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「オオヌキ秋のバンドまつり RUNO」セットリスト&レポ(2024年11月15日・KIWA TENNOZ)

ピアニスト・大貫祐一郎さんのコンサート「オオヌキ秋のバンドまつり」。5月に開催された「春のショパンまつり」に続いてお邪魔しました。だって大貫さんが、シールを集めたらいいことあるっていうから〜!🍞

仕事を早めに抜けて、チケットとシール台紙を握りしめ、モノレールで夜景を眺めながら天王洲までやって参りました。

 

大貫コンは演奏が楽しみで通っていますが、終演後にセトリの紙を配布してくださることなども地味に大好きです。そんなわけで落ち着いて思い出しながら書いていきたいと思います。

 

 

メンバー

  • 大貫祐一郎(ピアノ&アレンジ)
  • 則竹裕之(ドラム)
  • 寺尾陽介(ベース)
  • 遥海(ヴォーカルゲスト)

grand-arts.com

 

セットリスト

*終演後に配布されたものをベースに少し補足しています

本編

  1. KAKUMEI
  2. Pra Voce
  3. Someone Like You(ミュージカル「ジキル&ハイド」より)
  4. 最後のダンス(ミュージカル「エリザベート」より)
  5. Donna Lee
  6. Chorinho
  7. If I Ain't Got You(with Harumi)
  8. I Have Nothing(with Harumi/ミュージカル「ボディーガード」より)
  9. I Hear A Voice(with Harumi)
  10. From Within

EC

  • Don't You Worry 'Bout A Thing(映画「SING」より)

 

レポ

感想を一言で表すなら、最高のグルーヴの中に身を置いてきた…!っていう感じです。あらかじめ予告されていた*1公演時間も75分とちょうどよく(押したけどねw)、ワンドリンクオーダーなので生ビールをいただいて、極上の音楽を思いっきり浴びる。金曜の夜にぴったりのご褒美時間でした。

 

革命からのKAKUMEI

ステージが明るくなると、グランドピアノが赤茶色の木目が入ったおしゃれなものだと気づきました。ススッと現れて腰を下ろした大貫さんが、やおら弾き始めたのは、ショパンエチュード、「革命」いやこれ春に聴いたやつ!!やっぱりショパンか〜い!相変わらず上手いやないか〜い!!とこっそりウケていたら、ドラムの則武さん、ベースの寺尾さんも登場して、始まったのが「革命」のジャズアレンジver、その名も「𝑲𝑨𝑲𝑼𝑴𝑬𝑰」…!

一夜明けた今でも大貫さんが弾いてたテーマをくっきりと思い出せるのですが、それくらい「革命」のアイコニックな主題がはまっていてかっこよかったです。そして全パート、元ネタの高速パッセージを思わせる手数の多さ…!

上手寄りの席だったためドラムの則武さんの全身がよく見えて、夢中で見入ってしまいました。ドラムって手足で演奏してるんじゃなくて、実は身体の芯にあるリズムを手足から出力してるってことなんですね。今後、いろんなライブに足を運ぶことがあっても、一般的なセッティングを考えると、伝説級のドラマーの演奏を間近で見る機会はそうそう巡ってこないはず。逆に大貫さんの手元は見えない角度だったけれど、得難い体験でした。

続く1曲はポルトガルのピアニスト・Michel Camiloの「Pra Voce。「みんな聴いたことないと思うけど、絶対好きだと思いますよ」というような曲紹介だったのですが、その言葉通り、ラテンの明るいムードがあふれる軽快な1曲でした*2。3人の演奏も「KAKUMEI」よりさらに噛み合っていい感じに。

 

ミュージカルコーナー〜巨匠もびっくりの神アレンジ

続いてはミュージカルから2曲。ミュージカル経由の聴衆には嬉しい選曲です。大貫さんは好きなミュージカルの作曲家としてワイルドホーンとリーヴァイを挙げ、客席も「わかるわ〜」となる中、選ばれたのは「ジキル&ハイド」から「Someone Like You(あんな人が)」と「エリザベート」から「最後のダンス」でした…!

「Someone Like You」は北欧ジャズに落とし込む試み、ということで、賑やかだったオープニングから一転、しっとりと。最初にメロディを取った寺尾さんのベースがとっても詩的で女性の歌そのもので、則武さんのブラシにも夢中になりました。

そして、振り返ってもこの夜一番の驚きだったのが「最後のダンス」のファンクアレンジ。最初はすごく抑制的に始まり、休符の思わせぶりな使い方などはトートがするりと忍びよってくる感じだったのですが、これが原曲と同じようにどんどん熱を帯びていきます。もともとファンク寄りの曲だと大貫さんが説明していて、なるほど!?と思ったのですが、違和感がないどころかハマりすぎ。うう、エリザ好きな人みんなに聴いてほしい、音源化してほしい〜〜!!

拍手喝采を受けた大貫さんが「ほとんど決まり事がなくてコードとメロディがちょっと書いてあるだけなんですけどね」とか言うからそれにも度肝を抜かれました。こういうジャンルは即興でセッションするらしいと何となく知ってはいても、やっぱりびっくりしますよね…。

 

慣れてなくても、「ジャズライブのお客さん」になれる

これ、何かというと次の「Donna Lee」「Chorinho」のくだりなのですが。スタンダード・ナンバーである「Donna Lee」を演奏する前に、大貫さんがいつもの柔和な笑顔で「こういう曲は最初にテーマを弾いて、そのあと、それぞれがソロを取るんです。そのときに、我々は拍手がほしいです!」って言ってくれたのです。「ミュージカルでもソロのあと拍手するでしょ、あれと同じです。我々も喜びます」。確かにライブ盤を聴いていると拍手が出てくるから、あれですね?とわかったものの、この「お約束」に慣れているわけじゃないから、拍手のタイミングを間違えたらどうしようとかちょっと考えてしまいました(※行儀のよさを求められるミュージカルの客のメンタリティ)。でもすぐに「春のショパンまつり」の太田胃散のくだりを思い直したのです、大貫さん、たぶん顔で教えてくれるわ(行った人は思い出してください笑)。

そんなわけで、表情や身振りで合図をもらえたので、「ジャズライブのこなれたお客さん」っぽさも味わうことができました。もちろん聴いていたら自然と拍手したくなったのですが、参加の楽しさというか、“それっぽいことができた喜び”って、ありますよね。

 

ゲストコーナー〜人に歌を届けるために生まれてきたのね

静かなイントロが始まり、遥海ちゃんがステージに現れ、胸に手を置いて深く一礼。黒のジャンプスーツにエナメルのヒールをあわせ、ロングヘアをさらっとおろした大人っぽいスタイリングでした。アリシア・キーズの名曲「If I Ain't Got You」を切なく歌い上げ、ステージがあっという間に遥海ワールドに染まります。私は昨秋の「ラグタイム」のサラ役で遥海ちゃんを知ったのですが、今回ライブという場で初めて歌を聴いて、遥海ちゃんは生粋のシンガーなのだなということを知ることになりました。本格的で圧倒的で、完全にこっち側なんだ…!だから逆に、ラグタイムでの繊細な演技と歌はすごいことだったんだなぁと再認識したのです。

ラグタイム、バイマイを経由して今回の出演の運びとなったそうですが、大貫さんと芳雄さんの話をしているときの遥海ちゃんがとっても嬉しそうで、可愛かったなぁ。

続いては、ミュージカル「ボディーガード」から、ホイットニー・ヒューストン「I Have Nothing」を選曲。すごくいい曲だけど難しいよね、と話している中で「しかも原キーで歌いますからね」と大貫さんに水を向けられて、できるかなぁというように「神様、お願いします…」とつぶやいた姿にハッとされられました。最近とある人の同じような言葉を、雑誌で読んだばかりだったから*3

でも始まってみれば不安なんてどこにもなかったかのように、確信に満ちたパワフルな歌声が響き渡り、ハイトーンで客席を圧倒します。すぐそばを流れる天王洲運河の水も、ビリビリと震えていたことでしょう。

最後はオリジナル曲「I Hear A Voice」をエモーショナルに歌い上げて、いったんお別れ。遥海ちゃんって、歌を届けるために生まれてきた人なんだなぁ、と心の深いところで納得しました。

 

グルーヴは最高潮へ〜エンディング&EC

最後の1曲は大貫さんが繰り返しコンサートで演奏してきたというMichel Camiloの「From Within」。春にもショパンづくしの後に披露されたのですが、今回は「やっとバンドスタイルでできます!」と嬉しそう。バンドならではの分厚いユニゾンがとても気持ちよかったです。

アンコールでは遥海ちゃんも再び呼び込まれ、またも超絶技巧曲、映画「SING」より「Don't You Worry 'Bout A Thing」でした。大好きな曲だけど難しいから誰か歌える人いないかなぁと温めていたところ、いたわ!ということらしいです。

遥海ちゃんもこの難しさを「カクカクしてる」と表現していたのですが、これはテーマの最後の、シンコペーションで半音階を降りてくる「♪Ah〜」のところかな?と推察。でも遥海ちゃんは難なくグルーヴィーに歌いこなしてて、まさにこの「♪Ah〜」のところにきゅっと心をつかまれたのでした。みんなで手拍子しながら、身体を揺らして楽しみました。まさにOne Groove…!*4

メンバーを1人ずつ紹介し、最後に「ピアノはジョニー・デップでした」。冒頭の「革命」と同じくらい、「なんでやねん」と思ったのでした。笑

 

 

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お見送りでいそいそとシール台紙を差し出して「次も楽しみにしてます」とお伝えすると、「ぜひ集めてください」と応じてくださいました。目を合わせると、その見上げる角度に改めてびっくりしますね。

この日思ったのはシンプルに「いい音楽って人生に必要だよね」ということ。あと、私自身はコンサートに行ったら「やっぱりあっと言わされたいんだな」ということも再認識しました。演奏が素晴らしいだけでなく、驚きをともなう感動がたくさんあったから、こんなにも満足して帰れるのだなぁと思います。

 

順調にいけば、次でシールが3枚たまってお皿がもらえるはず(※お皿じゃないよ動画だよ)。次はいつになるのかなぁ、楽しみにしています🎹

 

 

 

 

*1:これ重要…!リハの兼ね合いもあると思うけど、目安でいいから教えてもらえると嬉しいよね…(このあいだ2時間弱と見当をつけて行ったコンサートが3時間だったりした)。押しても文句は言いません!

*2:Spotifyで聴き直しています。翻訳にかけたら「あなたのために」っていう意味なのですね。いい曲だな〜

*3:「信徒の友」2024年9月号

*4:このワードはプリンス大好きな及川さんが好きなやつです。今回すごくぴったりきた!




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