おはようございます。今週は”1982年”産のR&Bをお届けします。初日の今日はイヴリン・キングの「ラブ・カム・ダウン(Love Come Down)」です
Love come down
All the way down
No sleep last night
Been dreaming of you
Please hold me tight
'Cause I can't help the way that I feel
I just can't help the way that I feel
Thief in the night
You took my heart
Now danger's in sight
'Cause I can't help the way that I feel
I just can't help the way that I feel,,
Baby, you make my love come down
Ooh, you make my love come down
Make it come all the way down
Ah you make my love come down
Baby, you make my love come down
Ooh, you make my love come down
Can't do without your tender love
There's no way out
And I can't help the way that I feel
I just can't help the way that I feel,,,
Baby, you make my love come down
Ooh, you make my love come down
Make it come all the way down
Ah you make my love come down
Inside out when you're around
Ooh, you make my love come down
Love come down
Ooh, you make my love come down
Make it come all the way down
Aw, you make my love come down
Inside out when you're around
I can't help the way I feel about you, baby
I can't help the way I feel
(All the way down)
You bet my, you bet my
Love come down
(You're around)
When you're around, baby
(Baby you make, baby you make)
Baby you make my love come down,,,
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愛が降りてくる
完全に降りてくる
昨夜は眠れなかった
あなたのことを夢を見てた
どうか強く抱きしめて
この気持ちをどうにもできないから
ただ抑えることができない
夜の泥棒みたいに
あなたは私の心を奪った
今は危険が見える
この気持ちをどうにもできないから
ただ抑えることができない
ベイビー、あなたが、私の愛を抑えきれなくさせる
ああ あなたのせいで私の愛が心に降りてくる
それが全部心に降りてくる
ああ あなたのせいで私の愛が心に降りてくる
ベイビー、あなたが、私の愛を抑えきれなくさせる
ああ あなたのせいで私の愛が心に降りてくる
あなたのやさしい愛なしじゃやっていけない
逃げ道なんてない
そして この気持ちをどうにもできない
ただ抑えることができない
ベイビー、あなたが、私の愛を抑えきれなくさせる
ああ あなたのせいで私の愛が心に降りてくる
それが全部心に降りてくる
ああ あなたのせいで私の愛が心に降りてくる
あなたがそばにいると 私は普通じゃいられない
ああ あなたのせいで私の愛が心に降りてくる
愛が降りてくる
あなたのせいで愛が心に降りてくる
それが全部降りてくる
あなたのせいで愛を抑えきれない
あなたがそばにいると 私は普通じゃいられない
あなたのことを想う気持ちをどうしても抑えられない、ベイビー
この気持ちをどうしても止められない(心の奥まで)
ねえ、間違いない、間違いなく
私の愛が降りてくる
(あなたがそばにいると)
あなたがそばにいると、ベイビー
(あなたが、あなたが)
あなたが私の愛が心に降りてくる…… (拙訳)
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1970年代後半にとんでもない大ブームになった<ディスコ>は1980年代になると衰退していって、R&Bシーンに新たなダンス・ミュージックが生まれていきました。その要因は同じ時期に市販化され始めたシンセサイザー、ドラムマシーンなどのデジタルな機材。ディスコに比べて、サウンドはデジタルっぽくなり、ビートは尖ってゆき、ディスコ時代には弱まっていた”ファンク”のノリが復権していきました。
僕の体感でしかないですけど、1980年はディスコの余韻がまだ強く、1981年には新たな動きとディスコっぽいものが混じり合い、1982年になるとシンセ・ファンクなど”ポスト・ディスコ”と呼べる新たなR&Bが主流になった気がします。1981年に発売されたアース,ウィンド&ファイアーの「レッツ・グルーヴ」などはディスコとポスト・ディスコのサウンドの両方がミックスされた、まさにこの時代の”過渡期”のサンプルのような楽曲だと思います。
そんな新時代の旗手となったのがニューヨーク出身のプロデューサーKASHIF(カシーフ)で、彼のスタイルを象徴する1曲がこの「ラブ・カム・ダウン」でした。その成功を受けて、ジョージ・ベンソンやホイットニー・ヒューストンなどの大物を手がけるようになり、ソロ・アーティストとしても1980年代のR&Bシーンで人気を集めました。
カシーフ

そして「ラブ・カム・ダウン」を歌っているのがイヴリン”シャンペーン”キング。デビューするときに”イヴリン・キング”という名前が大人っぽすぎるということで”CHAMPAGNE(シャンペーン)"というニックネームがつけられたそうです。
彼女がデビューする経緯はまさに"シンデレラ・ストーリー"でした。
フィラデルフィアの音楽一家で育った彼女は幼い頃から兄弟姉妹と共にパフォーマンスの練習をしていました。フィラデルフィアといえば、スリー・ディグリーズ、オージェイズなど1970年代に音楽シーンを席巻したレコード・レーベル”フィラデルフィア・インターナショナル”がありますが、父親はそこのメンテナンス作業員で、母親は清掃員兼受付係、姉も清掃員として働いていたそうです。
彼女がまだ14歳のときに、姉が病気になったため代わりに母親と二人で深夜にオフィスの清掃をしたことがあったそうです。
「”あそこには誰もいないはずだったの。誰一人ね”と彼女は言う。『お母さんは「さっさと入って、さっさと済ませましょう」って言ったわ。お母さんは仕事中にハミングしていて、私も歌った。サム・クックの「ア・チェンジ・イズ・ゴナ・カム」を歌っていたの」(SF WEEKLY 2018 6月6日)
そして、誰もいないはずのオフィスにその日たまたま遅くまで残っていたのがプロデューサーの"T-LIFE(Theodore Life)"。彼が彼女の歌声を耳にし、スカウトしたのです。
彼女は15歳から16歳になる頃にはツアーに出はじめ、17歳でT-LIFEのプロデュースでデビュー。デビュー曲の「Shame」はいきなり全米9位の大ヒットを記録します。
時代的にディスコ・シーンでブレイクした彼女ですが、ディスコの衰退と共に彼女のセールスもアルバムを重ねるごとに落ちてゆきました。そして、4枚目のアルバム「I'm In Love」ではT-LiFeと決別し、新時代のクリエイターたちと組むことで一気に状況を打開します。
その突破口となったのがカシーフが手がけた表題曲「I'm In Love」。R&Bチャート1位の大ヒットになります。
そして、この成功を受けて制作されたのが「ラブ・カム・ダウン」を収録したアルバム「Get Loose」でした。作品全体をプロデュースしたモーリー・ブラウンが主宰する制作チーム”マイティM・プロダクション”のメンバーでもあったカシーフとポール・ローレンス(この後フレディ・ジャクソンを大ブレイクさせます)の3人で作ったアルバムは、まさにこの時代の新たなR&Bの見本のようなサウンドを聴くことができます。そして、結局このアルバムがイヴリン・キングのキャリアのピークとなりました。しかし、「I'm In Love」と「ラブ・カム・ダウン」は80年代初頭のR&Bを象徴するダンス・ナンバーとして今も人気が高い曲になっています。
最後は、同じ1982年に「ラブ・カム・ダウン」と共に、当時勢いよく台頭してきたカシーフのサウンドを堪能できる曲がありますのでご紹介します。こちらも”マイティM・プロダクション”で制作したものです。
以前にこのブログでも取り上げた「If You Want It」のナイトフライトのメンバーだったハワード・ジョンソンのソロ・デビュー曲「So Fine」(全米R&Bチャート6位、ダンス・チャート1位)。
1982年のR&Bヒット


