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マユミとの連帯感!制作の最終段階:記念誌完成への道:過去日記140

『締切とマユミと、ホッチキスの芯』

今日は、みんな早く家を出た、記念誌の制作も、いよいよ大詰めだから、少し早めに出社して最後のチェックを入念にするためだ。

ImageFXマユミ

マキちゃんは少し早いけど一緒に乗っていくという、駅で朝ごはんでも食べてからゆっくり学校に行くと言っていたので、大学近くの駅で降ろした。

ボクと、マユミはマキちゃんと別れた後、会社に向う。

記念誌ももうすぐ完成するので、気が引き締まってきて少し緊張感がある。

マユミがいるから余裕だけど、事がわかっている相棒が家に一緒にいるというのが気が楽だ。

クルマの中で本日のタスクなど打ち合わせしながら通勤している。

後残りの工程も少しでページ構成も、グラフィックの流し込みも、ほとんど終わっている。
あとは校正からの戻りに赤字がちょこちょこ入ってくるのを直すのと、
たまに飛び込んでくる「やっぱり表紙の色、変えたいんですけど……」みたいなクライアントの“気まぐれ”に付き合うだけ。

正直こういうのは慣れっこだ。

むしろ、ちょっとした変化球が来ないと逆に不安になるというか。
締切が近づいてるのに「平和すぎる日」って、どこか不気味でしょ?

 

そんなとき、やっぱり起きるんだ。
ちいさなアクシデント。

「すみません! 刷り出し、1ページズレてます!」
若い後輩が、青ざめた顔で声をあげる。全部で400ページある大型の記念写真だから、全員が青ざめていた。

「あれ? 本当だ……えーと、テキストボックスの流し忘れかな……」

だけどボクは焦らない。
だって、マユミがいる。

「ヒロさん、見出しだけズレてるだけ。本文のフローは崩れてないから、ページ設定だけで直せます。20分ください」

彼女のその一言で、職場の空気がすっと落ち着く。

さすが統括プロデューサー。
しかも、うちの奥さん。

……って、職場では当然そんなこと言えないから、
心の中だけで、ちょっと誇らしく思っておく。

午後、資料の再印刷中にホッチキスの芯がなくなるという、地味なトラブルが起きた。
その場にいた全員が、まるで事件かのように「芯どこ?」「さっき補充しなかった?」と慌てる。

マユミは「はいはい、そうなると思って、ほら、ここ」って机の引き出しからスペアを出してきて、
それを渡すときに小声で「ヒロの机、芯が3種類ぐちゃぐちゃに入ってたよ。整理しなよ」とつぶやく。
見られてたのか……。

こういうところ、ほんとに抜け目ない。

でも、なんだかんだで、作業は順調に進んでいる。
今日のToDoリストの項目も、ほとんどにチェックマークがついた。

マユミが「今のうちに仮出力のカンプ出して、明日にはレビュー通せると思う」と言ったとき、周囲のスタッフが「おお〜」と静かに拍手したのには、ちょっと笑った。

なんだこの連帯感。

仕事って、不思議だ。
忙しいほど、バタバタするほど、「この人たちと一緒に乗り切ってるんだな」って気持ちになる。

そしてその中心に、マユミがいる。
ボクが少し疲れて目をこすっていたら、無言で紙コップのコーヒーを置いていくあたり、もう完敗である。

ImageFXマユミコーヒー

こうして、DTPの戦場は今日も平和(?)に進行中。
あと数日で記念誌は完成する。
大丈夫、マユミがいるから、きっと何とかなる。

ボクは、ホッチキスの芯を今度はちゃんと種類分けして引き出しにしまいながら、「次のプロジェクトでは、芯を切らさないチームにしよう」と、心に誓った――。

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