- 初回更新日:2025/09/02
フルーツ狩りから始まる恋の思い出
恋愛のきっかけは、意外と「小さな話題」から始まることがあります。
ボクにとっては、それが【フルーツ狩り】でした。まだ勇気がなくて、好きな人に気持ちを伝えられずにいた頃。
「週末にフルーツ狩りに行ったんだ」と、ちょっとした作り話をしたことが、マユミとの距離を縮めるきっかけになりました。
そしてその思い出は、やがて【結婚後の家族旅行】という新しい形へと変わっていきます。今では、マユミや義理の妹と一緒に出かけて、旬の果物を味わい、バーベキューで【炭火の和牛ステーキ】を楽しむのが我が家の恒例行事に。
あの頃、ただ胸を高鳴らせながらフルーツを渡していた自分には、想像もできなかった未来です。
そんな「小さなフルーツの思い出」が、大切な日常を育ててくれた物語をここに書き残します。
初めてマユミを意識した頃
マユミとは、初めの頃は目と目を合わせることさえ恥ずかしくて、ただ意識しているだけで胸がいっぱいになっていた。
それでも、やっぱり気を引きたいと思うくらい、彼女はキラキラと輝いて見えた。
勇気が出せなかった毎日
けれど勇気はなかなか出なくて、日々は悶々と過ぎていくばかりだった。
そんな時に思いついたのが、休日に「フルーツ狩り」に行ったことにして話題を作るという小さな作戦だった。
嘘から始まった“フルーツ狩りの話”
実際には一人で、クルマで3時間掛けて産地の山の方へ出かけて、畑の直売所で朝採りのトウモロコシや梨を買って帰っただけ。
でも会社では「家族と出かけて、フルーツ狩りを楽しんだ」と話をして、ちょっとだけ格好をつけた。
本当は、誰にでも話せるようなことより、マユミにだけ聞いてほしかったのだと思う。
マユミだけに渡したフルーツ
もちろん会社で大量に冷やして配るなんてできない。
だから結局、誰にも気づかれないように、マユミにだけ特別に渡すために、外で待ち合わせて渡すことにした。
そのやり取りは、ちょっとした秘密めいていて、ドキドキが止まらなかった。
男心を高鳴らせた瞬間
フルーツ狩りデートのように甘酸っぱい時間ではなかったけれど、渡す瞬間の緊張感と高揚感は、初めてのデートに近いものがあった。
男心なんて単純で、好きな人に喜んでもらえるだけで、胸の奥がウキウキしてしまう。
あの頃の小さな勇気
いま振り返っても、あの頃の自分は、ただマユミに「特別」になりたかったのだと思う。
そして、その気持ちがあるからこそ、仕事以外で彼女と会えた一瞬一瞬が、何よりも眩しい思い出になっている。
今は家族で楽しむフルーツ狩り
そして今。結婚してからは、毎年のようにマユミと一緒にフルーツ狩りに出かけるのが季節の恒例行事になった。

夏には畑でトウモロコシをかじり、秋には梨狩りで果汁があふれる甘さを楽しみ、冬にはいちご狩りで赤い実を頬張る。
義理の妹も誘って、家族みんなで出かける大切な行事になった。

炭火で焼く和牛ステーキの香り
その土地の果物を味わったり、バーベキューをしたり──炭火の上では、和牛のステーキがじゅうじゅうと焼ける音がして、香ばしい匂いが風に広がる。
気がつけば、家族旅行のような楽しみになっている。
最初のフルーツがくれた確信
そして季節が巡るたびに、ボクはいつも“最初のフルーツ”を思い出す。
あの頃、勇気が出せずに、ただマユミに食べてもらいたくて渡した、もぎたての梨やトウモロコシ。
あの小さな出来事が、今の大きな幸せにつながっているのだと思う。
そして時々、マユミがふとした会話の中で「あの頃のヒロからのフルーツのプレゼントが一番よかったよ」なんて言ってくれる。
その言葉を聞くたびに、あの時まちがっていなかったんだと胸の奥で確信する。
本当に美味しかったのだろうし、何よりその瞬間のボクの想いがちゃんと届いていたのだと感じられて、今でも思い出すたびに心が温かくなる。
これからも続く幸せ
あの頃、勇気が出せずに悶々としていたボクが、今は好きなマユミと、こうして当たり前のように季節を楽しめている。
そんな日常が訪れるなんて、あの頃は夢にも思わなかった。
そして今では、この幸せを、これからもずっと続けていきたいと願っている。
来年も、再来年も、その先も──ずっと。
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