ホワイトデーに輝くスワロフスキーと16GBの想い
「届いたよ」
短いメッセージが携帯電話の画面に浮かぶ。
俺はソファに深く腰を沈め、天井を仰いだ。
ホワイトデーのプレゼントに選んだスワロフスキーの携帯ストラップが、ついに届いたらしい。

「ちょっとしたもの」だなんて自分では思っていたけれど、実はこの選択に数日悩んでいた。
スワロフスキーのクリスタルがきらめくストラップ。マユミの携帯についたら、光を反射して綺麗に映えるだろうか?
想像すると、自然と口元が緩む。
加えて、もうひとつのプレゼント——16GBのminiSDカード。
これには少しだけ仕掛けがある。
「マユミ、最近さ、毎回携帯預けてくるじゃん」
「うん、歌のデータ移すのにね」
「それ、面倒くさくない?」
「まあ……でも、仕方ないし」
——そんなやり取りがあったのは、つい先週のことだった。そこでボクは、マユミから預かっていた歌のCDを、このSDカードにまとめた。
「これなら、いちいち携帯を預ける手間がなくなるし、すぐに曲を聴けるだろ?」
そう言って渡すつもりだった。
いや、違う。
たぶん、ボクは——プレゼントを渡す理由が欲しかっただけなのかもしれない。
「喜んでくれるかな?」携帯電話を握りながら、つぶやく。
ホワイトデーに特別な意味なんて込めていない。
ただ、ちょっとした気持ちと、少しのサプライズ。……でも、この「ちょっと」が、案外大きな意味を持つこともあるんだよな。

部屋を出ると、マユミが廊下を歩いていた。足早に追いかけ、そっと呼び止める。
「マユミ」
振り返った彼女の目を直視できず、「これ」と小さな箱をサッと手渡した。できるだけ目立たぬように。たぶん、渡し方としては最悪だ。
マユミは箱を指で転がし、意味ありげに微笑む。
「開けていい?」と期待したが、彼女は何も言わずポケットへ滑り込ませた。
それだけなのに、胸が妙に高鳴る。やれやれ、ボクは単純らしい。
コメント
- 桃:スワロフスキーいいなぁ あたしも欲しい♪ (σ´囗`。)欲シィ...
- ボク:ももちゃん、彼におねだり、おねだり
- ☆Barbie☆:ストラップなら携帯を手にするたびに視界に入るしサィコーですょ
- ボク:バービー、いつも傍にいるみたいな感じだから、いいかな。
- りんか:歌のプレゼント そしてストラップ…趣味よすぎです〜
- ボク:りんか、オシャレでカッコいいかな。マユミ自身、オシャレだし、合わせないとねただのストラップじゃオシャレじゃないし。
- …いつまでも恋心を☆真っ直ぐ生きるね:コレは可愛い 調べようかな? ほしくなっちゃった
- ボク:うりてぃんさん、ネットで調べればすぐ見つかるよ。 オシャレだしね。
- ハッCー(^-^)v:ヒロさんてば 素敵なプレゼントですねっ プレゼントもだけど、ヒロさんの気持ちが、羨ましい限りです…
- ボク:ハッCー、ありがとう。なにかイベントがある時くらいにしか、出来ないからね。考えるだけで、楽しんでるしね。