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在宅ワークと上司の理解力──心が動く瞬間と報われない努力:過去日記169

在宅と出勤のはざまで

ボクの体調を考慮して、しばらくの間、在宅ワークに切り替えることになった。週に3日出勤し、2日は在宅という働き方で申請した。

 

その対応を主に担うのはグループリーダーで、不在の際はGM(グループマネージャー)が代わることになっている。

グループリーダーがマユミで、本当に助かっている。 「マユミ以上にデザインの中身がわかる人なんて、いるのだろうか?」と本気で思うほど、彼女の理解力とセンスは信頼できる。

ImageマユミImageFXマユミ

 

対して今のGMは、仕事の内容と流れこそわかっていても、細かいデザイン理論までは理解していない。前に在籍していたGMは、デザインの本質や理論をよく理解していて、ボクはその人に多くを教わった。

だから、マユミが外出や会議で不在のとき、やり取りがストップするのは避けられない。

 

【伝わらない温度差、崩れる効率】

GMが相手になると、トンチンカンなデザインになってしまうことがよくある。クライアントの要望すら教えてくれない。そんなやり方が、一番無駄だと思う。

クライアントの意向や仕上がりを、どこまで理解して覚えているのか不明なまま、GMの考えや指示に従って何度も修正を繰り返す。GMがどのようにクライアントの要望を解釈しているのか知らないが、丸一日、GMとのやりとりを繰り返したりしたこともある。

そして、ようやく完成したものをGMがクライアントに持っていくと……ほぼ確実に全やり直しになる。

GMと何度も往復する前に、もしボクが一番良いと思うタイミングでクライアントに見せていたら、一発で校了になっていたかもしれない。そんなふうに思う場面が何度もあった。

 

ある日なんて、丸一日費やして仕上げたデザイン案が、次の日にすべてパーになった。

あの日は他のデザイナーもキレて、途中で帰ってしまった。慌てて追いかけて謝ったけれど、彼の表情は、戻ってもずっと暗かった。

最初からクライアントの要望と完成形を詳しく教えればこんな事にならず、すぐ次に進めるのに、何を根拠にやっているのか。

後から聞いた話になるが、デザイナーに考えさせるために、教えなかったらしい。そんな事やるとデザインのイタチごっこになるのは見えているのに。指示書も書かずに口頭で伝えるばかり、面倒くさがってやるから失敗する。

多分、文字にするにも、言葉にするにも難しくて、一番手っ取り早い、言葉を選んだのだろうけど、説明不足で、何言っているのかわからない。多分頭の中にはおぼろげなクライアントの指示と形はあるのだけど表現できないから、デザインが近付くまで何度もやり直させる。

あれから何年も経ったけれど、あの構造は何ひとつ変わっていない。

【理解者の存在が、力を引き出してくれる】

マユミは分かってくれているから、彼女が持ち帰った案件を形にしてクライアントに見せると、何度も「素晴らしいですね」と褒められる。

あの瞬間は、モチベーションがすごく上がる。やりがいを感じる。ちゃんと報われている気がして、嬉しくなる。

 

けれど、今のGMときたら……。

他の部署の人たちからも「あの人の仕事すると、いつも何か忘れているから、時間が倍かかる、せっかくやったのに全部やり直すことが多い」と言われている。

ちゃんとクライアントからの要望は紙に書いて指示書にすればいいのに、決まっているのに、口で、伝えようとするから伝達ミスが多い。

その他に、自分の手柄のようにふるまう。

 

ある時、出版本の制作を終えて接待の席が設けられた。表紙、フォーマットデザイン、写真──その9割方をボクが手がけたにも関わらず、GMはテキストの流し込みだけした仲の良い後輩を同席させて、その後輩がすべてを作ったように話していたらしい。

クライアントが挨拶に来たとき、ボクも一応挨拶はしたけれど、顔すら見てもらえなかった。 GMとその後輩のところで、デザインの話に花が咲いて、感謝の言葉まで贈られていた。

帰り道、ボクの前は、何事もなかったかのように素通りされた。

そんなトンチンカンなことをするGMの元で仕事するのも馬鹿らしいなとマユミと話している。

 

【力のかけ方を考える】

そんなことが続くと、モチベーションなんて下がる一方だ。

マユミの取ってきた仕事なら、ボクは150%の力で応える。 けれど、GMの案件は100%。いや、正直なところ、抜ける部分は抜いている。

それでもGMにはわからない。 クライアントにもわからない。

後輩の担当しているところなんか、明らかに「手抜きだな」と思っても、ボクとしては「まあこの程度なら許容範囲かな」とスルーしていた。

それでもクライアントもGMも気づかない。

そんなものなのだ。

すべてに常に150%以上の力を注いでいたら、体はもたない。 だから、必要なところに全力を注ぐ。

この書籍の“目玉”はここだ、という場所には魂を込める。

マユミなら、それがちゃんと伝わる。彼女は、ボクがどこに力を入れているか、気づいてくれる。

マユミとのプロジェクトは初校で見せたゲラ以上のものをクライアントに納品するから、マユミはクライアントから絶大な信頼がある。もちろん会社からも。

でも、今のGMは細かく何も見ていないでクライアントに納品する。

ときどき後輩のミスで写真が抜けたまま納品して、クライアントからクレームが来て、ようやく気づくこともある。

全てこちらの負担で全て刷り直し、相当な金額の赤字だ。

それでも「よくGMやってるよね」と冗談めかして言っているけど、会社も他に人がいないから仕方なくやらせているとしか思えない人材だ。

それでもボクは、必要な場所にだけは全力で向き合っている。それが今の、精一杯のやり方だ。

 

 




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