マユミのスキンシップ
昼休み、みんなでごはんを食べていたら、なんとなく身長の話になった。
「マユミさんって、結構背高いよね?」
そんな一言をきっかけに、お調子者のHさんがニヤニヤしながら言う。
「ねえねえ、せっかくだから誰かと背比べしてみたら?」
まあ、誰がやろうが関係ないし……と他人事のつもりで聞いていたら、なぜか話の矛先がこっちに向いた。
「お、じゃあ○○くんと比べてみようよ!」
え、オレ? いやいや、やめよう。気づかないふりをしよう。……と思ったけど、時すでに遅し。盛り上がるみんなの空気に逆らえるはずもない。
彼らはきっと知らない。ボクがマユミのことを密かに好きだなんて。だから悪気なくこういうことを仕掛けてくるんだ。
気を引き締めろ、バレるから表情に出すな。
仕方なく立ち上がると、マユミが楽しそうにボクの前にやってくる。
「じゃあ、背中合わせね」
そう言ってくれるなら、普通に背を合わせるだけだと思うじゃないか。
……ベタ~~~っ。
え? ちょっと、ちょっと密着しすぎじゃない??
背中どころか、肩から腰、そしてお尻までピッタリくっついてる。いやいや、みんな見てるんだけど!?
というか、これ、背比べというより、もはや背中ハグでは??

ふと横を向くと、すぐそこにマユミの横顔。近い。近すぎる。
「……意外と低いな」
そう思ったけど、それどころじゃない。心臓が、やばい。
ほぼ同じくらいの身長だと思っていたけど、微妙にボクの方が高い。頭一つ分とまではいかないけれど、そんな感じ。
それにしても、こんな公然とスキンシップを仕掛けてくるマユミ、すごすぎる。
……いや、たぶんわかってやってるんだろうな。
周りが仕掛けてきたから、しょうがないって顔しながら、実は楽しんでるんだ。
それにしても、これは……うれしい。うれしいけど、ドキドキが止まらなさすぎて、ごはんの味がまったくわからなくなったのは、ここだけの話。
※このお話は実際の出来事を元に構成しています。
コメント
- …いつまでも恋心を☆真っ直ぐ生きるね
- …いつまでも恋心を☆真っ直ぐ生きるね :はい意外と真面目なヒロサン発見。大丈夫~それ位じゃバレませんからね、仲の良い仕事仲間ってことです!
- ナナ@Code7 ナナ@Code7 :ヒロかわいい〓マユミはすごい!チャンスしっかり掴むね~、見習っちゃお。