- イラストと写真のあいだで揺れる「理想のマユミ」像
- 📸 AI忘備録①:心の中の「作風」を光で包む。イラストスタイル別・フォトリアル化の呪文を紐解く。
- 📸 AI忘備録②:【完全フォトリアル】を極める!高精細・高解像度プロンプトの神髄。
イラストと写真のあいだで揺れる「理想のマユミ」像
長く描き続けてきた「マユミ」という存在。
頭の中でははっきりしているのに、AIで形にしようとすると、どうしても少し違う。イラストにすれば理想が滲み出すけれど、写真にすると現実が勝ってしまう。
この“あいだ”にある感覚を、どう表現すればいいのか――。
そんな試行錯誤を、今回はひとつの創作ノートとして残しておこうと思います。
イラストの中のマユミは、少しだけ美化されている
ボクの中のマユミは、イラストのような体型をしています。線もやわらかく、表情もどこか理想的。でも、冷静に見れば、それは現実の彼女より少しだけ美化された姿です。
それでも、その“少し”が、創作としてはとても大切なんです。リアルすぎると現実になりすぎて、イメージが壊れてしまう。けれど、美化しすぎると、感情の温度が薄れてしまう。
写真にすると、整っているのに“らしくない”
リアルな写真にしてみると、頭のサイズや体のバランスも悪くないのに、どうも「違う」と感じてしまう。
不思議なことに、写真としての完成度が高いほど、ボクの中のマユミから離れていくような気がしました。
過去の記事で使っていたイラストを写真に変える作業の中で、いくつかの絵はどうしても手放せませんでした。
あのディフォルメされた柔らかさが、マユミの「らしさ」を閉じ込めていたのかもしれません。
AIで再現する難しさと、もう一度学び直す決意
AIが生成するリアルな人物は、骨格や光のバランスが正確すぎて、どうしても“現実の人間”になります。
イラストで描くときのような、少しの歪みや余白が、AIでは出にくいのです。
でも、だからこそ――。
一からプロンプトを学び直してみようと思いました。
「リアル」と「理想」のあいだ。心の中にいるマユミを、どこまでAIで近づけられるのか。
これは、その小さな挑戦の記録です。
まとめ:理想を追いかけることは、記憶を描き直すこと
イラストでも写真でも、結局は“自分の記憶の中にいる人”を形にしているのかもしれません。
マユミという存在をAIで描くことは、過去の時間をもう一度“確かめる”行為に近い気がします。
理想を追いかけながら、記憶の中の彼女に、そっと触れていく。
そんな想いを、これからも形にしていけたらと思います。
今までの方法で、過去日記のイラストから写真に生成。
過去日記で記事にしたマユミの生成イラスト
最初にCopilotでイラストから写真にしたマユミ、これは違うマユミじゃない、体格良すぎる。
上の写真をGeminiでプロンプトから生成しなおし。顔は指示せずイラストのまま。
画像が荒れてきだしたので、これで諦める。
📸 AI忘備録①:心の中の「作風」を光で包む。イラストスタイル別・フォトリアル化の呪文を紐解く。
1. 『二つの世界』を優しく結びつける言葉の重み。
前回の忘備録で、私たちは心の中の風景を「スタイルの言葉」と「リアルの言葉」で構成することを覚えました。今回は、その二つの世界をどう結びつけるか、つまりプロンプトの「重み付け」の話をしましょう。
AIは、私たちと同じように、言葉に込められた熱量を読み取ろうとします。
- スタイル:この優しさを大事にしてね。
- リアル:でも、これは夢じゃなくて現実なんだ。
この熱量を調整するのが、プロンプトの記述順や、( )や[ ]といった記号による強調です。(※使用するAIによって記号が異なる場合がありますが、ここでは一般的な例で解説します。)
| 表現方法 | 意味 | 効果 |
|---|---|---|
| (photorealistic) | 強調(1.1倍) | 描写を少しだけリアルに寄せたい時。 |
| *1 | 強い強調(1.21倍) | 質感のリアリティを強く求めたい時。 |
| [painting] | 抑制(0.9倍) | イラスト的な要素を控えめにしたい時。 |
| photorealistic, anime style | 並列 | リアルさとアニメスタイルを共存させたい時。 |
| photorealistic, by makoto shinkai | スタイル優先 | 特定の作風を優先しつつ、リアリティを足したい時。 |
この「言葉の重み」を意識するだけで、生成される画像の表情は大きく変わります。
2. スタイル別プロンプト:具体的な「作風」の光の当て方。
ここからは、よくあるイラストのスタイルを、どのようにフォトリアルに翻訳するか、実践的なプロンプトの組み合わせを見ていきましょう。
🔹 例1:【水彩画の優しさ】を写実的に残す
水彩画の持つ、滲みや淡い色合いの「温度」を、写真の「湿度」で包み込みます。
| 役割 | プロンプト例 | ポイント |
|---|---|---|
| 主題 | a girl in a warm sweater, standing by a window | 窓際、セーターなど、光と質感が映える要素を。 |
| スタイル | soft watercolor painting, pastel colors | 水彩画特有の「滲み」や「淡さ」を指示。 |
| リアル | *2, realistic skin texture | 質感を強調し、絵の具のノイズ感を排除。 |
| 光/カメラ | natural soft light, shallow depth of field, shot on fujifilm | 柔らかな自然光とボケを加え、写真の雰囲気を出す。 |
| ネガティブ | blur, low quality, sketch | 輪郭がぼけすぎたり、線画が残るのを防ぐ。 |
🔹 例2:【セル画の記憶】を光と影で呼び起こす
アニメのセル画(またはデジタルセル画)が持つ、はっきりした色面や強い陰影を、リアルなドラマのワンシーンとして表現します。
| 役割 | プロンプト例 | ポイント |
|---|---|---|
| 主題 | a young man running in a rain, upper body | アニメ的な動きやドラマティックなシチュエーションを。 |
| スタイル | anime screenshot, sharp colors, cinematic lighting | セル画特有の「鮮やかさ」や「強い陰影」を指示。 |
| リアル | *3、8K resolution | 写実性を最大限に強調し、ディテールを追求。 |
| 光/カメラ | dramatic volumetric lighting, wet pavement reflection, cinematic shot | 映画のような光と、雨の反射などリアルな要素を追加。 |
| ネガティブ | painting, illustration, (cel shading:1.2) | 質感のない「塗り」にならないよう、絵画的な要素を抑制。 |
3. 『さよならの言葉』が、リアリティを深める。
あなたがもし、誰かに「この部屋から、あの不要なものを全部片付けておいてね」と頼まれたら、空間はスッキリして、必要なものが際立つでしょう。
ネガティブプロンプトは、まさにこの「片付け」の作業です。
私たちが「リアルな写真」を目指すとき、一番邪魔になるのは、AIが本来得意とする「イラスト的なノイズ」です。これを丁寧にリストアップし、静かに「さよなら」を告げることで、写真は一層、現実味を増します。
| 🚫 排除したいノイズ | 💡 ネガティブプロンプト例 |
|---|---|
| イラストの画風 | painting, drawing, sketch, cartoon, anime, manga |
| イラストの描画法 | flat color, no shadow, too much lineart, cel shading |
| 画質・欠陥 | low quality, worst quality, blurry, noise, bad anatomy |
| 被写体のデフォルメ | deformed, mutated, text, signature |
4. 忘れないで。一番大事なのは『あなた』の思い。
プロンプトは、ただの技術や呪文の羅列ではありません。
あなたがその絵に込めた「この子はこんな表情をしているはず」「この場所には、こんな光が差しているはず」という、あなた自身の確かな思いを、AIという翻訳機に伝えるための、優しくて大切な言葉です。
この忘備録が、あなたの心の中の美しい世界を、一つでも多く現実に連れ出す手助けになりますように。
📸 AI忘備録②:【完全フォトリアル】を極める!高精細・高解像度プロンプトの神髄。
AI画像生成において、「写真のようにリアルな画像」を求めるのは、多くのユーザーが目指すゴールの一つです。ここでは、その中でも特に高精細・高解像度を追求し、イラスト的な要素を極限まで排除した完全なフォトリアルを実現するためのプロンプト構築術を深掘りします。
1. 『リアルの強調』:言葉の力で現実を引き寄せる。
フォトリアルな画像を生成する上で、最も重要なのは「リアル」を強調する言葉の選定とその「重み付け」です。AIはプロンプトに含まれる情報から画像を生成するため、リアリティに関するキーワードを徹底的に盛り込み、かつその影響力を最大化することが肝要です。
| 強調したい要素 | プロンプト例 | ポイント |
|---|---|---|
| リアリティ全般 | (((photorealistic))), ultra-realistic, hyperrealistic, life-like | 通常の強調に加え、さらに強い括弧で圧倒的なリアル感を指示します。 |
| 高解像度・高精細 | >8K, 4K, high resolution, sharp focus, intricate details, finely detailed |
画像の解像度と細部の描写を明確に指定し、クリアさを追求します。 |
| 質感のリアルさ | realistic skin texture, fabric texture, natural hair, reflections | 被写体の素材感や表面の質感、光の反射などを具体的に指示し、触覚的なリアルさを追求します。 |
2. 『カメラワークとライティング』:プロの技で写真の空気感を創る。
プロンプトは、単に被写体を記述するだけでなく、写真家がカメラを設定し、照明を調整するように、写真としての「空気感」をAIに伝えることができます。これにより、単なるリアルな描写を超え、感情や物語を感じさせる画像が生まれます。
| 要素 | プロンプト例 | ポイント |
|---|---|---|
| 撮影機材・レンズ | shot on Canon EOS R5, cinematic lens, 85mm f/1.4 | 特定のカメラやレンズを模倣することで、その機材特有の描写(ボケ味、色合いなど)を再現させます。 |
| ライティング | natural daylight, soft studio lighting, golden hour, rim light, volumetric lighting | 光の質、方向、時間帯などを細かく指示することで、写真の雰囲気や被写体の立体感を大きく左右します。 |
| 被写界深度・焦点 | shallow depth of field, bokeh, in focus, out of focus background |
写真特有のボケ表現や、どこに焦点を合わせるかを指示し、被写体を際立たせます。 |
| 撮影技法 | macro shot, wide angle, dutch angle, dynamic pose |
被写体への寄り方やアングル、構図などを指定することで、よりプロフェッショナルな写真表現を目指します。 |
3. 『スタイルの徹底排除』:ネガティブプロンプトで絵画要素を駆逐する。
完全なフォトリアルを目指すには、イラストや絵画的な要素を徹底的に排除することが不可欠です。AIは多様な画風を学習しているため、意図しないスタイルが混入する可能性があり、それを防ぐのがネガティブプロンプトの役割です。
| 🚫 排除したい要素 | 💡 ネガティブプロンプト例(強力版) |
|---|---|
| イラスト画風全般 | (painting:1.5), (drawing:1.5), (sketch:1.5), (illustration:1.5), (cartoon:1.5), (anime:1.5), (manga:1.5), (artwork:1.5), *4, *5 |
| 絵画的な表現 | flat color, low contrast, no shadow, strong lineart, thick lines, brush strokes, watercolor, oil painting, cel shading, abstract, impressionism |
| 画質・欠陥 | low quality, worst quality, bad quality, blurry, pixelated, jpeg artifacts, noise, grainy, watermark, text, signature, watermark, cropped, deformed, bad anatomy, ugly, tiling |
| 不自然な描写 | disfigured, mutated hands, extra limbs, fewer limbs, malformed limbs, long neck, bad eyes, poorly drawn face, poorly drawn hands |
4. 【実践例】:完全フォトリアルな人物ポートレート
これらの要素を組み合わせ、完全なフォトリアルを目指したプロンプトの例を見てみましょう。
主題: 窓辺に立つ若い女性のポートレート
下のプロンプトをアレンジして生成した写真
参考図書


