会社を休む朝は、少しだけドラマチックに。
この前、早退した理由は忙しさのせいにしておいたけれど、本当は違う。
嫉妬したからだなんて、誰にも言えるはずがない。
なんだか最近、疲れが取れないし、体調も微妙だし、今日は思い切って休むことにした。休みの連絡を入れようと携帯を手に取った瞬間、ふと彼女の顔が浮かぶ。
彼女――マユミに電話してみた。
「プルルル……」――出ない。

あれ?おかしいな。いつもなら2、3回で出るのに。朝から嫌な予感がする。もしかして、怒ってる?いやいや、そんなはずはない。
仕方なく、次は上司に電話してみる。
……やっぱり出ない。8時前か、どうやら上司はまだクルマで通勤中らしい。
時間を置いて、再びマユミに電話。けれど、また出ない。いつも出てくれるのに、今日はどうしたんだ?
「あぁ……やっぱりあの時の早退、まずかったのかな。」嫉妬で早退なんて、自分でも思い出すと情けない。でも、やっぱり気になるものは気になるんだ。
結局、上司には休暇の連絡を済ませておいた。その後は特に何も起こらず、ぼんやりと1日が過ぎる。
――夜6時半過ぎ。
彼女からメールが来た。

「朝から電話くれてたんだね。ごめんなさい、家に携帯電話忘れてたの、心配してたよ。」
……なんだそうだったのか。でも、それがマユミらしい。ボクはちょっと胸を撫でおろす。
本当は1日、心の中がグルグルと不安でいっぱいだったなんて、情けなくて言えない。
すると、続けてもう1通。「明日も休んでゆっくりしてね(•ө•)♡」
あっさりとしたやり取りだった……
へぇ、そういう気遣いもできるんだ。思わずニヤリとした。
結局、ボクの嫉妬心や焦りなんて、彼女には伝わらなかったみたいだけど……まぁ、いいか。
それでも少しだけ、このやりとりに救われた気がする。「遠慮なく、休ませてもらいます。」
心配してくれたのが事実なら、それで十分だ。
少なくとも、ボクが彼女を思う気持ちほどの温度は伝わらなくてもね。
コメント
- ☆ラムchan★ ☆ラムchan★ :何で彼女サンは電話に出なかったん。
- ボク:sayucyan、携帯、家に忘れたんだってさ
- …いつまでも恋心を☆真っ直ぐ生きるね:彼女あっさりしてる、見習いたいな~心配させたかったのに心配しちゃったね。
- ボク: Sorsana、朝っぱらから心配しちゃったよ。疲れた。
- ゆりりん ゆりりん :電話に出てほしぃ時に出てくれなぃ・・・やむを得ナイとしても、かけてるほうは、せつなくなるもんですょね。
- ボク:ゆり、実は、彼女、携帯電話、家に忘れてきてたみたいだったわけ。ボクは、相当焦ったよ。
- でも、後で、ボクのとりこし苦労だったよ。