おはようございます。今日は子供向けTV番組として日本でも人気のあった「セサミ・ストリート」に登場するカエルのマペット”カーミット”が歌う「レインボウ・コネクション(Rainbow Connection)」です。
Why are there so many
Songs about rainbows
And what's on the other side?
Rainbows are visions
But only illusions
And rainbows have nothing to hide
So we've been told, and some choose to believe it
I know they're wrong, wait and see
Someday we'll find it
The rainbow connection
The lovers, the dreamers, and me
Who said that every wish
Would be heard and answered
When wished on the morning star?
Somebody thought of that
And someone believed it
Look what it's done so far
What's so amazing that keeps us stargazing?
And what do we think we might see?
Someday we'll find it
The rainbow connection
The lovers, the dreamers, and me
All of us under its spell
We know that it's probably magic
Have you been half asleep
And have you heard voices?
I've heard them calling my name
Is this the sweet sound
That calls the young sailors?
The voice might be one and the same
I've heard it too many times to ignore it
It's something that I'm s'posed to be
Someday we'll find it
The rainbow connection
The lovers, the dreamers and me
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どうして、こんなにもたくさん
虹についての歌があるんだろう?
そしてその向こう側には
何があるんだろう?
虹は目に見えるけど 錯覚にすぎない
虹には 隠されているものなんてない
そう教えられてきた
そう信じることを選んだ人もいる
でもそれは間違いなんだ
待っていて、きっと僕たちにはわかる
いつか僕らは見つけるんだ ”虹のつながり”を
恋する人たちと 夢見る人たちと
そして僕自身をつなげるような
誰が言ったんだろう
明けの明星に願えば
どんな願いも聞き届けられ、叶うって
誰かがそう考えて 誰かがそれを信じた
見てごらん、それでここまで来れたんだ
何がそんなにすごくて
僕たちは星を見上げ続けるんだろう?
そこに何が見えると思っているんだろう?
いつか僕らは見つける”虹の結びつき”を
恋する人たちと 夢見る人たちと
そして僕自身をつなげるような
僕たちはみんな その魔法にかかっている
たぶんそれが魔法なんだとわかっていながら
うとうとしたままで 声を聞いたことはあるかい?
僕はあるんだ、僕の名前を呼ぶ声を
それは若い船乗りたちを呼ぶ
やさしい声色なんだろうか
どちらも同じ一つの声なんだ
もう無視できないほど
僕は何度も聞いてきた
それは何か僕がなるべきものなんだ
いつか僕らは見つける”虹のつながり”を
恋する人たちと 夢見る人たちと
そして僕自身をつなげるような (拙訳)
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日本では2001年のTVドラマ『恋がしたい恋がしたい恋がしたい』で、カーペンターズのヴァージョンがエンディングで使われてヒットしたので、そちらの方が有名かもしれません。
カレン・カーペンターが歌いやすくするためでしょうか、特にAメロで単語を削って譜割りを変更していますね。1980年のアルバム『メイド・イン・アメリカ(Made in America)』用に録音しましたが、カレンが気に入らず長くお蔵入りになっていましたが、1999年にリチャード・カーペンターが仕上げて、2001年にドラマのタイアップもあったこともあり日本で先行でリリースされています。
で、最初にご紹介したオリジナルは、1979年に公開された映画『マペットの夢みるハリウッド(The Muppet Movie)』の劇中歌でした。『マペットの夢みるハリウッド』は「セサミ・ストリート」に登場するマペットたちによるTV番組「マペット・ショー」を映画化したものでした。「レインボウ・コネクション」は映画の冒頭シーンで使われていました。
カーミットに扮して歌っているのは「セサミ・ストリート」や「マペット・ショー」を生み出した作家、監督のジム・ヘンソンです。
この曲の作詞はポール・ウィリアムス。このブログでも何度も登場しました。作曲家ロジャー・ニコルスとのコンビでカーペンターズに「愛のプレリュード」や「雨の日と月曜日は」を書いたほか、バーブラ・ストライサンドの「スター誕生愛のテーマ」など数々の名曲を残しています。
作曲したケニー・アスチャー(アッシャー)(Kenny Ascher)は本来はジャズ・ピアニスト。昨日ご紹介したジョン・レノンのアルバム「マインド・ゲームス ヌートピア宣言」のほかジョンの「心の壁、愛の橋」や「ロックンロール」でもピアノを弾いています。1970年の半ばごろからポールの曲作りのパートナー(ロジャー・ニコルスの後釜(?))になって多くの作品を残しています。1974年にはヘレン・レディの「You And Me Against The World」が全米4位のヒットになっています。
また、1976年のバーブラ・ストライサンド主演の映画「スター誕生」のサントラ盤にはポールとケニーの楽曲が4曲収められています。
そんな彼らに「セサミ・ストリート」や「マペット・ショー」の作家で監督のジム・ヘンソンから映画『マペットの夢みるハリウッド(The Muppet Movie)』の音楽を書いてほしいというリクエストが届きます。
ウィリアムスはこう回想しています。
「あの曲でいちばん大きなポイントだったのは、カーミットにも「内面の人生」があるってことをちゃんと示さなきゃいけなかった、ということなんだ。ケニーと僕が目標にしていた曲は「星に願いを(When You Wish Upon a Star)」だった。ジミニー・クリケットがあの曲を歌うと、本当に胸を打つだろう?あそこにはすごい深みがある。僕らは、カーミットでもああいうことをやりたかった。彼はカエルだ。水がある。光は屈折する。だから虹がある。虹について書くというのは、僕らにとってはごく自然で「これしかないだろう」と思えたんだ。」(BGS 2019 7/23)
ウィリアムズは1番のAメロの歌詞を書いた後、これじゃあ、まる僕らが人に“大人になれ”って言って、虹を夢見るなんてやめろ、と主張してるみたいじゃないか、と気づいて一度煮詰まってしまったと言います。しかし、彼はカーミットを観客にメッセージを伝える存在ではなく、観客と同じような立場にすることで、歌詞が無事着地したんですね。
映画「ピノキオ」で「星に願いを」を歌うコオロギ、ジミニー・クリケットは人々を励ますように歌のメッセージを届けますが、「レインボー・コネクション」のカーミットは、人間と同じ悩み多い存在として、それでも希望を持ちたいと歌っている、そこが大きく違うんですね。
ウィリアムスはこの曲に込められた意味をこのように語っています。
「僕たちの思考、僕たちがこだわり、創り出すもの。僕たちは自分の思考によって、自分自身の未来を築いているんだ。「あの仕事は手に入らないだろう」と考え続けていれば、それが一種の「祈り」になって現実化してしまう。だから僕はいつも最高の結果を期待するようにしているんだ。そうすると、物事はうまく回り始める。あの曲(レインボウ・コネクション)はその完璧な例だよ。そこには意図していなかった内容がたくさん詰まっていた。」(BGS 2019 7/23)
さて、カーミットの歌う「レインボウ・コネクション」は当時でも全米25位のヒットになっていますが、その後たくさんのシンガーが歌うことでスタンダードとなり、2020年にはアメリカ議会図書館によって「文化的、歴史的、または美的に重要な作品」とみなされ、全米録音資料登録簿に選ばれています。
カーペンターズ以外にも、バーブラ・ストライサンド、ウィリー・ネルソン、ケニー・ロギンス、グウェン・ステファニー、などたくさんのカバーがありますが、今日は作者に敬意を表してポール・ウィリアムズと、ケニー・アッシャー、それぞれのセルフ・カバーを。
まずはポール・ウィリアムス。1996年発売の「Back To Love Again」収録。
こちらは作曲家のケニー・アッシャーの演奏動画です
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この曲が指標にした「星に願いを」
たくさんある虹の歌の中でも頂点は間違いなく、「虹の彼方に」


