「これからの投稿について」
みなさん、いつも読んでくださってありがとうございます。
最近、画像生成に時間がかかっており、過去日記と画像の投稿タイミングがずれることが増えてきました。
全てではありませんが、今後は過去日記を先に投稿し、画像は後から追加していく形にしていこうと思います。
画像がない日もありますが、どうかご理解ください。
これからもどうぞよろしくお願いします。
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🚗『紫陽花ドライブと姉妹の撮影会|初夏の花公園で癒しの休日を』
休日の朝、「今日は、紫陽花を撮りに行くけど、いい?」
そう声をかけると、二人はすぐに満面の笑みで返してくれた。

自宅からクルマで40分弱。向かうのは、静かに咲く紫陽花が広がる郊外の花公園。
鎌倉の明月院に行ってみたい気持ちは、ずっと心のどこかにあるけれど――
人混みは、ちょっと苦手。というより、ボクの体を気遣うマユミが「行こう」と言わないことを、ボクはちゃんとわかっている。
ほんの少しの無理が、あとで大きく響くことを、マユミはボクよりもずっと知ってくれている。
それでも、紫陽花の季節は、見たい。感じたい。
だから、今年もまた、落ち着いた場所へ。

マユミとボク、そして今回はマキも一緒に、小さな撮影ドライブに出かけた。
ボクらにとっては仕事の一環でもある。
毎年この時期になると、撮影用の素材を探す「ネタ集め」も兼ねた小さな撮影ドライブに出かける。
それがボクたちの“仕事とデートのハイブリッド”みたいなものだ。
実際、明月院の写真なんてPIXTAやamanaなどのストックフォトにいくらでもある。
プロの写真家が人混みをかき分けて、完璧な一枚を撮ってくれている。
だから、どうしても仕事で必要ならそれを買えばいい。
マユミもきっとそう考えていると思う。
ボクが無理をしてまでも、わざわざ混雑の中へ出かけようとしない理由を何も言わずにわかってくれる人だから。
きっと紫陽花はどこで咲いていても綺麗だ。
ボクたちのペースで見つけていく、それがボクらの紫陽花の季節の過ごし方なんだと思う。
マキは先日デパートで選んだ、濃いブラウンのトップスに、明るめのデニムパンツを合わせていた。
今回行く花公園は舗装されてない区間があり、土の小道にも安心なコーディネート。
二人とも、紫陽花の色にしっくりと馴染んでいて、まるで景色の一部みたいだった。
「お姉ちゃん、その色のコーデ、紫陽花にすごく似合いそうだね」
「ありがとう、マキのチョイスもちゃんと自然に馴染んでて素敵だよ」
ふたりのやりとりに、何も言わずにうなずいたボクは、少し胸の奥がぽっと温かくなった。
花園に着くと、2,500株の紫陽花が満開で出迎えてくれた。
「紫陽花以外の花も咲いてるから、ふたりとも好きな花をバックに撮るからね」
「わぁ、楽しみ!」
「ヒロ、こっちも撮ってほしいな」
その瞬間から、小さな撮影会が始まった。
ファインダー越しに見るマユミとマキは、笑顔でポーズを決めてくれる。
「ヒロ、こっちに花びらがかかるように撮って」とマユミがマキを引き寄せて一緒に声を掛ける。
「わかった!マキは笑顔で——いいね、その自然な感じ素敵だね」


――そして、撮影会がひと段落したあと。
「じゃあ、ここからは会社の素材用に撮るから、ちょっとだけ時間ちょうだい」
そう言うと、マユミはにっこり笑ってうなずいた。
「わかってる。ヒロはいったん撮り出すと止まらないもんね。今日はマキもいるから、私たちは甘味処でソフトクリームでも食べて待ってるね」
「ごめんね、少し長くなるかも」
「大丈夫。マキも楽しみにしてるからね」
そう言って、マユミはマキと一緒に、茶屋の方へ向かっていった。
あとから聞いた話では、甘味処で抹茶ソフトを食べながら、ふたりでのんびりおしゃべりしていたらしい。

妹とふたりでの時間も、マユミにとってはきっと大切なひとときだったのだと思う。
ボクはその間、ぐるぐると園内を回って、紫陽花をはじめ、風に揺れる草花たちを黙々と撮影していた。
気がつけば、3時間近く。毎年恒例の“夢中になる時間”だった。
毎年、マユミは黙って付き合ってくれる、1人で何時間も日陰で座って待っていてくれていた。
日が傾きはじめた頃、3人でレストランへ移動。
「今日は最高の紫陽花日和だったね」とマキが目を輝かせて言うと、マユミも優しく微笑んだ。
「うん、ヒロもいっぱい写真撮ってたね」
「うん。会社のポスターに使えるのもあるし、二人の写真をフォトスタンドにしようかなって思ってる」
ボクの言葉に、姉妹の顔がふわっと明るくなる。
「嬉しい、お兄ちゃん。あたし、スマホの壁紙にするね」
「アルバムにも入れようね」とマユミ。
そのやりとりを聞きながら、ボクは「この日が、ずっと続けばいいな」なんて、少しだけ思っていた。
帰り道、近くのカメラのキタムラに寄って、ふたりの写真をプリント。
フォトスタンドを2つ、そっと手に取った。

夕焼けがビルの隙間から差し込んで、3人をやわらかく包み込んでいた。
そんな、やさしくて静かな1日だった。
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