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【2人だけの残業】ふたりきりのドキドキ残業:過去日記070

「◯◯くん、この案件、今日中にまとめられる?」

夕方、上司の一言でボクの帰宅予定はあっけなく消えた。急ぎの資料作成。

残業が続くなぁ。

しかも、よりによってペアで担当するのは——。

「◯◯さんも残業お願いできる?」上司がマユミに声をかける。

「…はい、大丈夫です。」マユミは少し考えた後、すぐに答えた。

こうして、ボクとマユミはふたりきりで残業することになった。

 

過去日記残業

***

時計の針が21時を回る頃、オフィスにはもう誰もいなかった。パソコンのキーボードを叩く音と、たまに鳴るプリンターの音だけが静かな空間に響く。

「疲れた…。」マユミが小さく伸びをする。

 

「もう少しで終わるな。」ボクは画面を確認しながら言う。

「ねぇ、ヒロ。」マユミが急に声を潜める。

「…ん?」

「こうやって、ふたりきりで残業してると、ちょっとドキドキしない?」彼女はイタズラっぽく笑いながらボクを見る。

過去日記残業

「ばっ…、ここで言うのかぁ!!」思わず動揺するボク。

「だって、誰もいないのよ?」マユミは机に肘をつきながら、こちらをじっと見つめる。

そんな風に見られると、余計に意識してしまう。

「だからって、気を抜くとバレるよ。」ボクはできるだけ冷静を装う。

 

「ふふ、大丈夫。社内ではちゃんと◯◯さんって呼んでるし。」

「それはそうだけど…。」

「それに、ちょっとぐらい秘密の時間があってもいいじゃん、わたしはドキドキしてるよ٩(♡ε♡ )۶」

マユミはそう言って、少しだけボクのほうに身を寄せた。彼女の髪からほんのりシャンプーの香りがする。

こんな距離で、こんな空間で、そんなこと言われたら——。

「はい、完成っと!」急にマユミがパソコンのエンターキーを叩く。

「え?」ボクが驚いて画面を見ると、作成していた資料がちょうど仕上がっていた。

「えへへ、ヒロが変なこと考えてる顔してたから、先に終わらせちゃったよ」マユミが得意げに微笑む。

「いや、別に変なことなんて考えてないし…!」

「ほんとに〜?」マユミはいたずらっぽく首を傾げる。

ボクは反論したかったが、どう考えても負けそうな気がして、ため息をついた。

 

***

オフィスを出ると、夜風がひんやりと心地よかった。

「遅くまで付き合ってくれてありがとな。」

「ううん、私もヒロと一緒だったから、楽しかったの」

そう言って、マユミは少しだけボクの袖を引いた。

「ねぇ、せっかくだし、このままちょっとだけどこか寄ってかない?」

過去日記残業

「…いいの?」ボクは驚く。

「うん、せっかくの秘密の時間なんだし。」

マユミはそう言って、少しだけ微笑んだ。

ボクはその笑顔を見て、これ以上ないほど心臓が高鳴るのを感じていた。




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