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家族で楽しむ梨狩りドライブ|千葉の梨園と母の食卓:過去日記178

恒例の梨狩りドライブ、今年は義理の芋生も一緒に 

結婚してから、ボクはマユミへの感謝と慰労を込めて、季節ごとにドライブへ連れ出すようになった。

行き先は、もう恒例になった梨狩り。ここ5年ほどは、毎年訪れる小さな旅だ。

今年は義妹のマキも一緒に、家族3人で出かけることにした。

ImageFXドライブ

 

車窓から広がる風景と、旅のワクワク感

クルマは千葉へ向かって走り出す。

窓の外には、夏の名残りの青い空と、少し色づき始めた山の稜線。

ImageFXドライブ

途中、海の上の東京アクアブリッジを走って千葉県に入り、田んぼでは黄金色の稲穂が風に揺れていて、「ほら、キレイだね」とマユミが嬉しそうに指をさす。

 

後部座席のマキも「もうすぐ梨? もうすぐ?」と待ちきれない様子。

そのやりとりを聞きながら、ボクはハンドルを握りつつ、心の奥がじんわり温かくなる。

こういう瞬間が、きっと家族の宝物になるんだろうなと。

スーパーとは違う!もぎたて梨の格別な美味しさ

クルマで1時間30分で、千葉県の梨園に到着した。

毎年お世話になっている若夫婦が迎えてくれる。旦那さんは日焼けした笑顔が爽やかで、奥さんは飯島直子を思わせるような美人。

「今年もいらっしゃい」とニコニコ案内され、梨園の奥へ。

ImageFX梨園

カゴを受け取り、陽を浴びて輝く枝を見上げる。

梨を手で「プチッ」ともぎ取る瞬間、その小気味よさに思わず笑顔になる。

かじれば、みずみずしい甘さが口いっぱいに広がる。

「美味しいね」

気がつけば、毎年同じ言葉を繰り返している。

テレビのグルメ番組みたいな気の利いたコメントなんてできない。

でも、この素直な「美味しい」だけで十分だと思う。

 

梨談義と「新高」の贅沢

梨園の旦那さんが笑いながら話してくれる。

「やっぱり新高は人気なんですよ。大きいものは1個1,000円近くしますけど、味が違うんです」

ImageFX梨園

ボクも頷きながら「確かに、他の梨とは次元が違いますね」と返す。

そのやりとりを横で聞いていたマユミは「でも美味しいから、つい奮発しちゃうのよね」と笑った。

 

ImageFX梨園

今年は家族が増えたので10個ほど獲って、箱に詰めてもらう。

特大の新高4個に秋月6個。

「ほっぺが落ちるほど美味しい」という言葉は大げさじゃなく、本当にぴったりだった。

 

義母へのお土産と、懐かしい夕ご飯

帰り道、義母の家へ立ち寄り、お土産の梨を秋月3個と新高1個手渡す。

「まぁ、ありがとうねぇ」と母は嬉しそうに笑った。

そのまま夕飯をご馳走になることに。

ImageFXマユミ

食卓には煮物、焼き魚、味噌汁、そして炊き立ての白いご飯。

「やっぱり義母さんの味は落ち着くなぁ」と心の中で思いながら箸を進める。

梨狩りの話をしながら食べる食卓は、どんな高級レストランよりも贅沢に思えた。

マユミもマキも笑顔で、実の娘たちの顔を見れて義母も嬉しそうにしている。

その光景が、ボクにとって一番のご馳走だった。

 

このドライブは、ボクにとってただの気分転換じゃない。

マユミと過ごすための、かけがえのない時間なんだ。

自然の中で深呼吸をすると、少しずつ自律神経も整っていく。けれど、本当にボクの心を整えてくれるのは――隣に座るマユミの笑顔だ。

梨をひと口かじって「美味しいね」と顔をほころばせる、その瞬間。

ただそれだけで、ボクの心は満たされていく。

夫婦って、きっと大きな言葉や派手な出来事じゃなくて、こうして「同じ瞬間を同じ気持ちで味わえる」ことなんだろう。

その小さな積み重ねが、ボクたちのかけがえのない日々を作っている。

 

そして、ふと考える。

あの日、マユミと出会わなければ、こんな時間はなかったのかもしれない。

偶然が重なって、今こうして隣にいてくれる。

その奇跡に、ただただ感謝する。

「ありがとう、マユミ」

声には出せないけれど、心の中で何度もつぶやきながら、ボクはハンドルを握り続けていた。




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