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「カミング・アップ・ローゼス(Coming Up Roses)」オウズリー(owsley)(1999)

 おはようございます。今日はパワーポップの隠れた名曲、オウズリーの「カミング・アップ・ローゼス(Coming Up Roses)」です。

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Morning comes and you're so lonely
And you feel like you're the only one alive
Since she left you blame yourself
For all the things she never felt
How could you be untrue to yourself
When nobody is watching
Your life isn't over the clock is still tocking

One day you will wake up and you'll
Be able to forget the sadness
Get into the gladness
Of love and it's way and you will not fight it
While everyone dozes, you're coming up roses

Drowning in a sea of sorrow
She won't be here for tomorrow's lullaby
'Round and 'round and 'round she goes
And where she stops nobody knows
But God above
It's starting to rain and you're running
For cover like she ran to the arms of another

One day you will wake up and you'll
Be able to forget the sadness
Get into the gladness
Of love and it's way and you will not fight it
While everyone dozes, you're coming up roses

You will learn to try again
When you get your second wind

How long is the road paved with good intentions
Forever waiting divine intervention
Of love and it's way and you will not fight it
While everyone dozes, you're coming up roses

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朝が来て 君はひどく孤独で
まるで生きているのが自分だけのように感じる
彼女が去ってから
彼女が決して感じてくれなかった
全てのことを自分のせいなんだと責めてしまう

誰も見ていないときに
どうして自分自身を偽れるだろう

人生はまだ終わっていない
時計はまだ 時を刻んでいる

ある日君は目を覚まし
その悲しみを忘れられるようになるだろう
愛の喜びの中へ そこに続く道へ
君は抗うこともない

みんながまどろんでいる間に
君は花を咲かせるのさ

悲しみの海に溺れながら
彼女はもうここで明日の子守歌を歌うことはない
彼女はぐるぐると自分の世界を回り続けて
どこで止まるのか 誰にもわからない

だけど、なんてことだ 雨が降り出し始め
君は雨に濡れない場所へ走る
彼女が別の誰かの腕の中へ
走っていったように

ある日君は目を覚まし
その悲しみを忘れられるようになるだろう
愛の喜びの中へ そこに続く道へ
君は抗うこともない

みんながまどろんでいる間に
君は花を咲かせるのさ

そして君はもう一度挑戦することを学ぶだろう
次の風が君を押し始めたら

善意を敷き詰めてきたこの道は
いったいいつまで続くのだろう
ただひたすら神の愛の介入と
その方法を待ちながら、そしてもう逆らうこともない
みんながうとうとしている間に
君は見事に立ち直り花を咲かせるんだ  
(拙訳)

**************************************

 Coming Up Rosesは「バラが咲いて出てくる」。転じて、物事がうまくいく、結局はいい結果になる、幸運に恵まれるという意味なんですね。

Everything is coming up roses=「すべてがうまくいっている」なんて言い回しもあるようです。

 ビートルズの影響を受けたパワーポップとしてもよくできていますが、失恋からの再生を歌った歌詞もすごくいいんですよね。当時僕はこの曲が大好きだったんですが、すっかり忘れていて、今朝なぜか急に鼻歌で出てきたので取り上げました。

 How long is the road paved with good intentions

 (善意を敷き詰めてきたこの道はどれだけ続くのだろう)

という歌詞が個人的に気になったのですが

    The road to hell is paved with good intentions

(地獄への道は善意で舗装されている)

というヨーロッパの格言が元になっているようです。

 ・悪事または悪意は善意によって隠されている

 ・善意でなされた行為でも、意図しない悪い結果になることがある

 ・善意の行動を取ろうと考えても、先延ばしや怠惰で失敗してしまう

 というような解釈があるようです。いくら善意を積み重ねてもいい結果にはならず、それでも、いつか神様が愛を差し伸べてくれることを待ち続ける、というような作者の心情が表現しているのかもしれません。

 

 オウズリーは本名はウィリアム・リース・オウズリー3世。アメリカ、アラバマ州アニストンの音楽一家に生まれ育ち、オウズリーは9歳でギターを始めます。キッスとトッド・ラングレンが好きだったそうです。また、バッドフィンガーやポール・マッカートニー&ウィングスなどからも大きな影響を受けていると語っています。

 80年代半ばからギタリスト兼歌手として活動を始め、1990年に入るとドラマーのジョディ・スペンスとミラード・パワーズと3人でセマンティックス(The Semantics)というバンドを結成します。

 ミラード・パワーズはベン・フォールズと一緒にバンドをやっていて、彼らにパワーズを紹介したのもベンだったそうです。セマンティックスを結成する前には、ベン・フォールズもキーボードで加わって4人でライヴをやっていたこともあったようです。

 途中でドラマーがリンゴ・スターの息子であるザック・スターキーに変わり、ジェームス・テイラーやリンダ・ロンシュタットを手がけたピーター・アッシャーのプロデュースで「パワービル」というアルバムを制作し、ゲフィン・レコードから1993年にリリースする予定でしたが、担当者が別のレコード会社に移籍してしまいます。しかもゲフィンはこの頃ニルヴァーナやベックやホールといったオルタナティヴ・ロックのすごい面々がいたので、彼らに力を入れる方針にし、オルタナとしてはポップだった彼らには見切りをつけ、アルバムのリリースを見送ってしまいます。

 その「パワービル」というアルバムに実はこの「カミング・アップ・ローゼズ」は収録されていたんです。

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 このアルバム、実は1996年にアルファ・レコードがゲフィンから原盤を借りる形で日本だけでCD化しているんです。これは誇らしいことだと思います。

 しかし、セマンティックスのアルバムがアメリカでお蔵入りして、バンドも解散してしまったことで彼は一文無しになってしまい、深く絶望していたそうです。そんな彼に手を差し伸べたのが、彼の音楽を気に入っていたエイミー・グラントでした。彼女は彼をバンドメンバーとして雇います。そして彼はバック・ミュージシャンとして軌道に乗り始め、シャナイア・トゥエインなどとも仕事を始めます。そうやって稼いだお金で、自宅にレコーディングスタジオを作り、そこで2年の歳月をかけて作り上げたソロアルバム「owsley」でした。

 彼は自宅スタジオでファースト・アルバムを作り上げて、それをレコード会社に供給したボストンのトム・ショルツのやり方に憧れていたそうです。

 そこに彼はこの「カミング・アップ・ローゼズ」を再録音しました。それだけ思い入れのあった曲だったんですね。

 そして出来上がった音源をジャイアント・レコードが気に入り、彼はエンジニアとしてトム・ロード=アルジ、ボブ・クリアマウンテン、アンディ・ウォレスの3人からの誰かに最終ミックスをしてほしいとリクエストし、トム・ロード=アルジが仕上げの作業をやったようです。彼はスティーヴ・ウィンウッド、サンタナ、U2、日本の浜省、ワンオクまで手がける人気エンジニアですね。

 そして、その年のグラミー賞でベスト・エンジニアド・アルバム(Best Engineered Album)にノミネートされることになりました。

 2001年に彼はポール・マッカートニーのトリビュートアルバムに彼は「バンド・オン・ザ・ラン」のカバーを提供していて、これがまた、ひとりよがりな解釈など加えずに、ポールのオリジナルへのリスペクトに満ちた、とてもいい仕上がりなんですよね。

 その後、彼はインディーズからもう1枚「The Hard Way」というアルバムをリリースし、2005年にデジタルシングルを2曲ほどリリースしたようですが、ほぼミュージシャン、プロデューサーとして活動を続けました。

 そして2010年に彼は自ら命を経ってしまいます。彼の才能を思うと、アーティストとして十分に評価されたとはとても言えないとは思います。

 ヴィンス・ギルは彼の死後、2011年に「Guitar Slinger」というアルバムに、オウズリーとエイミー・グラントと共作した曲を2曲収録し、追悼の意を表しています。

 その2曲を最後に。「Threaten Me With Heaven」という曲はグラミー賞の最優秀カントリー・ソングにノミネートされています。もう1曲「When Lonely Comes Around」は「カミング・アップ・ローゼズ」同様、愛する人を失った朝から始まる歌です。

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  • アーティスト:Owsley
  • WARNER RECORDS

  • アーティスト:Owsley
  • Real Gone Music

 

 

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