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消費者庁が誤導調査「放射線による健康影響が確認できないほど、小さな低線量のリスクをどう受け止めるか」


 

 明日で、東日本大震災・福島原発事故から丸五年。

 報道を見て、消費者庁の調査発表をNHKが歪めて報道したのかと邪推したのですが、消費者庁の質問項目の方がおかしいことがわかりました。

 消費者庁は、その名も

風評被害に関する消費者意識の実態調査~食品中の放射性物質等に関する意識調査~

という意識調査を続けていて、今回は第7回の結果を報告しました。

 実際に被害があるのか、風評被害なのかどうかがまず問題だと思うのですが。

 マスコミが再三伝えているのはこの調査結果の中で、「福島県産の食品購入をためらう」人が15・7%(もまだ)いるということですが、私に言わせれば、わざわざ福島県産の農産物を買う必要がないわけで、ためらう人が6人に1人未満になってしまっていることに唖然です。

 また、「基準値以内でもできるだけ放射性物質の含有量が低いものを希望する」と答えた人が41・1%しかいないのにも驚きました。

 そんなん、少なければ少ないほど、もちろんゼロがいいに決まっているじゃないですか。4割の人しか希望しない、この危機意識の風化ぶりにはびっくりです。

市民と科学者の内部被曝問題研究会 (編集) 
旬報社

 

 

 そして、最後の質問が表題の

「放射線による健康影響が確認できないほど、小さな低線量のリスクをどう受け止めるか」

なのですが、放射線による健康影響が確認できないほど小さな低線量、といいますが、それはいったいどれくらいの線量のことを言っているのでしょうか。

 というか、この質問の中に、低線量になればリスクや人体への影響がなくなる閾値(しきいち)が存在する、あるところから急にリスクや影響がゼロになるという考え方が忍び込んでいて、これは誤導というべきです。

 

 

 これに対する消費者の答えは

1 「基準値以内であれば、他の発がん要因(喫煙、毎日3合以上飲酒、痩せすぎなど)と比べてもリスクは低く、現在の検査体制の下で流通している食品で あれば受け入れられる」が 29.8%、

2 「放射性物質以外の要因でもがんは発生するのだから、殊更気に しない」が 16.3%

であり、合わせると、一定のリスクを受け入れられる人は 46.1%(横ばい傾向)。

3 「基準値以内であっても少しでも発がんリスクが高ま る可能性があり、受け入れられない」(21.2%→19.4%)

4 「十分な情報がないため、リスクを考えられない」(31.1%→33.9%)

との回答がやや増加し、これまでで最も高い値となり、3と4を合わせると52・5%になっています。

 しかし、1の回答項目の誤導もひどくないですか?これは、ICRPの数値を国立がんセンターが自分たちのがんリスクのひょうに形式的に当てはめただけの数字です。

国立がん研究センター 「外出を控えたり(汚染)野菜を食べない方が発がんリスクが上がる」見解のお粗末

 

 

 核兵器を非人道的な国際法違反の兵器としないための機関、放射線の影響を極力矮小化するための総本山が、アメリカのエネルギー省なのですが、このエネルギー省が日本の厚生労働省と共同出資しているのが、日本の財団法人放射線影響研究所(放影研)です。

 この放影研の前身は調査ばかりして被爆者を一切治療しなかったアメリカ占領軍が作ったABCC(原爆傷害調査委員会)という研究機関です。つまり、もともとアメリカがつくったもので、今でも半分はアメリカエネルギー省が出資です。未だに実質的にはアメリカの核マフィアに逆らえない組織なのです。

 そんな放影研が客観的な調査ができるわけもなく、たとえば、原爆投下直後に放射性物質を含む「黒い雨」が、1万3千人もの人に降り注いだことを示す分布地図が、放影研により隠蔽されていたことも明らかになっています。

 この記録を隠すことで、放射性降下物による低線量被曝や内部被曝の影響を過小評価することが可能になったのです。

米エネルギー省、ABCC・放影研、ICRP 国際的原子力ムラ=核マフィアが放射線「安全」基準を作った

 

 十分な情報がないために、リスクについて評価ができない。

 これは素晴らしく科学的な態度です。

 政府は放射線被曝について、十分な情報を提供する義務があります。

 

肥田舜太郎、鎌仲ひとみ
筑摩書房

 

肥田舜太郎 扶桑社

 

 

矢ケ崎克美ほか 岩波書店

 

 

わからないことはわからない、と評価するのが真に科学的な態度でしょう。

余り有害な調査をしているようだと、ほんとに消費者庁だけ徳島県に行った方がいいということになるでしょう。

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「福島の食品購入ためらう」15.7%が回答

3月10日 12時11分 NHK


 
東京電力福島第一原子力発電所の事故による消費者の意識への影響を、先月、消費者庁が調査した結果がまとまり、「福島県産の食品の購入をためらう」と回答した人は15.7%で、3年前の最初の調査と比べて3.7ポイント低くなりました。
 
消費者庁は、「原発事故が不安を与え、食品の放射性物質の検査が行われているにもかかわらず、買い控える消費行動がみられる」として、3年前から消費者の意識調査を半年おきに行い、7回目の調査が先月、被災地と3大都市圏の5100人余りを対象に行われました。

この中で「福島県産の食品の購入をためらう」と回答した人は15.7%で、前回の去年8月より1.5ポイント低く、最初の調査より3.7ポイント低くなりました。

また、「放射線による健康影響が確認できないほど、小さな低線量のリスクをどう受け止めるか」という質問で、「十分な情報がないため、リスクを考えられない」と回答した人は33.9%で、前回より2.8ポイント高く、最初の調査より11.1ポイント高くなりました。

消費者庁の板東久美子長官は記者会見で、「消費者に正確な情報を理解してもらうための取り組みを一層きめ細かく地道に行っていきたい」と述べました。
 
 
 
2016.3.10 13:03 産経新聞

食品の放射性物質検査「行われていること知らない」過去最多36・7% 消費者庁調査

 消費者庁は10日、東京電力福島第1原発事故の風評被害を探るため、継続的に実施している意識調査の7回目の結果を発表した。

 調査は、東日本大震災の被災地(岩手、宮城、福島、茨城)と、都市圏(東京、神奈川、埼玉、千葉、愛知、大阪、兵庫)の消費者約5100人にインターネットを通じて実施した。

 それによると、食品購入をためらう産地として「福島県」と答えたのは15・7%で最も多く、北関東(茨城・栃木・群馬)の5・0%を大幅に上回った。また、「基準値以内でもできるだけ放射性物質の含有量が低いものを希望する」と答えたのは41・1%で、前回の41・8%からほぼ横ばいだった。

 他産地と比較し、福島県産食品を敬遠する人が高い割合を示す一方で、食品中の放射性物質の検査について「行われていることを知らない」と答えた人は、平成25年2月に調査を開始して以来、最多の36・7%にのぼった。放射線が人体に与える影響について「知っていることは特にない」と回答した人も37・7%で、前回の35・2%より2・5ポイント上昇した。

 同庁は「引き続き関係省庁と連携して正確な情報を提供し、(消費者の)理解促進に取り組んでいきたい」と話した。

 

低線量被曝のリスクが明確に

投稿日: 2015年10月08日 15時06分 JST 更新: 2015年10月08日 15時32分 JST ハフィントンポスト

低線量の被曝でも白血病のリスクがわずかに上昇することが、30万人以上の原子力産業労働者を対象とする大規模疫学調査により示された。

研究者らは数十年にわたり、低線量放射線被曝のリスクを定量化しようと試みてきた。低線量放射線とは、放射線検査を受ける患者や医療従事者、2011年に事故を起こした日本の福島第一原子力発電所から数十km圏内で暮らす人々などが受ける程度の電離放射線(原子や分子から電子を引き離し、DNA鎖を切断することができる放射線)のことである。低線量放射線が健康に及ぼす影響は非常に小さく、あったとしても、辛うじて検出できる程度である。このほど、長期にわたる低線量被曝が白血病のリスクをわずかに上昇させることが、国際的な大規模疫学調査によりはっきりと裏付けられた。この成果は、7月21日にLancet Haematol.に報告された(K. Leuraud et al. Lancet Haematol.http://doi.org/5s4; 2015)。

原子力産業労働者や医療従事者の被曝量の上限に関する既存のガイドラインでは、低線量放射線に被曝するたびにがんのリスクがわずかに上昇することが前提とされている。そのため、こうした方針自体に変更が必要というわけではないが、「被曝量はどこかに閾値があって、閾値未満の低線量被曝なら無害であるに違いない」と信じる人々の希望を打ち砕くと同時に、科学者には、日常的な被曝のリスクの定量化に用いることのできる信頼できる数字が得られたといえる。

太平洋岸北西部国立研究所(米国ワシントン州リッチランド)で低線量放射線システム生物学プログラムを率いるBill Morganは、国際放射線防護委員会(ICRP;カナダ・オタワ)の放射線影響委員会の委員長も務めている。彼は、「低線量被曝が健康に及ぼすリスクは極めて小さいのですが、市民は非常に気にしています」と言い、市民のこうした不安に配慮して、低線量被曝のリスクを定量化するプログラムに多額の資金が投入されていると説明する。例えば欧州委員会は、この問題の評価に関して20年のロードマップを作成している。けれどもMorganは、研究者の努力はまだ足りないと考えている。「リウマチの治療のためにラドン温泉を訪れる人もいれば、宇宙線被曝を恐れて飛行機に乗るのを避ける人もいるなど、低線量被曝のリスクが市民に適切に理解されていない現状が生じています。これは、私たちが研究の成果をきちんと説明できていないせいだと思います」。

リスク評価の難しさ

電離放射線ががんのリスクを上昇させ、蓄積線量が多くなるほど影響が大きくなることは、以前から知られていた。けれども、こうした相関が低線量でも成り立つかどうかを証明するのはおそろしく困難だった。リスクの上昇が非常に小さく、それを検出するためには、被曝線量を厳密に把握できている大勢の人のデータが必要だったからである。国際がん研究機関(IARC;フランス・リヨン)が組織したコンソーシアムによる今回の調査では、まさにそうした大規模なデータが得られた。コンソーシアムは、バッジ式線量計を着けて仕事をしていたフランス、米国、英国の計30万人以上の原子力産業労働者について、その死因を検証し(研究の時点で対象者の5分の1が死亡していた)、最長で60年に及ぶ被曝記録との相関を調べた。

宇宙線やラドンによる環境放射線量は年間約2~3ミリシーベルト(mSv)で、対象となった原子力産業労働者たちは年間でこの値より平均1.1mSvだけ多く被曝していた。今回の研究によって、被曝線量が高くなるのに比例して白血病のリスクが上昇することが裏付けられたのと同時に、極めて低い被曝線量でもこの線形関係が成り立つことが証明された(ただし、白血病以外の血液がんについては、被曝線量の増加とともにリスクが上昇する傾向はあったものの、その相関は統計的に有意ではなかった)。

デンマークがん学会研究センター(コペンハーゲン)の所長である疫学者のJørgen Olsenは、この研究を、「極めて低線量の電離放射線に被曝してきた人々に関する、厳密で、かつてないほど大規模な調査です」と評価する。その知見は、高線量の自然環境放射線によって白血病が引き起こされることも示唆しているが、「個人のリスクの増加は無視できるほど小さいものです」と彼は言う。

ほとんどの国の放射線防護機関が従っているICRPの推奨では、1年の被曝線量が6mSvを超えそうな人についてはモニタリングが必要とされている。そして、1年間の被曝線量の上限を50mSvとした上で、5年間の被曝線量が1年当たり20mSvを超えないように定めている。今回の調査対象となった30万人以上の労働者のうち531人が白血病で死亡しており、彼らの平均勤続年数は27年間だった。このうち30人は急性リンパ芽球性白血病で死亡していたことから、放射線被曝によるものと示唆される。Olsenによると、これだけ大規模な調査でも、ごく低線量の被曝(合計50mSv未満)を蓄積した労働者では、白血病リスクの上昇を直接裏付ける証拠は得られなかったという。ただし、調査で得られたデータの外挿により予測した結果、被曝線量が10mSv蓄積するごとに、労働者全体の平均と比較して白血病のリスクが約3%上昇することが分かった。

ICRPは、「低線量被曝の蓄積による白血病のリスクは、同じ線量を一度に被曝した場合のリスクより小さい」という前提に立って許容線量を定めている。少しずつ被曝していく場合には、被曝によるダメージから体を回復させる余裕があるはずだというわけだ。今回の研究は、こうした前提に疑問を突きつけるものだ。しかし、ICRPの推奨値は慎重に定められているため、今回の低線量放射線に関する知見により推奨値が大きく変わることはないだろう、とドイツ連邦放射線防護庁(ミュンヘン)のThomas Jungは言う。

医療被曝

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米国で盛んに行われている腹部CT。
semakokal/istock/thinkstock

ノースカロライナ大学チャペルヒル校(米国)の疫学者で、この論文の著者の1人であるDavid Richardsonによると、低線量被曝の主な原因は医療放射線で、被曝線量はますます増加しているという。「米国人の1年間の平均被曝線量は、主に医療被曝によって20年前の2倍に増えているのです」(「増加する環境放射線」参照)。増加分のほとんどはCT検査によるものだ。典型的な腹部CT検査では、患者の被曝線量は1回当たり10mSvを超える。コロンビア大学(米国ニューヨーク州)の放射線研究者David Brennerの計算によると、1年間にCT検査を受ける2500万人のうち100万人が、この20年間に250mSv以上の被曝を蓄積しているという。

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SOURCE: UN SCIENTIFIC COMMITTEE ON THE EFFECTS OF ATOMIC RADIATION

米国立がん研究所の放射線疫学プログラム(メリーランド州ベセズダ)のMartha Linetは、放射線画像を見ながら心臓や脳内の血管にカテーテルを通す手技を行う数万人の医療従事者は、この研究に特に注目する必要があると言う。侵襲性の低いこうした手技のニーズは、近年ますます高まっているからだ。

放射線被曝は、血液のがん以外のさまざまな疾患を引き起こすことが複数の疫学研究によって明らかになっている。IARCが率いるコンソーシアムは、現在、固形がんへの影響の他、心臓発作や脳卒中への影響についても調べている。低線量被曝がさまざまな集団に及ぼす長期的な影響についての調査も行われている。その1つであるEpi-CTという調査では、欧州9カ国で小児期にCT検査を受けたことのある人を100万人集めており、分析を終えるのは2017年の予定だ。また、ヘルムホルツセンター・ミュンヘン(ドイツ)では、ロシアの南ウラル地方にあるマヤーク核施設で死亡した労働者の心臓組織を分析している。

欧州委員会は低線量被曝研究への資金提供を続けているが、米国では同様の研究プログラムは打ち切られている。2013年、科学者たちはホワイトハウス科学技術政策局に資金提供の再開を求める公開状を提出し、現在、低線量被曝に関するさらなる研究を求める法案が議会で審議されている。

ヘルムホルツセンター・ミュンヘンの放射線生物学部門長Mike Atkinsonは、こうした研究のための資金提供は重要だと主張する。放射線が人体に及ぼす影響を定量化することができれば、医師が小児にCT検査を行うかどうかを判断する際に、リスクと利益を比較検討するのに役立つからだ。Morganも、低線量被曝が健康に及ぼす影響についての理解がもっと深まれば、原子力発電所の操業や事故により汚染された土壌の除染をどこまですればよいかを判断するのに役立つだろうと指摘する。

Nature ダイジェスト Vol. 12 No. 10 | doi : 10.1038/ndigest.2015.151012

原文: Nature (2015-07-02) | doi: 10.1038/523017a | Researchers pin down risks of low-dose radiation

Alison Abbott

【関連記事】
放射性物質はどのくらい放出された?  Nature 478 435-436 (2011年10月27日号)| doi : 10.1038/478435a
福島第一原発事故による被曝量の国際評価 Nature ダイジェスト Vol. 9 No. 8 | doi : 10.1038/ndigest.2012.120807

 

 

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