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【恋するランチ】:昼休みのほのぼの物語:過去日記060

秘密の昼休み 〜オフィスラブの甘い隠れ家〜

昼休みになると、オフィスは一気に静けさに包まれる。社員たちは思い思いのランチタイムを過ごしに散っていく。

そんな中、ボクとマユミは、決まった場所へと向かう。

ビルの裏手にある小さな公園。ベンチがぽつんと置かれ、人気(ひとけ)もほとんどない。いわば二人だけの秘密基地だ。

 

過去日記マユミとランチ

 

「今日の調子は?」

ボクが尋ねると、マユミは少しだけ眉を寄せ、唇を尖らせながら首を軽く傾けた。

「うーん、ちょっとした会議のトラブルで頭が痛いかな。でも、あのプレゼンは、まあまあの出来だったと思うけど?」

彼女は肩をすくめながら、小悪魔みたいな笑みを浮かべる。

「まあまあ、か。マユミの“まあまあ”って、たいていの人の“完璧”より上だろ?」

ボクがそう言うと、彼女は目を細めて微笑んだ。わかってるな、って顔だ。

こうして、昼食もそこそこに、ただ言葉を交わすだけの時間。それがどれほど贅沢なものか、最近になってようやく気づいた。

 

——と、そんな至福のひとときを、予期せぬ影が裂く。

視界の端に、会社の社員らしき人物が歩いてくるのが見えた。ボクの背筋がピンと伸びる。

「…やばい、誰か来る。」

マユミもすぐに気づき、立ち上がろうとする。けれど、ボクはそっと彼女の手首を引き止めた。

「まだ慌てるな。落ち着いて。」

心臓がバクバクと高鳴る。ここで気まずそうに動けば、逆に怪しまれる。そんなことは、彼女だって百も承知だろう。マユミは短く息を飲み込み、再びベンチに腰を落とした。

 

——やがて、その社員は気にも留めることなく通り過ぎていった。

「あぶなかったね…」

マユミがふぅっと息をつき、ボクの腕にそっと触れる。手のひらから伝わる温もりが、妙に心を落ち着かせる。

「こういうスリル、嫌いじゃないけど?」

彼女が少し悪戯っぽく言う。

「…心臓には悪いけどな。でも、マユミといると、どんなドキドキも悪くない気がする。」

ボクがそう言うと、彼女は少しだけ頬を染めた。

「ヒロはね、そうやって自然に甘いこと言うのがズルいの。」

「ズルい?」

「うん。でも、それが楽しいんじゃない?」

そう言って、彼女はくすくす笑う。

 

この昼休みが続く限り、たとえどんなハプニングが起ころうとも、ボクたちはきっと乗り越えられる。そんな根拠のない自信が、不思議と湧いてくる。

 

 




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