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京阪園芸のバラ

 

前回紹介した岡本勘治郎氏監修のもとオリジナル品種を作出してきた京阪園芸のバラです。

全て横浜イングリッシュガーデンで撮影。

平安 Heian 1979年

鮮やかなサーモンオレンジ。花びらの弁裏は黄色をおびる。花型の整った剣弁高芯咲きで、ティの豊かな香りがあります。花つきが多く、大輪ながら房咲きになります。樹形は横張り。花名は、かつて日本の中心として約400年繁栄した京都の「平安京」から。(京阪園芸HP)


嵯峨野 Sagano 1981年

杏色に珊瑚色が浮かび、花びらの縁は桃色となる3 色咲き。花色は季節によって微 妙に変化します。樹は半直立に生育します。花径12~13cm、剣弁高芯咲き。花名は、季節ごとに色彩を変えて魅了する、京都の同名の景勝地から。(京阪園芸HP)

 

貴船 KIfune 1985年

鮮やかな朱赤色、花弁の底に黄色が入る。ハイブリッドティに代表される剣弁高芯の咲き方で、花立ちが多く見栄えよく生育します。花名は、貴船神社の本宮へむかう石段の参道に立ち並ぶ、朱塗りの春日灯篭に明りが灯る秋夜の紅葉の印象から。(京阪園芸HP)

 

以上3種のバラは、1970年代〜1990年代にかけて作出された「京都の名所」をイメージして名付けられたバラたちです。
クラシカルな花姿。昭和のバラといった雰囲気。

 

京都には度々行っていますが、貴船や嵯峨野には30年以上前に行ったきりで、記憶もおぼろげです。
ただ嵯峨野については一つ忘れずにいる出来事がありました。


高校を卒業した後の春休みに友人と二人で京都へ行った時のこと。
渡月橋あたりから、あだし野念仏寺まで途中寄り道しながら嵯峨野散策をするつもりでした。
道程の半ばあたりにある常寂光寺というお寺に立ち寄り、奥の方へと進むと藤原定家の山荘「時雨亭跡へ」という案内札が立っていました。
友人はのちに国語の先生になるくらいで、私は中学時代は百人一首同好会に入っていたし、行ってみようということになりました。
「時雨亭」は「小倉山荘」とも言われ、藤原定家が百人一首を選定した場所とされています(場所については諸説あり)。


最初のうちは道らしい道だったのが、どこで間違えたのか、だんだん曖昧になり、そのうちに獣道みたいな雰囲気になってきました。
だいぶ登ったところで、少しだけ開けた場所に出たのですが、突然バサバサッという音がして、二人で叫び声をあげてしまいました。ただ鳥が飛び立っただけのようでしたが。
もう心細さのマックスで、とにかく下山しようということになり、樹間を通して建物らしきものが見えたので、道とは言い難いけれど、何とか歩けそうな場所を選んで、急斜面を半ば滑るようにして降りて行きました。

ようやくたどり着いた先は、高級宿泊施設か何かのようで、白砂が敷き詰められた立派な日本庭園が広がっていました。
ただでさえ、足を踏み入れるのはためらわれるのに我々の靴は泥まみれ。しかもたどり着いたのは山の斜面の際、庭の縁に巡らされた壁の上で、庭との段差が2メートル以上あり、飛び降りることもできず。
どうしたものかと途方に暮れていたところに、建物の中から人が出てきて、声をかけてくれました。

「1、2年に一回くらい迷って来る人がいる」とのことで、降りられるところまで誘導してもらいました。
そして、ご親切にもこれから町の方へ出るから、車で渡月橋のあたりまで送ってくれるというのです。
我々はあだし野を目指していたわけですが、自分たちがどこにいるのかもわからず、ご親切なお申し出をお断りするのもどうかと思い、ありがたく車に乗せていただき、振り出しの渡月橋へ戻ったのでした。
もう、あだし野へ行く気分も失せ、そのあとはどうしたのか全く記憶がありません。

 

当時はGoogleマップもないし、情報も少なくて、道に迷ってとうとう辿り着けなかったり、行ってみた先が閉まっていて入れずに帰るなんてことも結構ありました。
今はインターネットで事前に下調べしていけば、時間のロスなく効率的に回ることもできるし、AIに聞けば旅の旅程提案までしてくれる時代です。

だけど、YouTubeでチェックしたり、調べすぎると「確認しに行く旅」みたいになってしまうところもあって、ほどほどが難しい。

旅って予期せぬものに出会うからこその醍醐味というのもありますよね。
長い時間が経っても記憶から消えないのは、むしろ、そんな予期せぬ展開になった時のことのような気もします。
なんだかちょっとそんな旅が懐かしくなりました。

 




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