※こちらのお店は閉店しました。

こんにちは。ライターの斎藤充博です。
今日来たの大手町駅近くの「全や連」。ここは、全国各地のご当地焼鳥が全部一気に食べられる場所なんです。

あの……。あまりみんな言わないけれど、焼き鳥って超うまくないですか。
ほどよい大きさに切り取られた肉。串に刺して焼くというシンプルきわまりない調理法。大衆的な価格の物から、こだわりの高級路線まである懐の深さ。全てが最高の中の最高……。

ああ、焼き鳥を待ちながら飲むビールのうまさよ。
「焼き鳥っていいだろう?」
「いいな」「嫌いじゃないぜ」「大好きだよ」「夢を見てるみたいだ」
はい。ただいま脳内会議を行ったんですが、おれの中のおれが満場一致で「焼き鳥はいい」と決定しました。
さて、そんな焼き鳥ですが地方色豊かな“日本7大焼き鳥”というのがあるのはご存じでしょうか。

ここには北海道から福岡まで、7つの地域の焼き鳥が、1店舗ずつ用意されています。
・たつみ(北海道美唄市)
・一平(北海道室蘭市)
・鳥安(福島県福島市)
・ひびき(埼玉県東松山市)
・まる屋(愛媛県今治市)
・ちくぜん(山口県長門市)
・鉄砲(福岡県久留米市)
これらを東京のど真ん中の大手町で食べることができるわけです。なにその大都会に隠された裏技!!!
時空が歪むご当地やきとり盛り合わせ

最初に注文したのがこれ。「ご当地焼き鳥食べ比べセット」! 7店舗分の焼き鳥を一皿に盛り合わせています。
まずこれを食べてみて、気に入ったお店の物を個別に注文してゆくのが良いでしょう。

それにしても、人類の焼き鳥欲に時空が激しく歪んでいる状況じゃないでしょうか……。久留米市から美唄市なんて、串は隣り合っているけど、現実の距離は飛行機で2時間以上ありますからね……。
さらに、7大焼き鳥のうち、今治・東松山・長門・久留米でそれぞれ日本一宣言をしているそうで。ぼくからすれば、みんな優勝なのに! 争わないで!
地元民が勧める北海道の焼き鳥

北海道出身の友達ヨシダ君が興奮しています。そう、この全や連には北海道の焼き鳥が2店もあるんですよ。
ヨシダ君「『一平(室蘭)』の焼き鳥食べたい……通っていた大学のすぐ近くにあったんだよ!!! あと『たつみ(美唄)』の『モツ串柚子味噌セット』も食べたい!!!」
こんな風に地元民にプッシュされたら食べるしかない。

これが一平のセット。豚肉にタマネギが挟まれています。室蘭では「焼き鳥」というと豚が出てくるのが定番らしいですよ。
タレの味付けはかなり甘目で、肉はカリカリの焼き上がり。カラシも甘いタレによく合っていますね……。

今度は「たつみ」(美唄)の「モツ串柚子味噌セット」を注文。このモツ、コリコリしているのに柔らかい。柚子味噌というのも初めて。これクセになるな~~~。
もしこれが北海道の焼き鳥対決(そんなぜんぜん企画じゃないけどさ)だったら、ぼくはこっちの方が好きかも。
いずれにしても、本当に現地の人の食べ物だなあ、って思いますね。だってぼくらが北海道に旅行に行っても、海産物に目を奪われて「焼き鳥食べに行こう」なんてそうそう思わないから。
埼玉県の焼き豚「ひびき」

ぼくがみんなに強烈にプッシュしたのは「ひびき」(埼玉県東松山市)。豚のカシラと長ネギに辛味噌をつけて食べます。

カシラの歯ごたえと、辛味噌で、かなり刺激が強い。無限にビールが進んでしまう味だなんですよねこれ。
埼玉県の県北にはこういう「やきとん」を出すお店がいくつかあります。足かけ15年、埼玉県県に住んでいるぼくとしても誇らしい限り!
憧れの今治焼き鳥

ずっと前から食べてみたかった、愛媛県今治市の焼き鳥。ここの焼き鳥はちょっと変わっていて、串を使わない。鉄板で焼いた後に、上から鉄板でプレスするそう。なんか超速く焼き上がりそうですね。
食べてみると、皮がカリカリになっていてうまいです。脂っこいところが全然ない。タレはこのご当地焼き鳥の中で一番甘いかも。

ところで、焼き鳥ってなんなんでしょうね。鳥じゃなくてもいいし、串を使わなくてもいい。全部うまいからいいんですが!!!
ご当地唐揚げもうまい

焼き鳥の他にもご当地メニューがそろっています。 この唐揚げは愛媛県の「今治せんざんぎ」。もう全然聞いたことのない料理ですが、安心して下さい。普通のうまい竜田揚げです。

ちなみに北海道出身のヨシダ君がこれを食べて「おおお、ちゃんとザンギの味がする! 唐揚げとザンギは違うんですよ!」と興奮しているんですが、北海道のザンギと勘違いしてるっぽいです。たしかに、だいぶ酔いも回ってきているんだよな……。

福岡県久留米市の「ダルムの唐揚げ」。ダルムとはドイツ語で大腸のこと。
さくさくとした食感の後にクニュッとした歯触りがきて、これひょっとしたら今回食べたメニューの中で、一番うまかったかもしれない。
焼き鳥じゃないけど……。

燻製も各地の物が充実しています。
食べてみたのは山口県の 「仙崎かまぼこスモーク」。こういうシンプルな物ほど、燻製するとうまくなるんだよな……。

シメに頼んだ愛媛県今治市の「焼豚玉子飯」。B級グルメって感じの迫力ありますね。ここにかけられているタレもがっつりと甘い! さっきの焼き鳥といい、これがその土地の味付けなんでしょうね。今度は今治市出身の人と来てみたいです。
お店は大変!塩が5種、タレが6種

店長さんに話を聞いてみました。
斎藤「ここの焼き鳥って、本当に全国各地から送られてきているんですか(うたぐり深い)? その辺で鳥を買っても、バレないような……」
店長「本当に全国それぞれの店舗から送られてきていますよ。肉も、タレなどの調味料も全部です。だから時々、どうしても品切れが起こることがあるんですよ」
斎藤「これだけ種類があると、作るのってメチャクチャ大変じゃないですか?」
店長「塩で5種、タレで6種ありますからね。普通の焼き鳥屋さんよりも全然手間はかかります。正直、開店した当初はミスも多かったですね。さすがに今では馴れていますが……」
***
というわけで大都会の裏技「全や連」でした。お店がある地方出身の人と一緒に来るのがおもしろい。いろんな地元トークを引き出すきっかけになるんじゃないでしょうか。ぜひぜひ行ってみてください!
行ったお店
全や連総本店東京
閉店しました
プロフィール

斎藤充博
1982年生まれの指圧師(国家資格)。「下北沢ふしぎ指圧」を運営しています。インターネットで記事を書くことをどうしてもやめられない。
ホームページ:下北沢ふしぎ指圧
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