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「Love Dance」イヴァン・リンス(Ivan Lins)(1989)

 おはようございます。今日はイヴァン・リンスの「Love Dance」です。

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From too much talk to silent touches
Sweet touches
We turned our hearts to love, then tried it
First time romance
There in the quiet, love learns to dance

We loved, we slept, we left the lights on
The night's gone
And morning finds us caught in life's most sensible trance
Turn up the quiet, love wants to dance

Old souls on a new life
And hearts that are listening like ours
And old dreams find young wings
In silence, in silence

From too much talk to loving touches
Love touches
When pure emotion takes the moment
We take the chance
Turn up the quiet, love wants to dance

Love wants to dance

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話しすぎたあとは 静かにふれあう
やさしくふれあう

二人は心を愛に向け
そして試してみた
初めてのロマンス
静けさの中で 愛はダンスをおぼえていく

僕たちは愛し合い 眠りにつき
灯りはつけたまま 夜が過ぎていった
そして人生で最もしっくりした恍惚の中にいる
僕たちに朝が訪れる

静けさの音量を上げて
愛は踊りたがっている

新しい人生を歩む 古い魂
そして僕たちのように
耳を澄ませている心

古い夢が若い翼を見つける
静けさの中で 静けさの中で

話しすぎたあとは 愛を込めてふれあい
愛にふれる

純粋な感情がその瞬間をつかんだら
僕たちは運命に身を投げ出す

静けさをの音量を上げて
愛は踊りたがっている

愛は踊りたがっている   (拙訳)

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 イヴァン・リンスはブラジルを代表するシンガー・ソングライター。母国ブラジルだけでなくワールドワイドで成功したアーティストです。特にアメリカのジャズ/フュージョン系のアーティストたちが彼の曲を好んで取り上げました。

 1980年に書かれたこの「Love Dance」は、1981年にジョージ・ベンソンによって初めてレコーディングして以来、サラ・ヴォーン、バーブラ・ストライサンド、ダイアン・シュア、カーメン・マクレー、ナンシー・ウィルソンなど、実にたくさんの歌手によってカバーされてきました。

 ジョージ・ベンソン。大ヒットアルバム「ギヴ・ミー・ザ・ナイト」に収録されていました。

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 今回初めて歌詞を和訳してみたんですが、官能的なのに上品で知的で詩的、これを書いた人はただものじゃないなと思って調べてみたら、なんと!ポール・ウィリアムスが書いていました。カーペンターズの『愛のプレリュード』、『雨の日と月曜日は』やスリー・ドッグ・ナイト『オールド・ファッションド・ラヴ・ソング』、バーブラ・ストライサンドの「スター誕生 愛のテーマ」、、たくさんのスタンダードを書いていて、アメリカのASCAP(作曲家作詞家出版者協会)会長までつとめた人です。

 さて、どうしてジョージ・ベンソンが彼の歌を歌うことになったのでしょう?それは、ブラジル出身でアメリカで活躍していたパーカッション奏者のパウリーニョ・ダ・コスタが彼のレコードをクインシー・ジョーンズに聴かせたからだったようです。そしてクインシーはとても気に入って、そのときプロデュースしていたジョージ・ベンソンにこの曲と「Dinorah, Dinorah」の2曲を歌わせたんですね。彼もアメリカに飛んでレコーディングに立ち会ったそうです。

 その後、クインシーがプロデュースしたパティ・オースティンがイヴァンの作品The Island(Comecar de Novo)」を、クインシー自身も大ヒットアルバム「愛のコリーダ」で「ヴェラス(Velas)」を取り上げています。

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 ちなみに、ジョージ・ベンソンのリリースの翌1981年にイヴァン・リンス自らポルトガル語でカバーしています。タイトルは「Lembrança」。Lembrançaは”思い出”や”記憶”という意味のようです。

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 1985年には、彼はデイヴ・グルーシンリー・リトナーというフュージョン界の大物が共演したアルバム『ハーレクイン(Harlequin)』に参加、表題曲の「ハーレクイン」を含む3曲の作曲とヴォーカルを手掛けています。

 「ハーレクイン」。彼は曲作りの才能だけでなく、声も魅力的なんですよね。特にスキャットに彼らしさがよく出ます。

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 こうしたアメリカでの成功を受けて、彼が本格的なアメリカ進出を狙って制作された10曲中8曲が英語歌詞によるアルバム、それがこの「Love Dance」でした。クルセイダーズやシンプリー・レドを手がけたスチュワート・レヴィンと、ホーン・セクションで名高いバンド、シーウィンドのラリー・ウィリアムス(9曲をアレンジ)をプロデューサーに迎えています。

 

 実は僕が制作ディレクターを担当したアルバムでイヴァン・リンスに参加してもらったことがあるんです。1999年にリリースされた比屋定篤子のアルバム「ルア・ラランジャ」に収録されている「振りかえれば」という曲です。

 レコーディングしている時期にちょうど彼が来日公演をやっていたんですが、プロデューサーの村田陽一さんが「振りかえれば」にイヴァンにピアノとヴォーカルで参加してほしいと言い出したんですね。当時彼女のマネージメントをやっていた中原仁さんは、日本で随一のブラジル音楽のスペシャリストでイヴァンとも繋がりがあったので、彼に交渉してみたらOKが出たんです。(村田さんはこれがきっかけとなり、イヴァンと交流を続け、共演アルバムも作っています)

 彼はスタジオに来て初めて曲や譜面を確認したのですが、さすがに自分が何を求められているのか瞬時に理解したんでしょうね、あっという間にレコーディングが終わった記憶があります。

 全編のピアノに加えて、曲の途中から彼がスキャットで加わるのですが、その声がモニターから流れてきた瞬間、まさにイヴァン・リンスって感じで、鳥肌がたったことを今でもよくおぼえています。その日の夜のイヴァンのライブに彼女と村田さんが飛び入りしてこの曲をやるという展開までありました。

 熱心なイヴァン・リンスのファンの方でもこの曲の存在を知らない人の方が多いと思いますので、ここでぜひご紹介させてください。

 

 

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