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【彼女の気配りが動く】オフィスでこっそり看病:過去日記071

朝から体がだるい。喉も少し痛むし、頭もぼんやりする。

「やばいな……。」

体調が悪いなら休めばいいのに、納期が迫っている仕事を思うと、そうもいかない。無理を押して出社すると、マユミがすぐに気づいた。

「……ヒロ、ちょっと顔色悪くない?」

「気のせいだよ。」

「嘘。目の下、クマできてるし。」

過去日記マユミの気配り

マユミはジッとボクの顔を見つめる。視線が鋭い。

「ほんとに大丈夫?」

「大丈夫。」

「……まあいいけど。でも、あんまり無理しないでね?」

マユミは納得していない顔だったが、それ以上は追及しなかった。

 

***

午前中はなんとか乗り切ったが、昼を過ぎたあたりから、明らかにしんどくなってきた。資料を読んでいても頭に入らないし、手元のマウスすら重く感じる。

「◯◯くん、大丈夫?」近くの同僚が心配そうに声をかけてくる。

「あ、うん、大丈夫です。」

そう言って笑顔を作ったが、視界がふっと揺れた。

その瞬間、マユミがスッと立ち上がる。

「◯◯さん、ちょっと資料のことで相談があるので、会議室いいですか?」

過去日記気配り

「え?」

「ちょっとだけ、お時間いいですか?」

彼女の目が、"今すぐ来い" と言っていた。

 

***

会議室に入ると、マユミはドアを閉め、すぐにボクの腕を引いた。

「ヒロ、座って。」

「え、いや、でも——」

「いいから。」

過去日記気配り

強引に椅子に座らされる。マユミはバッグから小さな袋を取り出し、中から栄養ドリンクと風邪薬を差し出した。

過去日記気配り

「これ、飲んで。」

「……なんで?」

「朝からちょっと様子おかしかったから、買っておいた。」

ボクは驚いてマユミの顔を見る。

「そんなことまで……。」

「ヒロ、無理するタイプでしょ。だから、私が気をつけて見ておかないと。」

マユミは腕を組み、ちょっとだけ得意げな顔をする。

「ほら、遠慮しないで飲んで。お水もあるよ。」

「……ありがとう。」

ボクは薬を飲み、栄養ドリンクを一口飲んだ。体の奥にじんわりと染みる感覚がする。

「少しは楽になるといいけど……。」

「……ほんと、助かるよ。」

「ふふ、私が彼女なんだから、これくらい当然でしょ?」

マユミはそう言って、小さく微笑んだ。

 

***

午後、少しだけ楽になった気がした。

マユミが時々、ボクのデスクをチラッと見てくる。目が合うと、彼女は小さく頷いた。

バレないように気をつけながらも、そっと気にかけてくれる。その優しさが、何よりの薬だった。

 




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