「真っ直ぐに,揺れずに両足で立ち続ける」
「決めた一点を見つめ続ける」
上に挙げたような「特定の姿勢を維持する」という行為は放っておいてできることではありません.長時間に渡って特定の姿勢を維持することができるようになるには訓練が必要です.
では,放っておくと身体はどうなるのか.おそらく,周りの環境に影響されて無意識に動いているのではないでしょうか.例えば,音が聞こえた時にはその音に反応して内臓が動いたり,筋肉がけいれんしたりします.
これらから,人間は訓練によって自然界にある身体という装置に意識的にアクセスして操作する能力を高めることができる,と言えそうです.そして,この言い方が妥当なら,人間は訓練しないと身体を操作できないとも言えそうです.
仏教では身体を「わがもの」と思いそれに執着することを戒めていますが,身体の動きをよく観察してみると,身体を「わがもの」と思わない解釈は苦を減らす云々の議論を抜きにしても妥当である気がします.
- 作者: 笠尾楊柳
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