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【ホテルで彼女とデート】職場では見せない、彼女の本当の顔に心が揺れる夜:過去日記047

  • 会社からスマートに離脱!久しぶりのデート

仕事を終えると、ボクはさりげなく社内を見渡し、誰にも気づかれないようにデスクを後にした。
「お疲れ様です」と軽く手を振りつつ、足早にエレベーターへ。

ドアが閉まる瞬間、念のためもう一度周囲を確認する。――よし、誰も見ていない。

ビルを出ると、会社の正面ではなく、一本裏手の通りに待たせていたタクシーにすべり込んだ。スーツ姿のまま、助手席に視線を向けるフリをしながら、ひとつ息を吐く。

「○○ホテルまで」

運転手は特に気にすることもなく、静かにクルマを発進させた。向かうのは、会社からさほど遠くないホテルのレストラン。
この距離なら「打ち合わせが長引いたから、ちょっと食事でも」と誤魔化せる。

でも、問題は――方角だ。

若いツバメの帰路と、妙にかぶっている。
もし見られたら……。
「あれ? ○○さん、こんな時間にこんなところで何してるんです?」――なんて詮索されでもしたら、一気に形勢不利だ。

ランチでよく利用するカフェならまだ言い訳が効く。
うちの会社の人間もたくさん利用しているから、適当にごまかせるが、ホテルとなると話は別。

「いや、あの、ほら……たまたま? たまたまってことある?」――いや、ないな。失敗したか?
もう少し遠いホテルを選ぶべきだったか?

タクシーの中で、ボクは妙に早い心臓の鼓動を落ち着かせようと、窓の外に視線を逃がした。

 

過去日記ホテル

到着すると、クルマを降りるなり即座に行動開始。なるべく目立たぬよう、エントランスの奥へと向かう。

ソファを見つけ、迷わず腰を下ろす。エントランスからは見えにくい位置。

そして、周囲を確認。

いい感じの照明が落ち着いた雰囲気を演出している。さりげなくネクタイを緩め、深く息を吐く。

ここまで来れば、もう安全圏だ。

あとは、待つだけ。

そして、ボクは思う。この瞬間が、たまらなく好きだ――。

 

その瞬間、視界に入ったのは、マユミだった。

過去日記ホテル

「ごめん、待った?」

その声は、過去に触れようとするボクの意識を、一気に現実へ引き戻した。

ドレスアップした彼女の姿を目にしたボクは、驚きと高揚を押し隠す余裕すらなかった。

普段は職場では地味なグレーのベストとスカート姿が多い彼女が、鮮やかなワインレッドのワンピースを纏い、そこにいる。

これが「華がある」ということか、この華奢なスタイルに惚れてしまったとボクは思った。

「いや、全然」と口にしたが、実際には数秒間、何も言葉が出なかった。その沈黙が、彼女にどれだけ伝わったかはわからない。

 

特別なディナー

予約したのは、ホテルのイタリアンレストラン。普段のカフェランチの延長線を、ぐっと引き上げた感じの場所だ。「特別感」を感じさせたい、という不器用なボクなりの工夫だった。

テーブルに着くと、最初に運ばれてきたアンティパストの美しさに、ボクは少し息を飲んだ。二人で口に運びながら、会話は自然と弾む。

「これ、美味しいね」
彼女が微笑むたび、少しずつ心がほぐれていくのを感じた。

「本当に。味も、雰囲気も、全部いいね。」

過去日記ホテル

そう答えながら、ボクは彼女の指先に目がいった。普段はペンを握り締めて指示を出しているその手が、今は繊細にワイングラスを持つ。何気ない仕草が、やけに心に響いた。

「今日の私、変じゃない?」と彼女が問いかける。

その質問は、ボクにとってどこか試されているようでもあり、同時に「応えたい」という気持ちを引き出してくる。

「変なわけないよ。むしろ…綺麗すぎて困るくらい。」自分で言いながら、「困る」というのが余計だったかと反省したが、彼女はその言葉に微笑んだ。

そして、ほんの少し目を伏せた。その仕草は、彼女自身も「特別」であることを少し意識しているように思えた。

 

再確認する想い

ディナーを終えたボクたちは、ホテルのロビーをゆっくりと歩く。シャンデリアの光がやわらかく床に反射し、夜遅い時間でも、空間は温かみを帯びていた。

「また来ようか」

気づけばボクはそう口にしていた。まるで何かの確信を得るように。

すると、マユミが「もちろん」と即答し、ふわりとボクに抱きついてきた。え? 会社ではあんなにクールなのに? まるで別人みたいに積極的な彼女に、ちょっと驚く。

過去日記ホテル

でも、悪くない。いや、むしろ最高だ。

彼女の「もちろん」の一言が、ボクの胸の奥でじわりと温度を上げた。

— 過去の影が完全に消えたわけじゃない。

けれど、そのすべてが今の彼女を、そしてボクの想いを際立たせるスパイスになっている気がした。

会社でのこっそりデートもスリルがあって楽しいけれど、こうして外で堂々と過ごすのも悪くない。いや、むしろ最高の贅沢かもしれない。

「……なあ、マユミ」

「ん?」

「未来の話、してもいい?」

彼女は一瞬きょとんとした後、すぐにニヤリと笑う。

「いいよ。でも、私、けっこう理想高いよ?」

その言葉がなんだかくすぐったくて、思わず笑ってしまう。

— 未来に、彼女と過ごす日々が続くなら、それだけでどれほど幸せなことだろう。

コメント
  • まちゃこ まちゃこ :再認識できてよかったね。あたし…彼氏が頼りなく思えてきてるよ…
  • ゆりりん ゆりりん :素敵なデート絵文字、いぃなぁ。ゆりも、ホテルのレストランとかで、@Hiroさんみたぃな素敵なメンにエスコートされてみたぃな。あ、ドレスコードでアウトぉーやも沈
  • かおりん かおりんよかったねHeroさんがたのしければきっとマユミさんも同じ気持ちですね。なんだか幸せそうな時のながれが嬉しいです。私も、なんてか頑張ってます。でもあまり時には逆らわずして浮き沈みしないように、浮草してます。少しいい事もまいこんできたしね。
  •  …いつまでも恋心を☆真っ直ぐ生きるね…いつまでも恋心を☆真っ直ぐ生きるね :そっかそっかそっか…
  • 桃 桃 :ドラマのワンシーンのようなデートですね。:*:・(*´ω`pq゛ポワァン、Hiroサンがしみじみ思うマユミサンって本当に素敵な人なんだろうな。
  • りんか りんか :なんかドラマみたい。

 

 




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