党の支持者も兵庫県の斎藤元彦知事の支持者も、TBSの「報道特集」に叩かれれば叩かれるほど自分の意見の正しさに確信を持つという逆効果現象があると感じます。


それと参政党が5年間かけて増やしてきた党員8万人と支部150の多くが、天皇絶対主義や外国人排斥の極右思想もさることながら、入り口が食の安全や健康という人の割合が多いと思うんですよ。
今、もう、日本は永遠の健康ブームというか、どんな人でも食と健康に対する興味関心や熱の入れ方は凄いでしょう?
メロンパンを食ったら翌日死ぬ、はオーバーにしても、あんな甘い砂糖と油でこさえたようなパンが身体に悪そうというのは誰でも感じていたこと。
そして、給食をオーガニックにしましょうとか、身体にコロナワクチンみたいなわけのわからないものを入れないようにしましょうという主張は、これはかなりの人に受け入れられやすい説得力があったと思うんです(その真偽は別にして)。
しかし後で見るように参政党は脱・脱炭素政策を掲げているのですが、今年の日照りとも言うべき異常高温と雨不足で、また米がとれなさそうなんですよ。
地球温暖化を放置していたら、食の安全どころか、本当に食べるものがなくなってしまいます。



給食の安全を前に持ってきたところが絶妙にうまかった参政党。



なのに実は原発推進の参政党。
本当は全然子どもたちの未来のことなんて考えていない。
ですので、わたくし、参政党の支持者の中で食と健康を重視する人を引きはがす一つの方法は、参政党の環境政策の矛盾と酷さを訴えることかなと思います。
何しろ参政党はトランプ信者のQアノンと主張が全く同じで、神谷代表が石破首相にトランプの政策に全部協力して関税を安くしてもらえと参院予算委員会で言ったくらいです。
その政策の中に、トランプ大統領が進める地球温暖化対策の放棄があったんですが、食や健康を深く考える人の多くはむしろ環境問題にも興味を持ち、地球温暖化を憂いて来た人の方が多いと思うんです。
ところが参政党はオイルダラー利権のあるトランプ大統領に従い、脱炭酸ガスを逆戻りさせて化石燃料をどんどん使えという方向にいます。
「脱・脱炭素政策」で、電気料金高騰や環境破壊、資本流出を助長する再生可能エネルギーの推進を止めるとしており、パリ協定からの離脱も主張しています。
それでいて参政党は右翼だから原発については超前のめりで、次世代型小型原発や核融合などの新たな原子力活用技術の研究開発を国として推進する方針を掲げています。
原発推進に大義名分があり得るとしたら脱炭素しかないのに、脱・脱炭素を言いながら原発推進。
この二つが矛盾していることに参政党幹部も気づいていないし、地球温暖化は放置しながら原発は推進する、というあたりは参政党の自然主義派支持者には受け入れられないところのはずなんですよ、本来は。



【鈴木宣弘先生講演会のお知らせ】
— 参政党(公認)沖縄県連🟠🌸 (@sanseito_oki) May 14, 2024
参政党沖縄の主催ですが、政党に関係なく多くの方に日本の食の現状と解決策を知って頂きたいと願っています。
是非、大切な方とお越し下さい🍀
お申し込みはこちら↓https://t.co/bVFLbQVjLx#農業政策 #参政党は国民運動 pic.twitter.com/J3oTPIDXq2
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鈴木教授の危うさがわかる。
広島原爆の日を前に、核武装論政党の参政党神谷宗幣代表が石破首相への国会での代表質問で、トランプ関税を安くしてもらうためにトランプ大統領のトンデモ政策6つに日本政府も協力して媚を売れと堂々と主張(怒)。
ですから、 参政党の支持者を頭が悪いとかよくあんなのを信じられるなとか、そういう支持者たちを蔑むような上から目線の批判は逆効果だと思います。
むしろまともな部分のある人たちだということを前提に説得していく丁寧な努力が必要です。
そして、うちでもやり続けているように参政党の新憲法案がトンデモだとか、核武装論あり得ない、とかそういう批判も確かに大事ですが、それだけでは参政党の勢いは止められないと思いますね。
とにかく参政党の政策の酷さや国会議員たちの暴言や蛮行をしつこく批判して、参政党への甘い幻想を剥がしていくこと。
最終的には、参政党の裏の汚い部分、例えば裏金作りや統一教会との関係などが暴かれ、あるいは幹部たちの女性問題が明るみになるなどして、社会から参政党がもっと指弾を受ける状態になって、その白い目に耐えられず支持者が離れていく、という形で参政党は崩壊していくんだろうと思います。
神谷代表以下、参政党の議員や幹部は相当悪辣ですが、国民民主党や維新と同じくズル賢くもあります。
支持者ではなく中枢の幹部を叩くことが大事です。




参政党代表の神谷宗幣氏の同級生が語る本質。『差別心や憎悪を煽られる人、暴力的になる人が出てきた。国内には深い怒りと悲しみ、怯えが生まれた。おそろしい分断です。そんな感情を招いた責任を省みてほしい。』
参考記事
村野瀬玲奈の秘書課広報室さんより
編集後記

笑顔に特徴がある梅村みずほ議員は結局参院国対委員長になりました。
参院選で大躍進した参政党が懲罰委員会の委員長を出すことに。まさか梅村みずほ議員が委員長?日本維新の会時代にウィシュマさんへのデマ発言で法務委員会の委員から更迭された梅村議員が一番危ないのに(笑)。
被爆地・広島でも比例得票でも核武装論の参政党が野党1位となったそうですから、いろんな入り口がある参政党はなかなか手ごわいです。
また、安倍晋三首相が好きだったから石破じゃ嫌、ということで参政党や国民民主党に鞍替えした人をどう説得したって、極右政党だと批判しても参政党から立民や共産支持になってくれるわけないですからね。
しかし、環境問題に関心のある人なら引っ剥がせる可能性はあります。
全体として参政党支持が急降下させるのには、同調圧力の強いこの国のことですから、「みんな」が参政党を白い目で見始めるという雰囲気つくりが大事だと思います。
そのために、維新から参政党に移った梅村みずほ議員なんて大活躍してくれるんじゃないですか(笑)。
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主要野党の党首らは6日、80年前に原爆が投下された広島で、参政党の伸長に相次いで危機感を表明した。参政は7月の参院選で「核武装が最も安上がり」と発言した候補が東京で初当選。被爆地・広島でも比例得票で野党1位となっており、「平和」を掲げてきた各党は警戒を強めている。
「平和教育を最も徹底してきている広島。『核武装安上がり論』を主張するような人たちがなぜ評価をされるのか。国として分析しなければいけない」。立憲民主党の野田佳彦代表は記者団にそう強調した。
「安上がり」発言は、参政のさや(本名・塩入清香)参院議員が選挙期間中、「核武装が最も安上がりで最も安全を強化する策の一つ」と述べたものだ。神谷宗幣代表も「現実を見ると核の抑止力がどうしてもある」と主張するなど、同党は非核三原則を堅持する政府の姿勢とは一線を画している。
こうした主張には、立憲以外の野党も批判を強める。この日、共産党の田村智子委員長は「重大な政治の劣化だ。かつてない危機が生まれている」、社民党の福島瑞穂党首は「すさまじい危機感。核武装なんてありえない」と述べ、厳しく対峙(たいじ)する姿勢を示した。
沖縄でも参政が野党トップ
核兵器について踏み込んだ発言を繰り返す参政だが、参院選では平和教育に特に力を入れる地域でも支持を伸ばした。党勢を示す比例区の得票は、被爆地の広島と、県民を巻き込んだ地上戦があった沖縄で野党トップ。もう一つの被爆地の長崎でも2位となった。参政は全国で国民民主党に次ぐ野党第2位に伸長しており、SNSの拡散などで生じた全国的な勢いが、これら3県にも波及したとみられる。
参院選中、那覇市で神谷氏の日本の国防力向上を訴える街頭演説を聴いた40代女性は、「沖縄ではあれだけの惨禍があっただけに、参政にはもう少し冷めた空気になると思っていた」と戸惑いをみせていた。3県でも支持を伸ばす参政について、戦前から一貫して「反戦・非戦」を掲げてきた共産幹部は、「本来、うちが取り込むべき層が流れている。訴えている中身がどうこうではなく、存在自体が新鮮に映っているのだろう」と分析している。
参政党が女性を取り込んだ「オーガニック右翼」という“戦略” オーガニック(自然食)×パワースポット(神社)という絶妙なかけ合わせ
7月20日に投開票された参院選で躍進を果たした参政党。「日本人ファースト」を掲げ、選択的夫婦別姓反対、反ワクチン、外国人の受け入れ規制などの主張は物議をかもすことも多いが、女性の支持者も多いとされる。その背景には「オーガニック信仰」に「保守思想」が後付けされた異形の政治的スタンスがある。(この記事は、朝日新聞取材班『「言った者勝ち」社会 ポピュリズムとSNS民意に政治はどう向き合うか』(朝日新書)の一部を再編集したものです)
【写真】「オーガニック」を強調して選挙戦を戦った女性候補はこちら
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ネット右翼や保守勢力に詳しい作家・評論家の古谷経衡(つねひら)氏の論考が理解の助けになる。古谷氏は参政党が政党要件を獲得した2022年参院選の直後に、ヤフーニュースに記事を寄せた。古谷氏は記事の最後で「参政党は単なる『ネット保守』政党ではない。全体としてみれば、オーガニック信仰を基調として、そこに保守的要素が『後付け』された異形の『オーガニック右翼(保守・右派)』と呼ぶべき右派政党」と位置づけた。古谷氏の参政党論の概要は以下のようなものだ。
「天皇を中心とした国家」をうたうなど、かつての石原慎太郎氏や平沼赳夫氏らの「太陽の党」や「次世代の党」に近い政策を持つ。同じ「ネット保守政党」に見えるが、両党のように雑誌の「正論」や「WiLL」など保守論壇中央と呼ばれる岩盤層からは支持は得ておらず、支持構造は大きく異なっている。
参政党の最も大きな集票構造は「強烈な『オーガニック信仰』」だ。三つある参政党の重点政策の二番目は「食と健康、環境保全」であり、神谷氏は2022年参院選での千葉での街頭演説で「子供にいいモノを食べさせたら、子供の病が減ります。荒れなくなります。学力が上がります。絶対そうなりますから。はい。そしたらそこで医療費が下がるんですよ。子供の医療費無償化をするんだったら、学校給食にお金をかけてください」と訴えた。これは典型的なオーガニック信仰の一種で、オーガニック信仰は戦後の大量消費社会の亢進(こうしん)に疑問を示した先進国に住む、意識の高い比較的富裕な消費者層から始まる。
熱心な参政党支持者の人々は、驚くほど政治的に無色であり、参政党を支持する以前は、政治そのものに関心がほとんどないため、政治的免疫がない人が多い。こうして、ヨガ教室に熱心に通い、自然食品を愛好し、個人経営の自然派喫茶店が行きつけである、とフェイスブックに書いていたような人が、ある日突然、参政党のユーチューブに感化されシェア・投稿し出す……。
政治的無関心層が支持者に
古谷氏はこれとは別のインタビューで参政党の支持者像について、「自分の生活が第一で、社会のことをあまり気にしないで生きてきた、選挙にもずっと行ったことがないような方々」と指摘。参政党が街頭演説で太平洋戦争について「大東亜戦争は侵略戦争でなかった」と訴えても、そもそも政治に全く関心がなかった人には響かないと言い、「私が見たり会ったりした人たちが、参政党の保守的な部分で一番強く共感していたのは、神社の崇拝です。『神社に行って霊的なパワーをもらい、明日からもがんばれる』というような人が多い」と語る(朝日新聞2022年9月25日配信)。
「自分の生活が第一」だった政治的無関心層が、オーガニックにこだわってネットを見ていたら、そこに参政党関連の情報がアルゴリズムによって流れ、同党の保守的イデオロギーや政策とは無関係に、支持者になっていく。政治的無関心層だったからこそ、「政治的免疫」がなく、熱心な支持者になり、他党より高い党費を払ったり、個人寄付を寄せたりするという構図があるのだろう。
参政党が、現代表である神谷氏を初当選させ、国政政党になったのは2022年の参院選だった。政党交付金が交付される国政政党と認められるには、①国会議員5人以上を有する政治団体②国会議員が1人以上いて、かつ、国政選挙の選挙区もしくは比例区の選挙で2%以上の得票率を得た政治団体……のいずれかが必要となる。参政党は2022年の参院選で、神谷氏が当選し、かつ比例区で2%以上の得票率を得て②をクリアした。
参院選の比例区は、小政党が政党要件を得やすい選挙制度だ。全国を一つの選挙区とした上、個人名でも政党名でも投票できる。比例の投票用紙には、その政党の比例名簿に並んだ候補者名を書いてもいいし、政党名を書いてもいい。圧倒的な知名度を誇る人気者を候補者に担ぎ出し、その人気者が圧倒的な得票数をたたき出せば、その得票はそのまま政党の票になるため、比例区での得票率2%以上という政党要件にもグッと近づく。2025年参院選でれいわ新選組や参政党、日本保守党といった小政党がどれほど議席を伸ばすのか。立花孝志氏が率いる政治団体「NHKから国民を守る党」や石丸伸二氏の政治団体、AIエンジニアの安野貴博氏の団体の行方も無視できない。細分化された民意が、そのまま反映されやすい参院選の比例区の特性で、こうした小政党が議席を伸ばすことになれば、2025年は「多党元年」と言われる可能性がある。
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