
待機児童問題では、子どもが保育園に入れない憤りを
「保育園落ちた日本死ね」
とつづった女性の匿名ブログで注目が集まり、先日国会前に集まった母親らが
「保育園落ちたの私だ」
と窮状を訴えました。
そして、2016年3月25日夜、今度は保育士を目指す高校生らが国会前で集会を開き、
「待遇良くして保育士を増やせ」
「保育園に税金回せ」
などと訴えました。

折しもこの日は安倍政権肝いりの全国高校生未来会議最終日。
そちらの高校生たちが安倍首相から直々に総理大臣賞をもらうなどした数時間後スタートしたこの集会は、都内の高校1年の男子生徒ソラさん(16)がネット上でたった3日前に、
「夢は保育士ですが、待遇の悪さから先行きが不安」
と書き込み、参加を呼び掛けて実現したもの。
こういうのが本当の主権者になっていく高校生たちの自主的な集まりと言えるでしょう。
ソラさんによると、この集会には高校生約10人を含め約80人が集まったそうです。去年の北海道での「戦争したくなくてふるえるデモ」を彷彿とさせるエピソードです。
集まった高校生にではなく集会としての質で、どうしてもお仕着せ感が強い高校生未来会議より、この手作りの少人数の集会の方に、ほんとうの「未来の可能性」を感じます。



北海道で行われた「戦争したくなくてふるえる」デモ。19歳の女の子の呼びかけたところ数日で700人がデモに参加した。
お察しの通り、呼びかけ人の愛鳥さんは、わたくしと同じく西野カナちゃんの大ファンで、カナやんにノーベル平和賞を取らせたいと思ってこのデモの名前を思いついたとか(笑)。
さて、集会では
「止めろ、長時間労働!」
「上げろ、給料!」
と記したプラカードを掲げながら、国会に向けて、待遇改善を求める声を張り上げました。
ソラさんは
「保育園での職場体験で子どものキラキラした笑顔を見て保育士になりたいと思いました。保育士の処遇改善が待機児童の解消につながるよう私たちの声を国会に届けたいです」
「本気で少子化を止めたいなら、保育士の待遇の悪さに向き合い、改善すべきです」
「声を上げ続けていくしかない。それが選挙権を持たない高校1年の僕にもできること」
と言っています。
まさにその通り、保育士の待遇改善のために叙勲制度をいじって勲章を挙げると言っている安倍首相に聞かせたい話です。

「保育園落ちたの私だ 日本死ね」から「保育士目指してるの私だ」「保育士辞めたの私だ」へ。
そして「戦争したくなくてふるえる」。
ブログやツイッターなどSNSの威力以上に、権力に斬り込む言葉の力を思い知らされます。
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保育士や保育士を目指す高校生らが3月25日午後8時、国会前で、給与アップなどの待遇改善を求めて声を上げた。
抗議行動は、保育士を目指す男子高校生のソラさん(16)がTwitterで呼びかけ、寒空の下、国会前に「保育士の給与を上げよう」「保育士の月給10万円UP」などと書かれたプラカードを手にした当事者たち80人ほどが集まった。ソラさんがマイクで先導し、国会前には「保育士の待遇今すぐ改善」「保育士なめんな」「子どもの未来に税金まわせ」とコールが響いた。
Twitterを見て駆けつけたという60代の元保育士の女性は、弁護士ドットコムニュースの取材に対し、保育士の待遇が「ひどいの一言」と断言。「年収にして200万円を切るという話も聞いていて、まともに生活できる給料ではない。人の命を預かる仕事で、肉体的にも精神的にも激務なのに、そんなバカなことが許されるか。まず必要なのは給与アップ。年収にして300万円以上は保障するべき」と話した。
保育士ら国会前で集会 待遇の改善訴え
3月25日 21時05分 NHK

保育士不足が深刻化するなか、都内の保育士などが国会前で集会を開き賃金の引き上げなど処遇の改善を訴えました。
午後8時から国会前で始まった集会には、インターネットのツイッターの呼びかけで都内の保育士や保育士を目指す生徒などが集まりました。
子どもが保育園に入れなかった不満を匿名で書き込んだブログをきっかけに、国会では待機児童の解消や保育士の処遇の改善などの議論が活発になっています。
保育士の賃金は月額の平均で21万9000円と全産業の平均と比べて(33万3000円)11万円余り低くなっていて、処遇の低さが保育士不足を加速させていると指摘されています。
参加者は「保育士に正当な待遇を」とか、「給与を上げよう」といったプラカードを掲げて、「子どもの未来に税金を回すべきだ」などと訴えました。
参加を呼びかけた高校1年生の男子生徒は「保育園での職場体験で子どものキラキラした笑顔を見て保育士になりたいと思いました。保育士の処遇改善が待機児童の解消につながるよう私たちの声を国会に届けたいです」と話していました。参加した30代の保育士の女性は「保育士になりたいと思う若者がもっと増えるためにも処遇を改善してほしいです」と話していました。
民主、共産、維新、生活、社民の五野党は二十四日、保育施設で働く保育士や事務員に加え、幼稚園の教諭らの賃金も平均で一人につき、月五万円引き上げる保育士処遇改善法案を衆院に提出した。賃金アップで人材確保につなげ待機児童の解消に役立てる狙い。 (我那覇圭)
対象は保育所や認定こども園、幼稚園、児童養護施設などの職員計約四十七万人。必要となる年二千八百四十億円は公共事業費などを削り賄うとしている。
五党の関係者は提出後に記者会見。民主党の山尾志桜里衆院議員は「保育士は子どもの未来をはぐくむ専門職。五万円は足りないかもしれないが、最初の一歩だ」と強調した。
保育士の賃金は全産業の平均に比べ約十一万円低い月約二十二万円。低賃金により人手不足となり、待機児童が生じる原因の一つとされている。
民主党などは一万円の引き上げ幅にする予定だったが、「解決策にならない」という保護者らの意見を踏まえ増額し、幼稚園教諭らも対象にした。
野党五党が今国会に法案を共同で提出したのは四回目。
「 #保育士目指してるの私だ 」高校生が呼びかけ国会前デモ「夢か、お金か結婚か」【スピーチ全文】
保育士を目指す高校生の呼びかけで、保育士の待遇改善を求めるデモが3月25日、国会前で行われ、約80人(主催者発表)が集まった。参加者らは「保育士舐めんな」「子供の未来に税金回せ」「保育士の給料いますぐあげろ」などとコール。保育士の待遇の早急な改善を訴えた。朝日新聞デジタルなどが報じた。
この声を聞いて欲しい!#保育士目指してるの私だ pic.twitter.com/Lxx6BHePcj
— はる。 (@haru02020) 2016年3月25日
共同通信の記事によると、集会を呼びかけたのは都内の高校1年の男子生徒「ソラ」さん(16)。この日のスピーチでソラさんは、デモを呼びかけた経緯を、次のように説明した。全文を紹介する。
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僕の夢は保育士です。小学6年の職場体験で、初めて保育園に行って以来、子供がどんどん大好きになって、保育士という仕事に、憧れて、惹かれていきました。
去年の夏はボランティアで近所の保育園に1週間行きました。それまでは職場体験をした時の記憶で、「保育士=子供と遊ぶことができるとても楽しい仕事」という認識だったのですが、それは全くの誤りで、本当に大変な仕事でした。1週間楽しかったのはもちろんなのですが、常に気を張り、一人ひとりの子供に目を配ったり、しゃがんで、立っての繰り返しで、とても体力を使う仕事でした。これを毎日行っていると考えると、本当に保育士の方を尊敬します。
高校生ぐらいになると、だいたい自分の夢や、就きたい職業がはっきりしてきて、友達とよく将来の話をします。そこで絶対に言われるのは、「保育士か。いい仕事だよね。向いてるよ。でも保育士って給料低いよね」ということです。これは僕の中でかなりの悩みの種になりました。
僕はよく将来のことを想像します。保育士になるという夢を叶えるには、保育士になるには国家資格を取得する必要があり、そのために保育系の大学や専門学校に通い、専門的な知識を学びます。僕は奨学金制度を利用すると思います。無事に学校を卒業できても、重い借金が残ります。当然、借金は返済しなくてはいけません。保育士の給料で返済できるのか、とても不安です。加えて、結婚して子供が生まれたとして、保育士の給料で養っていくことができるのか、それも不安です。
僕だけの収入では厳しいので、きっと共働きになると思います。そうすれば、きっと子供は保育園に預けることになると思います。しかし、今の世の中は、保育園に預けることも簡単ではありません。
何でもできるはずの想像の世界なのに、なぜか暗いんです。想像しただけなのに、とても不安です。いつの間にか僕は、僕の夢である「保育士になった未来」を想像することが嫌になり、「夢か、お金か」、「夢か、結婚か」、天秤にかけるようになっていました。自分自身に二択を迫っていました。そんな自分の状況がすごい苦痛でした。
やがて、「これは自分の意識の問題じゃないのか」と考えてしまいました。「きっと保育士さんはみんな、給料が低くても、そんなの覚悟の上で、何も問題じゃないんだろう。自分が欲深すぎるんだ。自分が求めすぎている。おかしいんだ。わがままなんだ。自分がガマンすればいいんだ」と思いました。
周りの保育士さんや保育士を目指している学生さんはどう思っているのかわからなくて、結局、給料が低いという環境を、無理やり自分を適応させることにしました。でもやっぱりそんなの嫌で、何度も何度も考えて、僕が出した答えは、「そんな二択を迫られない社会であること」でした。「夢か、お金か」。「夢か、結婚か」。そんなどっちも捨てられない二択に迫られたくありません。そのために、保育士の待遇が改善されればいいと思いました。
どうすれば待遇改善されるのかを調べて、保育士の待遇改善をするのは、保育園ではなく国だと知り、政治と生活は切っても切り離せないものだと痛感しました。ただ、ぼくは思うだけで、行動できずにいました。語ることさえできませんでした。でも、そんな僕を、日本中でシェアされた「保育園落ちた日本死ね」のブログが叩き起こしてくれました。
保育士不足による待機児童問題がここまで深刻なのは、なんでだろう。学校の先生はこれからは保育士は需要があると言っているし、周りの友達も、保育士を目指している人が多い。なのに、なぜ保育士が不足しているんだろう。答えはやはり、僕をずっと悩ませていた、給料の低さ、待遇の悪さでした。
給料が低く生活が大変になり保育士を辞める人。資格を持っていても、保育士にならない人が多く、それが保育士不足を招き、結果的に保育園に入れない人が出てきてしまう。僕を悩ませていた待遇の悪さは、僕だけの悩みではなかったのです。僕だけの問題ではなかったです。日本全体の問題でした。
待機児童の数は2万人と言われていますが、ここでいう待機児童の定義はとても狭く、ここに含まれない潜伏的な待機児童の数は200万人とも言われています。保育士の待遇が悪いせいで、保育士が不足している。保育士が不足しているから、子供を保育園に預けられない。これでは少子化は進む一方。本気で少子化を止めたいなら、根本である保育士の待遇の悪さにしっかり向き合い、待遇を改善するべきです。
これらの問題に対し与党は、「保育士の給料を最低2%上げる」といいいました。これは4000〜5000円アップだそうです。しかし、考えてみてください。保育士の給料は全職業の所得平均より、10万円以上低いです。その中で4000〜5000円、これで給料が上がったといえるでしょうか。待遇が改善されたといえるでしょうか。
他にも「年に2回試験を行い、有資格者を増やす」だとか、「無資格の人に保育園で働かせる」とか…。「問題の本質は、そこじゃないんだよ!」と思います。これら与党の対策からは、とても保育士のことを考えているとは思えないし、保育士を舐めているとしか思えません。はっきり言って、まかせられないです。この人たちは、日本の未来なんてどうでもいいのかと、疑問を抱かずにはいられません。
もはやこの待遇が悪いという問題は、保育士だけの問題では無いのです。日本の未来に関わる、重大な問題です。この問題を見過ごし、少子化をどんどん進めるのか。待遇を改善してくれって、もっともっと訴えて、政治を動かして、もっともっと子供を育てやすい社会にして日本を活かすか、本当に、一人ひとりの思い次第だと思います。
僕たちはいつだって、おかしいことにはおかしいって言えるんだから、何回でも声を上げましょう。たった一回の抗議で社会は変わらないかもしれない。けど僕は今日、確かに変わると確信できます。保育士になった後のことを想像する未来は、決定的に、昨日までの想像とは違ってくると思います。具体的にはまだわからないけれど、きっと良くなる、絶対良くなるって、そう思います。
その想像を、本当のものにするために、まだ僕は立ち止まりません。あきらめることはできません。そして絶対に声を上げることを止めません。しつこいくらいにでも「保育士の待遇改善」と叫び続けます。それが、選挙権を持たない高校1年の僕にもできる手段だからです。それが、未来に繋がると確信しているからです。私は保育士の待遇改善と、国民のための政治を求めます。
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