【切ない恋心】過去の恋、忘れられない君へ綴る秘密の日記
大切な日記を開き、懐かしい情景を思い出すたび、PixAIやPictorなどでその一瞬をビジュアル化するのが私の楽しみです。
夢のような彩りに仕立てられた思い出は、より心に染みわたります。
ときには切ない気持ちもよみがえりますが、そんなひとときもまた大切にしています。
- ひとコマの再現が鮮明
- 隠れた想いが花開く
- 秘密のシーンを公開
そんな時間が宝物です
今日の運勢とマユミの香り
朝のクルマの中、ボクはいつもの携帯サイトで信号待ちに「今日の運勢」を眺めていた。
別に信じているわけじゃない。ただ、何かしら「今日も頑張ろう」と思わせてくれる道具みたいなものだ。
「今日の運勢:
思わぬタイミングで大好きな人とふたりきりに。相手の言葉を待つより、あなたから話しかけたほうが好印象です。」
ふーん。
そう思って携帯を閉じたものの、なぜかその占いが頭の片隅に残っていた。
その日、昼休み、予告通り――いや、占い通り――本当にマユミとふたりきりになったのだ。

最近はかなりの確率で二人きりだ。
占いがそんなふうに出ると、本当はうれしかったりする。
オフィスの休憩室は静かだった。大きな窓から見える冬空が白く霞んでいる。
ボクがマグカップを洗っていると、後ろから「ねえ」と声がして振り返る。
そこにいたのは、マユミ。
「ありがとうね、Chloéの香水。私、あれすごく気に入っちゃった。」
そう言いながら、彼女はコンビニのロールケーキを手渡してきた。
ボクは「いやいや、大したことないよ」と返しつつ、ふと漂う彼女の香りに気づく。
それはまさに、ボクが選んだChloéの香りだ。

ボクはマユミにボクの好きな香りを纏って欲しかったから、マユミがいつも付けてるエスティーローダーの香水に似てた、このChloeを誕生日プレゼントしていたのだ。
「こういうのって、お返ししたくなるんだよね。つまらない物だけど。」
マユミが言いながら、ロールケーキのパッケージを丁寧に開ける。その仕草が妙に愛おしい。
「それにしてもさ、Nさんにこの話したら、どうなると思う?」
突然の一言に、ボクは一瞬だけ息を飲んだ。
Nさんは、社内ゴシップの伝道師。彼女の耳に入れば、「私、口は堅いの」なんて言っていたけど、明日にはオフィス全体に広がるかもしれない。
「それだけは勘弁してくれよ」とボクは苦笑いを浮かべたが、内心少し焦っていた。
「いやいや、冗談だって。私、Nさんには前に適当に話を合わせたくらいだし。」
帰り道、彼女が何気なく口にした「破局」という言葉が、妙に頭に残っていた。
数日前のランチの話らしい。Nちゃんに「最近甘い匂いするね、恋の香り?」と言われたマユミが、咄嗟にこう返したという。
「いやいや、恋どころか破局するかもって話よ。」

Nさんは当然興味津々で「誰と?」なんて聞いてきたらしいけど、マユミはそれ以上具体的なことは言わず、「Chloéの香りって、なんか破局の前兆っぽくない?」と冗談めかして笑いに変えたらしい。
彼女は話を軽く流していたようだが、今日の昼休み、わざわざその話をボクにしてきたのには、何か意図があるのだろうか。
ふと、助手席に置いたカバンから甘い香りが漂った。彼女からもらったロールケーキの包み紙が残している香りだ。
香水とロールケーキの甘さが、なんとも言えない余韻を残している。
破局、ね。冗談だとしても、胸に引っかかる一言だった。
それは彼女がボクに向けた牽制なのか、ただの笑い話の延長なのか。
誰かの一言、昼休みの短い会話、香りの記憶。
そういったものが、僕の毎日を少しずつ変えていく。
明日もまた占いをチェックするだろう。
信じてないけど、信じてないと言い張るには、僕はたぶん少し甘い。
コメント
- ともたん(*゜∀゜)ノ♪:一緒にいるだけで 楽しいんだよね 2人で。
- トモ:ヒロさんと、マユミサン… お互い、伝えた訳じゃないのにそばにいるだけで感じあえる仲って 素敵ですよね。 気がつけば、あ、いたみたいな関係になりたいです。