未公開のマユミたち — もうひとつの時間を覗く
物語に残らなかった“もうひとりのマユミ”
過去日記の制作の中で、ボクは何百というマユミを生成AIで作り続けてきました。
同じ構図でも、表情が少し違うだけで、空気の温度まで変わって見える。
笑顔の角度や、髪が揺れる瞬間――そのどれもが、まるで本当に息づいているようでした。でも、すべてのマユミが物語の中に入れるわけではありません。
カットしたはずの一枚に、どうしても心が動くときがある。そんな「使わなかったけれど、忘れられないマユミ」たちを、この場所に残していきます。
「真剣なマユミ」鋭い視線と静かな力
彼女が少し遠くを見ているときも、ふと笑った瞬間も、どこかでボクにしか見せていないような気がしてしまうのです。
新人の男性社員が作った資料に、いくつか数字の誤りがあった。
マユミはそれを見つけると、眉を寄せて黙り込み、画面に視線を落としたまま。
その目はいつもより鋭く、でも怒鳴ることはしない。
マユミが資料をめくるたびに髪が揺れた。
その横顔は、まるで現場の空気そのものを引き締めてしまうようだった。
何も言わずに集中するマユミの姿を見ていると、仕事中の彼女は、いつもこうだなと思う。
誰よりも真剣で、誰よりも丁寧で。
その姿を見ているだけで、ボクまで背筋が伸びる。
あの瞬間のマユミを思い出すと、きっと、これから先もボクは頑張らなきゃって思うんだ。



叱るよりも、黙って正す。
それがマユミの強さであり、優しさでもある。
たぶんボクが惹かれたのは、そんな瞬間のマユミだ。