おはようございます。今日はロキシー・ミュージックの「夜に抱かれて(More Than This)」です。
I could feel at the time
There was no way of knowing
Fallen leaves in the night
Who can say where they're blowing?
As free as the wind
Hopefully learning
Why the sea on the tide
Has no way of turning
More than this
You know there's nothing
More than this
Tell me one thing
More than this
Ooh, there's nothing
It was fun for a while
There was no way of knowing
Like a dream in the night
Who can say where we're going?
No care in the world
Maybe I'm learning
Why the sea on the tide
Has no way of turning
More than this
You know there's nothing
More than this
Tell me one thing
More than this
No, there's nothing
More than this
Nothing
More than this
More than this
Nothing
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あの時、感じれた
でも知る術はなかった
夜の落ち葉たち
どこへ飛ばされていくのか、誰がわかるだろう
風のように自由で
願わくば学びながら
なぜ海の潮流は
引き返す術がないのかを
これ以上のものは
何もないって、君もわかってる
これ以上のものは
ひとつでもあれば教えてくれ
これ以上のものは
ああ、何もないんだ
しばらくは楽しかった
でも知る術はなかった
夜の夢のようで
僕たちがどこへ向かうのか、誰にわかるだろう
世の中のことなんて気にせずに
たぶん僕は学んでいるのかもしれない
なぜ海の潮流は
引き返す術がないのかを
これ以上のものは
何もないって、君もわかってるだろ
これ以上のものは
ひとつでもあれば教えてくれ
これ以上のものは
いや、何もないんだ
これ以上のものは
何もない
これ以上のものは
これ以上のものは
何もない (拙訳)
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ロキシー・ミュージックは、1972年にデビューしたイギリスのバンドで、ファッションやアート、映画などの影響を強く感じさせる独特の前衛的なスタイルのため”アート・ロック”などとも呼ばれていました。
バンドの顔であり中心人物はヴォーカルのブライアン・フェリー。そしてバンド初期メンバーには後にU2やトーキング・ヘッズなどを手がけたプロデューサー、ブライアン・イーノも在籍していましたが、フェリーとの音楽性の違いから後に脱退しています。
彼らのデビュー当時のイギリスはデヴィッド・ボウイやT・レックスなどの”グラム・ロック”が大ブームでしたので、彼らもその波に乗っていきなりヒットを飛しています。
全英4位になった「ヴァージニア・プレイン(Virginia Plain)」*2018年に制作されたミュージックビデオです
ちなみに「ヴァージニア・プレイン」とはフィルターなし(Plain)のヴァージニア製のタバコのことで、美大生だったブライアン・フェリーの自作の絵画のタイトルだったそうです。
その後もバンドは大ヒット出し続け、イギリスでは70年代を代表するロック・バンドになったわけですが、こういう耽美的なスタイルを持つバンドはアメリカでは難しいようで成功することはできませんでした(しかし、例えばナイル・ロジャース率いるシックは”黒人版ロキシー・ミュージック”というコンセプトで作られたグループで、全く影響を与えなかったというわけではなかったようです)。
さて、この「夜に抱かれて(More Than This)」はロキシー・ミュージックの8枚目にして最後のスタジオ・アルバム「アヴァロン(Avalon)」からの最初のシングルでした。
日本でも当時SEIKOのCMやその後トヨタのCMでも使われたので、ロキシー・ミュージックを知らなくてもこの曲を聴いたことがある人は多いかもしれません。
当初はイギリスとオーストラリア、ヨーロッパの一部の国でヒットチャートの上位に入っただけでしたが、アメリカでも時間をかけながら少しずつこの曲は広まっていきました。
まずはオルタナティヴ・ロック・バンド10,000マニアックスが1997年にカバーし、全米25位まで上がるヒットになりました。
そして2001年にはギタリストのチャーリー・ハンターがブルーノート・レーベルからリリースしたアルバム「Songs from the Analog Playground 」でカバー。歌っているのはレーベルメイトのノラ・ジョーンズ。このカバーは当時日本のFMでも耳にしました。
そして2003年にソフィア・コッポラ監督の映画「ロスト・イン・トランスレーション」で主演のビル・マーレイがカラオケでこの曲を歌う、なんていう場面がありました。これはブライアン・フェリーもお気に入りのシーンなのだそうです。
この曲も21世紀に入ってからカバーが増えた曲の代表かもしれないですね。ブライアン・フェリーはこのように語っています。
「ほんの少ししか言葉は使っていない、だけど正しい順序になっているように思う。これは内省的(内観的)な曲なんだ。そういうタイプの感情が人々の心に響くのは素晴らしいことさ。バンドで作ったり、ソロアルバムで作った曲の中には、もうちょっと曖昧なものもあったけど、『More Than This』は本当に人々にアピールしたんだ」(VULTURE AUGUST 16 2022)
ロキシーミュージックのレパートリーとしては珍しい<少ない言葉を正しく並べて書かれた内観的な歌>。だからこそ、聴く人や他のアーティストが共感しながらも、同時にいろんな解釈ができる余地があるのかもしれないですね。
最後は2019年に行われた”ロックンロール・ホール・オブ・フェイム”のセレモニーでのライブ・パフォーマンスを。

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