
全面否認事件の少年事件を担当しました。否認事件とは、事件を全く認めない、要は被疑者・被告人・少年が、自白しないという事件ですね。
事実に争いのある事件ともいいます。
で、私が鑑別所に会いにいって、バッジと名刺を見せて、付添人弁護士というのは、裁判所から弁護士会を通じて選ばれたものだが、100%君の味方だ。この部屋で話されたことは、君の承諾なしには一切外に出さない、と説明して、10分後には、少年は事実を認めて全部話してくれました。
ほんとは嘘をついているのは苦しいし、話したくて話したくてしょうがなかったんですよね。
最初に警察で共犯の少年らとの約束通り、嘘をつき始めたら、ほかの少年はみんな自白してしまって、自分は取り残されて、どうしていいかわからず、ここまで来たわけです。
それから2時間半くらいお話して(私は鑑別所では長話をするようにしてます。長さで感じる愛情もある)、少年との打ち合わせどおり、裁判所に電話で少年が事実を全部認めます、と連絡を入れると、ものすごい喜んじゃって「先生、ありがとうございます。ありがとうございます」って選挙じゃないんだから。
よほど、否認事件が厄介なのでしょうが、出張中の調査官にもすぐに連絡を取り始めるなど、ちょっと喜びすぎで、こちらはしらけた気分に・・・
お母さんが喜んでくれたこと。なにより、少年が「言えてほっとしました」とやわらかい笑顔になっていたのがうれしいです。
そこで、突然ですが、今日はいい仕事をしたのだから、評判のいい「新世紀エヴァリゲリオン2 破」を見ようと、タクシーで一番映画館の多いミント神戸に行ったのですが、ごくせん、をまだやってるのに、エヴァは影も形もなし。
朝から握り飯一個しか食っていないことを突然思い出し、「なんかせめて美味しいもの食べよう」と、ツーフロアを巡り、結局、はいったのが、回転寿司。
うおおお、一人で回転寿司食うの、初めて!
考えてみたら、雑誌を持ってなくて、読むものは藤田最高裁判事の行政法しかなかったので、酢飯で粘った指でページを開けるわけにもいかず、呆然と、握りを咀嚼していく私。
「こういう回転寿司は案外お金がかかるんだ!」と自分に言い聞かせて自重して食っていたのですが、支払が1891円!
ガ~ン、これなら、普通のすし屋で握りが食えるやん!!?
弁護士って、いい事は長く続かない、って、今、事務所でしみじみ思う地味弁護士なのでした。