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美容師からのオススメで茶髪ロン毛に、彼女が笑顔に─似合う髪型と恋の距離感:過去日記167

ロン毛にしてから、彼女が少し優しくなった気がする

ボクはマユミと浜崎あゆみ風のSさんという同じ美容師さんにカットしてもらっていた。  

もちろんマユミの紹介で指名させてもらっている。

ここに来ると、なぜだか、浜崎あゆみの曲が頭の中で勝手にBGMがわりに流れ始める。

 

ずっと前に行っていた散髪屋とは違って、少し伸びてもスタイルが崩れない。不思議だけど、「あれ?カッコいいかも」と思わせてくれる。

 

20代中半の頃、いつも短くしていた頃より、マユミの視線が少し変わった気がした。  髪の毛が伸びてもおかしくないから、知らないうちに3ヶ月が経ち、ロン毛になっていた。  

 

現場仕事の頃は汗をかくから短髪。  

でも、内勤のデザイン業務になってからは、髪型のことを気にせず伸ばすようになった。  

 

── ある朝、更衣室から出たとき、受付のオバサンに言われた。  

「おはよう、ヒロさん。その髪型、板についてきたわね」  

……ちょっと照れる。  

デザインルームに着いて、その話をマユミにしたら、

ボクが「髪、切ろうかな」と言った瞬間、彼女がむっとした顔になって即座にこう言った。  

ImageFXマユミ怒る

「まだ切らなくていいよぉ~」  

口を尖らせて続けた。  

「ヒロは髪が長いほうがいい」  

「そっかぁ」  

「うん、長いほうが似合ってるよ」  

「あたしが紹介したSさんにカットしてもらってからカッコ良くなったのよ」

「ヒロは、髪形もカラーも変えて、垢抜けたの!」

今、ボクは茶髪のロン毛。どうやら彼女のお気に入りらしい。  

 

思い返せば昔のマユミは、ボクが散髪屋で髪を切ってくるたび、頭を見るとガクンとうつむいて、ガックリしていた。  

それはもう毎回、毎回!  

何軒も理容室を変えたから、マユミにカッコいいって言われたいがために何件行ったかわからない。 それでどこも同じような7,3カットで、店から出てぐちゃぐちゃにするとカッパのような髪型だった。

きっと似合ってなかったんだろうな。あの頃のカットの仕方では。

 

そんな話をしたあと、会社の人たちから、  キサラギさんも「あたしもマユミと同じ短髪よりロン毛派!切っちゃダメだよぉ~ニャハハー」  

トモさんは「ヒロは茶髪のロン毛。…似合ってるねっ」 彼女は最後に笑って「私は似合ってれば短髪でもOKだけど♪」と言ってくれた。  

羽生さんは「マユミさんに気に入られてて嬉しいですよね、Keepしましょ」  

──そんな声ももらった。

 

気がつけば、ロン毛のままの自分に慣れていた。  

そして、ある日、美容師のSさんに「今日は、どんな感じにします」

「短くします」と伝えると、確認される、「……遂に切ります?」  

「ええ、思いっきりやっちゃってください」  

ImageFX浜崎あゆみ

Sさんなら大丈夫だと思って「おまかせ」

マユミと付き合う前、バッサリ切ったことがあって、  終わった後、マユミは「短くしてもイイね」って言ってくれた。  

ImageFXマユミ

だから、今は長くても短くてもカットの良し悪しで──似合ってればいいのかもしれない。  

でも……ロン毛のほうが彼女の笑顔がちょっと多くなる気がするんだ。 

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