職場の図書館で『TRANSIT』の66号を読みました。「毎月1つの主題で旅する」がテーマの同雑誌、この号の特集は「台湾の秘密を探しに。」です。とても盛りだくさんの内容で、これはじっくり読みたいと思い、書店で自分用に買い求めました。
雑誌の台湾特集はこれまでにも数多手に取ってきましたが、「永久保存版」で「TRANSIT初のまるごと一冊台湾特集」と銘打つだけあって、これはとっても読み応えがあります。
私は台湾の、たとえば「レトロ」と称される側面にはそれほど惹かれず、だから台北の迪化街とか台南の神農街とか、あと基隆近くの九份とかよりは、むしろごくフツーの街並みに萌えるタイプです。この特集では、そんな「フツー」にも目が向けられていますし、そこに暮らす市井の人々のストーリーが織り込まれているのもいいなと思いました。
のみならず、かつて日本による植民統治を受けたという歴史を踏まえて「ニホンゴが聞こえる村」とか「『親日国』の胸のうち」などの記事が挿入され、「蔡英文と頼清徳」とか「オードリー・タンと歩んだIT化と民主国家への道のり」とか「今世界を圧倒するTSMCはなぜ強い?」とか「『台湾有事』は起こるのか?」とか「金門島が語ること」などの政治や経済や歴史の話題も紹介しています。
さらには原住民族について、ドラッグクイーンにニュージェネレーション、カルチャーの話題なら鄧麗君(テレサ・テン)や金城武から現代アート、文学、建築、ドラマ、映画、音楽、グルメなら夜市からお茶、コーヒー、食養生、高級レストランまで、とにかく盛りだくさん。もちろん旅行雑誌としてのガイドも山旅から温泉、老街、信仰、古道、海旅、台湾一周徒歩旅行……と多岐にわたります。量は少ないものの、台南や嘉義、高雄といった南部の街の小特集も。
気合いの入った台湾特集だと思いました。
