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【公園でランチ】そして次の残業で真実を告白する決意:過去日記066

昼休みのチャイムが鳴ると、マユミが携帯を確認し、静かに席を立った。俺もそれに続く。

「今日はちゃんと来たね」

「なんだかんだで、サボるわけにはいかないから」

会社のビルから少し離れた先の公園のベンチ。隣に座ると、マユミはバッグから弁当を取り出す。

「はい、作ってきたよ」

「え、本当に?」

「言ったでしょ?コンビニばっかじゃダメだって」

 

蓋を開けると、卵焼き、野菜の和え物、焼き鮭がきれいに並んでいた。

「健康のためだからね」

「……なんか、奥さんみたいなこと言うなあ」

「は? そんなこと言うなら、もう作らないけど?」

「冗談! すごく嬉しい!」

過去日記弁当

箸を持ち、卵焼きをひと口食べる。甘くて、なんだか懐かしい味がした。

「美味しい」

「でしょ?」

マユミは満足げに微笑む。その横顔を見ながら、ふと思い出す。

「昔、こんな風に一緒に食べたこと、あったっけ?」

「うん、あったよ。初めて組んだプロジェクトの時。休憩室で、コンビニのおにぎりを半分こした」

あの頃は忙しくて、まともな食事も取れず、深夜残業でぐったりしていた。あの夜の、疲れ果てた笑顔。

 

「今よりは余裕ができたかな」

「まあね。でも相変わらず仕事人間だけど」

「そっちこそ。無理してない?」

「それ、私のセリフ」

マユミがじっとこちらを見つめる。

「ちゃんと、食べること。寝ること。体調管理、大事だから」

過去日記弁当

ボクが一度、体を壊したことを知っているからだろう。こういう時、マユミはやけに真剣だ。

「分かってるよ」

「なら、いいけど」

春の風がそっと吹く。ふと手を伸ばせば、指先がマユミの手に触れそうだった。

その時、携帯が震える。

「……戻る時間だね」

「そうみたい」

二人で立ち上がる。会社に戻れば、また“普通の同僚”に戻らなければならない。

 

だけど、ボクは決めた。

次の残業の時、マユミに本当の気持ちを伝える。

「明日も?」

ボクが聞くと、マユミは少し笑って、

「気が向いたらね」

そう言って、ボクの前を歩き出した。

春の風が、その髪を揺らしていた。

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