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「ディファレント・コーナー(A Different Corner)」ジョージ・マイケル(George Michael)(1986)

 おはようございます。今日はジョージ・マイケルの「ディファレント・コーナー(A Different Corner)」です。

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I'd say love was a magical flame
I'd say love would keep us from pain
Had I been there, had I been there

I would promise you all of my life
But to lose you would cut like a knife
So I don't dare, no I don't dare

Cause I've never come close in all of these years
You are the only one to stop my tears
And I'm so scared, I'm so scared

Take me back in time maybe I can forget
Turn a different corner and we never would have met
Would you care

I don't understand it, for you it's a breeze
Little by little you've brought me to my knees
Don't you care

No I've never come close in all of these years
You are the only one to stop my tears
I'm so scared of this love

And if all that there is, is this fear of being used
I should go back to being lonely and confused
If I could, I would, I swear

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僕はこう思う 愛は魔法のような炎だと
僕はこうも思う 愛が僕たちを痛みから遠ざけてくれると
もしあの時そこにいたなら もし僕がそこにいたなら

君に僕の人生を賭けると誓ったかもしれない
でも君を失うことは ナイフで切られるような痛みだろう
だからできない できやしないんだ

この何年も 一度も近づけなかった
僕の涙を止めてくれるのは君だけなのに
僕は怖いんだ すごく怖いんだ

あの頃に戻してくれ そうすれば忘れられるかもしれない
別の角を曲がっていたら 僕らは出会わなかったかもしれない
君はどうだったのだろうか?

僕にはわからない 君にとっては簡単なことなんだ
少しずつ君は僕を跪かせてしまった
君は気にもかけないのかい?

この何年もの間一度も近づけなかった
僕の涙を止めてくれるのは君だけなのに
僕は怖いんだ すごく怖いんだ

もしも、そこにあるのが、利用されることへの恐れだけなら
僕は孤独で混乱していた状態に戻るべきさ
もしできるなら そうしたい 誓ってそう思う (拙訳)

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 この「ディファレント・コーナー」はジョージ・マイケルとアンドリュー・リッジリーのデュオ”ワム!(Wham!)の3枚目にして最後のスタジオ・アルバム『エッジ・オヴ・ヘヴン(Music from the Edge of Heaven) に収録され、シングルとしてもイギリスで1位、アメリカで7位のヒットになっていますが、ジョージ・マイケルのソロ名義になっています。

 ワム!は1986年に人気絶頂の真っ只中で解散を発表し、そのタイミンングでリリースされた作品でした。

 ワム!といえば、ポップでキャッチーで前向きなエネルギーに満ちた、1980年代のポップ・ミュージックを象徴するような存在でした。彼らが登場する以前、1970年代後半のイギリスは、社会に対する若者たちへの怒りを爆発させたパンク・ロックが大人気だったのですが、ジョージ・マイケルは”ワム”のことを、パンク・ロックのネガティヴさに対する反動として起こった<60年代への現実逃避>だと皮肉を込めて語ったことがあります。

 彼は相当な野心を持ってワム!を成功させていきますが、その分成功の代償も大きかったようで、鬱状態にもなっていたようです。そんな心情を率直に歌にしたのがこの「ディファレント・コーナー」でした。

 この曲に対する彼の発言をいくつかネットから拾ってみました。

「最悪だったんだ。スタジオに入って、まさに自分が感じた通りのことをレコーディングした。それがそのままの音になったんだ。部分的にはワム!のことだったし、部分的には恋愛関係の終わりについてだった」

「あれは人生で一番落ち込んだ時期だった。ほんの短い期間で。僕はどうにかして抜け出さなければならなくて、それについて曲を書かなければならなかった。きっと多くの作家が持っている、すごくひねくれた一面だと思う。最悪な気分だけど、もしかしたらそこからいい曲ができるかもしれないという。」(Smooth Radio   1 November 2022)

「欲しいものはすべて手に入れていた。本当に恋に落ちたのはこれが初めてだった。でも、すでに持っていたもののせいで、うまくいかないように思えたんだ。」

「自分の経験や感情を曲に使ったのは初めてだった。完全にセラピー効果があった。人生のちょっとした部分を完全に追い払えたんだ。『ケアレス・ウィスパー』ではあんなに心を動かされたことはなかったよ」  (BBC  26 December 2016)

 人生最悪の時期にその心情をストレートに歌にして、それによって自分自身が救われる効果があった、ということですね。”「ケアレス・ウィスパー」ではあんなに心を動かされたことはない”と語っていますが、「ケアレス・ウィスパー」はワム!がデビューする前、ジョージがまだ10代の頃だったそうなので、もっと無邪気に曲を書けていたんでしょうね。

 そして、あまりにパーソナルで、ワム!のレパートリーには向いていないということで、ジョージのソロ名義になったのでしょう。

 実はジョージ・マイケルの曲の中で僕はこれが一番好きなんですが、当時この曲を聴いた時に、優しくてきれいな曲なのに、どうしようもないやりきれなさというか何か沈鬱なものを感じました。でも、作った本人の心情がまさにそうだったんですね。

 たまたま、最近このブログの記事で書きましたが、スティーヴィー・ワンダーは至福感と高揚感に満ちた「キー・オブ・ライフ」をただ”楽しい、いい気分”で作っていたと語り、ブレンダ・ラッセルは切実で切ない「イフ・オンリー・フォー・ワン・ナイト」を泣きながら書いた、と語っていました。作り手の心情というのは、聴き手にもしっかり伝わるものなんでしょうね。

 このあと、ジョージ・マイケルはこの「ディファレント・コーナー」で初めて表現した<孤独感>が、少しずつ深く作品に反映されるようになっていったように思います。ワム!も音楽的にはジョージ・マイケルがほぼ100%創作していたわけですが、あの”明るさ”は相棒のアンドリューがいたからこそ発揮できたのかもしれない、そんな気がします。

 そして、ソロになってからは彼が本来持っていたひどくナイーヴで孤独な本質がどんどんあらわになっていったように僕には思えます。

 最後は、コールドプレイのクリス・マーティンが2017年のブリット・アワードでこの曲をカバーしている動画がありましたのでそちらをご覧ください。

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  • アーティスト:ワム!
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