この記事は910Productionアドベントカレンダー2025 6日目7日目(12/18)の記事です。
1.はじめに
初めまして、京都大学の学生としてもプロデューサーとしても1回生の築地です。
皆さんは先日のTHE IDOLM@STER M@STERS OF IDOL WORLD 2025 (MOIW2025)をご覧になりましたか?私自身はライブ自体が初参加だったのですが、ブランドの垣根を越えた素晴らしいライブだったと思いました。MOIW2025を通じて、元々あまり触れていなかったブランドに興味を持った方も多いのではないでしょうか。
ここで(?)、今回は主要6ブランド間の特色を新たな視点から探してみたいと思い、各ブランドごとにアイドルの出身地を、東京からの距離で数値化して統計的に分析してみました。東京である理由は、各ブランドの事務所やそれに準ずる施設がおそらくそこにあるためです。
2.算出方法
1.出身地が曖昧である、現実世界に存在する地名でないアイドルを除外しました。なお、今回の調査ではアイドルの情報についてはアイドル名鑑を参考にしています。
除外アイドル一覧
2.各アイドルの出身地の緯度経度を調べ、東京との大円距離(km)を算出します。大円距離とは、簡単に言えば地球が球体であることを考慮したときの最短距離です。今回はGreat-Circle Distanceというサイトを使って求めました(以下リンク)。
ちなみに今回の調査では、各地域の行政の中心となっている建物の緯度経度を各出身地の緯度経度として用いています。なお、硲道夫の出身である淡路島は洲本市役所、藤本里奈の出身である湘南は藤沢市役所の緯度経度を採用しました。
3.箱ひげ図

上にある図が、2で求めたデータをExcelで箱ひげ図にして表したものです。箱ひげ図ののそれぞれの色はブランドカラーに対応しています。
- 赤色:THE IDOLM@STER(いわゆる765PRO ALLSTARS)
- 青色:シンデレラガールズ
- 黄色:ミリオンライブ!
- 緑色:SideM
- 水色:シャイニーカラーズ
- 橙色:学園アイドルマスター
算出したデータをそのまま使ったら見にくかったので、距離(+1)の自然対数を取る形式にしました。ちなみに、シンデレラガールズやSideMのところにある点はExcelの仕様によって生まれた外れ値です。具体的には、第1・3四分位数から四分位範囲の1.5倍以上離れた値になるのですが、今回の場合は小さい外れ値が東京出身、大きい外れ値が海外出身のアイドルとなっています。
今回の考察では、東京を中心として半径50km圏内の地域を首都圏と表現することにしますが(東京・埼玉・神奈川・千葉が該当)、この図では0から約1.7までの範囲が該当します。なお、首都圏整備法によると、首都圏は前述した一都三県の他に、群馬・栃木・茨城・山梨が含まれるそうですが、この地域には全ブランドを合わせても16人しか出身アイドルがいません。一都三県は107人もいるのに。
ではそれぞれのグラフを見て行きましょう。
アイマスシリーズは首都圏出身が多いのですが、その傾向が最も現れているのがASです。ASは12人中10人が首都圏出身であり、第三四分位数まで首都圏内に入っています。残る2人は、菊地真が静岡(143km)、我那覇響が沖縄(1554km)なので、響は出身地的には特異な存在と言えそうです。
ミリオンやシャニマスも首都圏出身の割合が高く、それぞれ26/39、14/28となっています。その一方で、両ブランド共に非首都圏出身のアイドルのうち、東京から450km以上離れた遠方の出身が多くなっているのも特徴であり、四分位範囲が広くなっています。ちなみに首都圏出身アイドルのうち、ミリオンは18/26が東京出身であるのに対し、シャニマスは7/14となっています。この差が第一四分位数の差につながっていそうです。
デレマス・SideM・学マスは前述したブランドに比べると、首都圏出身の割合が低く、非首都圏出身が広く分散している傾向にあります。実際、首都圏出身の割合はデレマスが36/187、SideMが16/46、学マスが4/13となっていて、1/5~1/4程度にとどまっています。ここで中央値を見てみると、学マスとデレマスはいずれも365km(京都に)、SideMが246km(福島・新潟の中間値)となっていて、首都圏外であるものの、遠方すぎもしない結果となっています。次に四分位範囲を見てみましょう。
- デレマス:第一四分位数143km(静岡)/第三四分位数665km(愛媛)
- SideM:第一四分位数33.5km(神奈川・千葉の中間値)/第三四分位数409.5km(大阪・兵庫の中間値)
- 学マス:第一四分位数23km(埼玉・神奈川の中間値)/第三四分位数640.5km(秋田・北海道の中間値)
以上のようになっており、いずれのブランドも首都近郊から遠方まで長い分布を持っていることが分かります。
各ブランドごとに見て行きましょう。
デレマスは全ブランド中最多の190人(今回の調査では187人)のアイドルがおり、唯一全都道府県出身を含むブランドとなっている点で、分布の裾野が特に広くなっています。SideMは首都近郊から関西圏(50~500km)の間が22/46とボリュームゾーンになっています。学マスは母集団が13人と少ないものの、出身地が分散しているために偏りが少なくなっていそうです。なお、デレマス・SideM・学マスのいずれにも海外出身アイドルがいるものの、デレマスのみ四分位範囲が狭いことから、楊菲菲の出身地である香港(2883km)を除いて外れ値となっています。
4.まとめ
以上の考察から、AS・ミリオン・シャニマスは首都圏寄り、デレマス・SideM・学マスは非首都圏分散型であると結論付けられました。