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静かな休日の物語🚶‍♀️🛒『初夏の公園と、あなたを想う買い物道』:過去日記番外編

今日は久しぶりの休日。 ヒロは朝から静かに、毛布にくるまっていた。

「今日は、体調整える日なんでしょ。だから、無理しないでね」

ImageFXヒロ

昨夜、マユミがそう言ってくれた。 ヒロは、それを“免罪符”のように胸にしまい、安心して眠りの中へ入っていった。

ImageFXリビング

体調を崩したあの頃を、ふとした拍子に思い出す。 あの時から、ヒロは少しずつ生活のペースを変えて、 いまは、無理をしない日を“自分で選ぶ”ようになった。

それを知っているからこそ、マユミは静かに、家を出ることにした。

風がほんの少し湿り気を帯びて、頬にやさしく当たる。 初夏の公園は、緑がやわらかく光を跳ね返している。

ImageFXマユミ

「こういう日は、歩くのも悪くないな」 マユミはそう思いながら、ゆっくりと歩き出した。

家の近くの公園を抜けて、その先にあるスーパーまで。 今日は、クルマではなく“歩いて”行くと決めていた。

ウォーキングのような、お散歩のような、そんな距離。

公園の中にはベンチが並び、木陰には小さな子どもとお母さんの姿がちらほら。

日差しはやわらかく、でもしっかりと初夏の気配を伝えてくる。

ImageFXマユミ

マユミは、スニーカーの紐を少しだけ締め直して、歩調をゆるめた。

「今日は、ヒロの好きなミネストローネにしようかな……」

そんなことを考えながら歩く時間は、不思議と心を軽くする。

ふと、バッグの中の保冷バッグがカタッと音を立てる。 冷たい保冷剤も、ゆっくり揺れていた。

公園の出口が近づいた頃、風が一段と強くなり、マユミの髪をやさしく揺らした。

振り返ると、まっすぐ続く木々の影が、まるでヒロのいる家へ続いているように思えた。

マユミはそっと微笑んで、前を向いた。

ImageFXマユミ

——今頃、ヒロは毛布に包まれて、静かな時間を過ごしているだろう。

その空気が、乱されないように。 マユミは一歩ずつ、静かに、でも確かな足取りで買い物へ向かっていく。

やさしい初夏の午後。 ふたりは別々の場所で、同じように、おたがいを想っていた。

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