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共に支える優しさ「ぎりぎりの月曜日」:過去日記101

「ぎりぎりの月曜日」

その週は、ずっとバタバタしていた。

プロジェクトの締め切りが目前に迫っていて、オフィスには、疲れた顔が並んでいた。

ボクも連日の深夜勤務。

本当は、途中で帰りたかった。

けど、目の前に山積みになったタスクを見て、足が止まらなかった。

 

ImageFX!過去日記残業

──いま、手を抜くわけにはいかない。

そんな意地だけで、パソコンに向かっていた。

三日目の夜、マユミがそっと、ボクのデスクに近づいてきた。

「ヒロ……」

小さな声で呼ばれて顔を上げると、マユミが不安そうな顔で立っていた。

 

ImageFX彼女!過去日記マユミ

「我慢してるでしょう?」

笑ってごまかそうとしたけど、マユミの目は、真っすぐだった。

 

──マユミは全部わかっているのだから、詳しく説明すると、昔、ボクは深夜1時まで作業して、片付けて、業務日誌を付けて、会社を出るのが深夜2時、それから家に帰ると、マユミが起きて待っていた。

それからすぐに静かに風呂に入り、15分くらいで出て、晩ご飯を食べる。マユミがちゃんと用意してくれて、眠るのが3時くらいで、2時間の仮眠後、朝5時過ぎ家を出て、朝6時半には作業していた。

こんな朝から会社に入るのには、赤外線セキュリティをパスワードで切り、合鍵で入っていた。

それが3日間続いた。半分諦めながらプロジェクトをやり遂げた。

今だと完全にブラック企業だ!

それで、さすがにヘトヘトだけど、まだ、若さで何とかなっていた。

だけど、それがたたって体壊した、一生薬の世話になるようになったけど、会社は知らぬ顔。

辞めるわけにはいかない、マユミがいるからね、養わないといけないから。

 

「大丈夫。あとちょっとだから」

そう答えるしかなかった。

マユミの顔が、ふっと曇った。

「……ヒロ、先に帰るね…」

「あっ、マユミこれ」と言って、クルマのキーを渡した。

ImageFX彼女!過去日記マユミ

「遅くなって、終電過ぎたらタクシーで帰るから心配しなくていいよ」とマユミの耳元で小声で言った。

けれど、その場では、それ以上何も言わなかった。

他の社員たちの手前、マユミも、仕事仲間としての顔を崩さなかった。

 

──そのあと。

今日は家に何とか帰れた。

遅い晩ご飯を食べた。マユミがちゃんと用意してくれていたので、風呂入った後に少しゆっくりできた。

ImageFX彼女!過去日記ヒロの残業

 

マユミの声が、ほんの少しだけ震えた。

「ヒロ……。お願いだから、一日だけでも、休んで。ね?」

ぽつりと、それだけ。

泣きそうなのを必死にこらえている顔だった。

ImageFX彼女!過去日記ヒロの残業

そんな人が、目の前にいるってことが、こんなに、心をあたためるなんて。

「……わかった。休むよ」

声にするのに、少し時間がかかった。

けれど、マユミは、少しほっとしたようだった。

ImageFX彼女!過去日記ヒロの残業

 

「ちゃんと、会社にも伝えておくからね」

マユミはそう言って、ちらりとボクに向けた視線は、誰よりもあたたかかった。

──ああ、

こんなふうに心配されるなんて。

ボクは、ひとりじゃないんだな、って。

そう思った。

そして次の日。

とうとうベッドから起き上がれなくなった。

 

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